セージとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

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  • セージ コモンセージ
  • コモンセージ セージ ハーブ
植物名
セージ
学名

Salvia officinalis

英名
Sage
和名
ヤクヨウサルビア
科名
シソ科
属名
サルビア属
原産地
地中海沿岸

セージの特徴

セージは、ヨーロッパ地中海原産のシソ科のハーブ。

「コモンセージ」「ホワイトセージ」「チェリーセージ」「ロシアンセージ」など、種類が豊富で食用と観賞用があります。品種によって花色は、青、赤、紫、ピンク、白などがあり、花期も種類ごとに異なります。

セージは基本的には耐寒性や耐暑性が強いものが多いですが、ペインテッドセージ(サルビアホルミナム)のように夏の暑さに弱いものや、ディスカラーセージ(サルビア・ディスカラー)のように寒さにそれほど強くないものもあります。育てる際には耐寒性や耐暑性を確認しましょう。

料理のスパイスや臭み消し、ハーブティーなどに使われるセージといえば主に「コモンセージ」Salvia officinalisのことをいいます。コモンセージは、古代ギリシャ・ローマの時代から免疫力を助ける薬草や香辛料として活用され、長寿のハーブとも呼ばれてきました。和名では「ヤクヨウサルビア」と呼ばれています。

セージの詳細情報

園芸分類 ハーブ
草丈・樹高 30cm~1mほど
耐寒性 強い(普通の品種もあり)
耐暑性 強い(弱い品種もあり)
花色 品種による
開花時期 品種による

セージの種類

セージの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
植え替え
開花(品種による)

セージの栽培環境

日当たり・置き場所

日当りと風通しの良い場所で育てましょう。

温度

20℃程度が生育適温です。

用土

セージは多湿を嫌うので、水はけの良い土が適しています。

酸性の土壌が苦手なため、地植えの場合は事前に苦土石灰をまいて土壌の酸度を調整しておきましょう。

鉢植えの場合は、市販のハーブ用の土や草花用の培養土でも問題なく育ちます。

セージの育て方のポイント

水やり

セージは多湿が苦手なので、やや乾燥気味に育てます。

地植えの場合は、しっかり根付いてからの水やりは雨にまかせて問題ありません。夏に雨が降らず、日照りが続くときは水やりしましょう。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり水やりをします。

肥料

セージは、肥料をそれほど必要としません。

植え付けるときに元肥を入れ、地植えの場合は特に追肥をしなくても育ちます。

花をたくさん咲かせたり株を充実させたいときや鉢植えの場合は、春と秋に適量追肥しましょう。

病害虫

セージは病害虫の害の少ないハーブです。

うどんこ病灰色かび病にかかったり、ハダニが発生することがあります。ハダニの予防は、葉の裏に霧吹きをスプレーするのが有効です。

セージの詳しい育て方

選び方

葉が美しく、病害虫の無いしっかりした株を選びましょう。

セージをハーブとして使うときは、食用に使える品種であることや農薬使用の有無などを確認できると安心です。

種まき

種まきは、春は3月~4月、秋は9月~10月が適期です。

植え付け

春か秋が植え付けの適期です。種類によって草丈が様々なので、それぞれの草丈に合った場所に植え付けましょう。

摘芯(摘心)・摘果

植え付けた後、しっかりと根づいて茎が伸び始めたら摘芯します。摘芯することで、脇芽が出て株がこんもりと大きく育ちます。

剪定・切り戻し

花後や草姿が乱れたときに切り戻しを行います。また、梅雨時などに随時、葉が混み合っている場所をすくように剪定して風通し良く管理すると病害虫の予防になります。

植え替え・鉢替え

植え替えの適期は春か秋です。

生育旺盛のため、鉢植えの場合は1~2年ごとに植え替えが必要です。一回りか二回り大きい鉢に新しい土を使って植え替えましょう。

種類によって異なる色や形の花がそれぞれの開花時期に咲きます。

コモンセージの花は、料理の飾り付けなど、エディブルフラワーとして食べることができます。その他の観賞用のセージの花は、食べることはできません。

夏越し

セージは基本的に耐暑性が強いですが、ペインテッドセージ(サルビアホルミナム)のように暑さに弱い品種もあります。ペインテッドセージ(サルビアホルミナム)は、高温多湿を嫌うため、夏前までの一年草です。

梅雨時や夏は、蒸れを防止するために透かし剪定をするなど風通し良く管理しましょう。

冬越し

セージは基本的に耐寒性が強いですが、ディスカラーセージ(サルビア・ディスカラー)のように耐寒性がそれほど強くないセージも存在します。ディスカラーセージ(サルビア・ディスカラー)は温暖地では露地での冬越し可能ですが、寒冷地では冬期は室内管理か、株元で切り戻して藁などでマルチングをして防寒する必要があります。毎日霜が降りるエリアは室内管理の方が無難かもしれません。冬は生長が止まりますが、春になると新芽が動き出します。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

セージは、挿し木や水挿しで増やすことができます。時期は、春から初夏と秋が適しています。

水挿しには、若くて元気な茎を剪定して使います。水に挿すときに水に浸かる部分の下葉は取りましょう。葉がついたまま水に入れると水が腐って発根しづらくなります。水に挿して直射日光の当たらない風通しの良い部屋に置いてしばらくすると発根します。

挿し木は、水挿しと同様に若くて元気な茎を剪定して下葉を処理し、1~2時間水あげをした後、湿らせたバーミキュライトなどに茎を挿し、風通しの良い日陰に置いて土が乾燥しないよう定期的に水やりを続けていると発根します。

発根したセージは根を傷めないように鉢上げをしましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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