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「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑

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LOVEGREEN編集部アカウントです。編集部のスタッフが監修をしています。

カラスウリ

  • カラスウリは、秋に卵型をしたオレンジ色の果実を実らせる、ウリ科の多年生つる植物です。雌雄異株で、花は7月~9月の夜になると開き、翌朝には閉じてしまう一日花です。白い花びらの縁は糸上に裂けていて、レースのように花びらの周りに広がります。 カラスウリは根が特徴的で、塊根を形成します。冬は地上部が無くなり、翌春また、この塊根から芽吹きます。通常山野や藪を好みますが、街中でも見かけます。生育旺盛で、夏の生育期にはフェンスや他の樹木に絡みつき、繁茂します。非常に強健で、地面に着いた枝からも発根し増えていきます。 カラスウリの果実は、熟すまではグリーンに薄い白の縦じまが入っています。秋が深まるにつれ、模様はなくなり濃いオレンジ色へと変化していきます。カラスウリは、特に秋に熟す果実の中の種子が個性的です。種子の形状が打ち出の小槌に似ていることから、縁起物としてお財布に入れておくと良いとわれています。  

ユウゼンギク

  • ユウゼンギクは、キク科シムフィヨトリクム属の多年草。楚々とした野菊のような風情で、和の花のような印象ですが、北アメリカ原産で明治時代に日本に渡来した帰化植物です。花を茎の先端に密に咲かせる姿が優美で、庭植えや切り花として愛されてきました。園芸品種が多いのもユウゼンギクの特徴です。 ユウゼンギクの花色は紫が多く、ほかにピンクや白があります。花の最盛期は秋ですが、早生種は6月から咲き始め11月頃まで楽しめます。また、草丈1m以上になる高性種と45cm以下の矮性種があります。耐寒性があり、冬は地上部が枯れたようになりますが、地際に冬至芽を作って翌春に備えています。

リシマキア

  • リシマキアは、サクラソウ科オカトラノオ属の一年草、または多年草。北アメリカ、ヨーロッパ、南アフリカに約150種が分布していますが、ガーデニングや切り花で流通している種類は数種類しかないといわれています。 リシマキアは、ヌンムラリアのように常緑でほふく性のものから、アトロプルプレアやプンクタタ、オカトラノオのように立性の種類まであります。 リシマキア・ヌンムラリアは、常緑で、丸みを帯びた葉がかわいらしく、ほふく性でよく分枝して横に広がっていく特性から、グランドカバーとして利用されます。また、リシマキア・ヌンムラリア・オーレアは、リシマキア・オーレアとも呼ばれ、葉色が明るいライムグリーンの品種です。ヌンムラリアは日照条件が良ければ、黄色い花を咲かせることがあります。

ムベ

  • ムベは、アケビ科ムベ属の常緑つる性木本。トキワアケビという別名の通り、アケビに似た食べられる実をつけます。常緑なので冬でも葉が落ちず、生長すると幹が木質化するのが特徴です。常緑といっても暖地を好むので、庭植えで育てられるのは東北以南が向いています。 ムベ属の仲間は、アジアの温帯から亜熱帯地域におよそ15種がありますが、日本に自生しているのは、このムベ(Stauntonia hexaphylla)のみです。 光沢のあるグリーンの葉には厚みがあり、手のひらを広げたようなフォルムをしています。新芽は柔らかいつる性で、つるを伸ばしながら周囲のものに絡みついて大きくなっていきます。パーゴラやアーチ、フェンスなどに絡めて楽しむことができます。常緑なので目隠しにも利用できます。 花は、大きな葉の陰に隠れるように咲いています。花の大きさは1.5~2cm程度、花びらは6つに裂け、外側に反り返るようなフォルムをしています。花びらのように見える部分は、ガク片が変化したもの。便宜上これを花びらと呼んでいます。花はうつむくようなベル咲きで、花びらに厚みがあり、花の外側は白っぽいクリーム色で、花のなかに赤紫色の筋があるのが特徴です。 雌雄同株で、雌花と雄花を咲かせます。雄花にはおしべが6つ、雌花にはめしべが3つあります。雄花と雌花の見分け方は、中を覗き込んでしべの数を数えればわかります。

ズミ

  • ズミは、バラ科リンゴ属の落葉高木。日本在来種で、湿原、野原、林の縁などに自生しています。ズミという名前の由来は、樹皮を黄色の染料に使用していたからだとか、実が酸っぱいからだとか、諸説あります。かつてはリンゴの台木として使用されていました。 ズミは、樹高は通常3~5m程度、まれに7mを超すことのある高木で、よく分枝します。葉は、たまご型か楕円形で、同じ木の中に3裂した葉も見られます。花が咲くのは4月~5月で、直径2~3cm、つぼみの時は淡いピンクで、開くと白い花を枝に数個ずつまとめて咲かせます。秋に実る果実は、直径0.5~1mmで、赤やオレンジ色に熟します。色づいた果実はおいしそうに見えますが、酸味が強く生食には向いていないので、ジャムや果実酒にして楽しみます。

ノカンゾウ

  • ノカンゾウは、ワスレグサ科ワスレグサ属の多年草。夏にオレンジ色のユリに似た花を咲かせる野草で、野原、河原、田畑の畔など、身近な場所で見られます。 ノカンゾウは、草丈70~100cm、花は直径7cm程度の一重咲き、花色の濃淡は個体差があります。花は夕方には萎れていく一日花で、茎の先に数個のつぼみをつけ、次々と花を咲かせます。一日花である特性から、英名は Daylily、属名の Hemerocallis も「一日の美しさ」という意味のラテン語が名付けられています。よく似た花にヤブカンゾウがありますが、ノカンゾウは一重咲き、ヤブカンゾウは八重咲きなので、花を見れば見分けがつきます。 ノカンゾウの花は食用にされていて、おひたし、ぬた、塩漬けなどにして食べられます。中華料理に登場する金針菜はノカンゾウや、その仲間のつぼみです。  

タケニグサ

  • タケニグサは、ケシ科タケニグサ属の多年草。日本在来種で、各地に自生している野草です。 タケニグサは、草丈1~2mまで大きくなる大型の野草で、山野や公園、花壇、空き地、河原など、身近な場所で見かけます。葉の大きさは10~30cm、緩やかな鋸歯の入った葉で、キクの葉を大きくしたようなフォルムをしています。茎の中は中空で、折るとオレンジがかった黄色の乳液が出ます。この乳液はアルカロイドを含んでいて有毒なので、肌の弱い人は直接触れないように注意しましょう。6月~8月に咲く花は、花びらはなく、つぼみの状態は苞に包まれ、開花すると苞が落ちてしべだけになったものが花穂のようにつきます。高い草丈と大きな葉という豪快な見た目に、風に揺れるしべだけの花の柔らかな様子は、美しい光景です。反面、繁殖力が強いこと、葉や草丈が大きいことから、はびこると駆除が困難であるとか、周囲の植物を枯死させてしまうなど、厄介な雑草として扱われています。日本では厄介な雑草ですが、海外では園芸植物として愛されているということですから、ところ変われば扱われ方もずいぶんと差が出るようです。 タケニグサという名前の由来は、竹のように大きくなるから竹似草だとか、竹を煮るときに一緒に入れると竹が柔らかくなるからなど、諸説あります。

ロニセラ・ニティダ

  • ロニセラ・ニティダは、中国原産のスイカズラ科スイカズラ属の常緑低木。常緑で、小さな葉が枝いっぱいに付き、横に枝を広げる樹形なので、グランドカバーに好まれます。スイカズラ属ですが、スイカズラのようにつるにはならず、ブッシュ状に繁る低木です。 ロニセラ・ニティダは樹高50~100cm、生長がゆっくりなので、ポット苗で購入したものは大きくなるまでに数年かかるつもりで植えるようにしましょう。刈り込みに耐え、よく分岐するので、適宜剪定を行えば、こんもりとした茂みのような樹形を形成できます。葉には明るい斑が入る品種や、葉色がライムグリーンの品種などがあり、日向から明るい日陰まで育てられるので、シェードガーデンの高木の下草としても人気があります。4月~6月頃に小さな黄緑色の花を咲かせますが、あまり目立ちません。花を観賞するというよりも、葉や樹形を楽しむ庭木です。

ヤブカンゾウ

  • ヤブカンゾウは、ワスレグサ科ワスレグサ属の多年草。有史前に中国から渡ってきた帰化植物だとされ、日本各地に自生しています。ユリに似たオレンジ色の八重咲きの花は大輪で、一日花という特徴があります。日が暮れると萎れてしまうことから、英名は Daylily と名付けられています。野の花とは思えないほど、鮮やかで豪華な花を咲かせることが評価され、アメリカで園芸種が盛んに作られ、ヘメロカリスという名で流通しています。 ヤブカンゾウは、草丈60~80cm、真直ぐに伸びた茎の先に数個の花を咲かせます。開花時期は7月~8月、直径8~10cm程度の大きな花を咲かせます。花の色はオレンジ色で、濃淡には個体差があります。しべ類が変化して花びらとなっている八重咲きで、種子を作りません。仲間のユウスゲやノカンゾウは一重咲きなので、見分けることができます。 ヤブカンゾウの花は、食用や生薬として利用されることも有名です。中華料理で出てくる金針菜とは、ヤブカンゾウや他のワスレグサ属の花のつぼみです。また、根も生薬として利用されます。 ヤブカンゾウの別名ワスレグサは、この花が日々の悲しみや憂い事を忘れさせてくれるほど美しいことに由来しているとされ、万葉集にもうたわれています。

カマツカ

  • カマツカは、バラ科の落葉低木。日本の山林に自生していて、身近な場所で見られます。通常1~5m程度、幹や枝も細く、華奢な印象の木です。5m以上になることもあるといいますが、あまり大きくなものは見かけません。小ぶりで柔らかい印象から、庭木としても盆栽でも人気のある木です。 カマツカの花が咲くのは、4月~6月。花色は白で、花びらは5枚、直径1cm足らずのウメに似た小花を集合させて咲かせます。秋には、長さ1cm程度の真赤なたまご型の果実を、枝からぶら下げるように実らせます。長枝と短枝があり、長枝の葉は互生し、短枝の葉は3枚が扇のように広がって展開され、花は短枝に咲きます。同じ木の中で枝によって葉の付き方が違うというおもしろい特徴を持っています。また、カマツカは変異が多く、葉や葉柄に毛があるものなどもあります。 カマツカという名前は、木材にすると非常に硬くて丈夫なことから、鎌の柄に使用されたことに由来します。同じように、木材が牛の鼻輪に利用されたことからウシコロシという別名もあります。華奢な幹と枝で、真白な小花を咲かせる木には不似合いと言いたくなるような、力強い名前です。

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