ティランジア・レクリナータ
- ブラジルが原産の小型ティランジアです。ティランジア・カウツキー(Tillandsia kautskyi)やティランジア・スプレンゲリアナ(Tillandsia sprengeliana)など、ブラジル原産の赤い花を咲かせるティランジアを総称した「ブラジル赤花」の1種になります(ブラジル赤花はドイツブロメリア協会が発行している「The Red-Flowered Tillandsias From Brazil」で紹介されているティランジアのこと)。 ティランジア・レクリナータはほぼ垂直の断崖絶壁に着生している岩着生種で、生長点を下に向けて下垂するように生長していきます。これまではその自生している環境から研究者たちの間で栽培されていた希少種で、類似種であるティランジア・グラジエラエ(Tillandsia grazielae)と同じくほとんど世に出回ることのないティランジアでしたが、2018年からブラジルの野生採取された株が僅かではありますが日本に入ってくるようになりました。 性質は弱く、特に蒸れを嫌う傾向にあるので風通しに気を付けます。標高の高い位置に自生しているため夏の暑さも避けた方が無難でしょう。ただし過湿を嫌う一方で水は大好きという我がままなティランジアで、実際に扇風機などで風通しを良くして水やりの頻度を多めにしたところ動き出しました。とは言え、決して栽培が簡単なティランジアではないので慎重に栽培するに越したことはありません。