月桃(ゲットウ)
- 月桃(ゲットウ)は、東南アジア原産のショウガ科の多年草のハーブで、日本では沖縄や九州南部に自生しています。白いつぼみの先がほんのりとピンクに色づいている姿が桃に似ているので「月桃」と名付けられたという説があり、沖縄では「サンニン」、奄美地方では「サネン」と呼ばれています。また、貝殻のような形のつぼみから「シェルジンジャー」という名前もあります。 月桃(ゲットウ)は地下茎で広がり、地上に茎を立ち上げ光沢のある深緑色の楕円形の葉を出し、茎の先端に5月~7月に穂状の白い花が開花します。唇弁は黄色と赤の発色の良い色合いをしています。 花のあとに実る果実は緑→オレンジ→赤と色づき、最近は切り花やドライフラワーとして流通しています。 清涼感のある独特な香りの月桃(ゲットウ)の葉には、抗菌、防虫、防腐、消臭などの効果があり、昔から生活に根付く野草として、餅やまんじゅうなどの食材を包む材料やお茶などに利用されてきました。、近年はその効能が注目され、精油、健康食品、コスメなどとしての流通もあります。