カラスウリ
- カラスウリは、秋に卵型をしたオレンジ色の果実を実らせる、ウリ科の多年生つる植物です。雌雄異株で、花は7月~9月の夜になると開き、翌朝には閉じてしまう一日花です。白い花びらの縁は糸上に裂けていて、レースのように花びらの周りに広がります。 カラスウリは根が特徴的で、塊根を形成します。冬は地上部が無くなり、翌春また、この塊根から芽吹きます。通常山野や藪を好みますが、街中でも見かけます。生育旺盛で、夏の生育期にはフェンスや他の樹木に絡みつき、繁茂します。非常に強健で、地面に着いた枝からも発根し増えていきます。 カラスウリの果実は、熟すまではグリーンに薄い白の縦じまが入っています。秋が深まるにつれ、模様はなくなり濃いオレンジ色へと変化していきます。カラスウリは、特に秋に熟す果実の中の種子が個性的です。種子の形状が打ち出の小槌に似ていることから、縁起物としてお財布に入れておくと良いとわれています。