ジャカランダ
- ジャカランダは、ノウゼンカズラ科ジャカランダ属の落葉高木です。和名をキリモドキとも言いますが、ジャカランダという名前で広く知られ、世界中の温暖な地域で植栽されています。初夏に咲く青紫色の花が美しく、世界三大花木のひとつに数えられていることでも有名です。世界三大花木とは、鳳凰木(ホウオウボク)というマメ科の赤い花を咲かせる花木、火炎木(カエンボク)というノウゼンカズラ科の赤い花を咲かせる花木、もうひとつが紫雲木(シウンボク)と呼ばれるジャカランダです。 南米アルゼンチン原産で、高さは15mほどまで大きくなります。花は4~5cm程度の釣鐘型で、色は青紫、枝の先に密集するように咲かせます。葉は二回羽状複葉といって、オジギソウやミモザに似たフォルムをしています。鳥の羽を思わせるような細やかで繊細な葉は観賞価値が高く、観葉植物としても流通しています。花後にできる実は平たい楕円形をしています。 通常は落葉期に花を咲かせるので、木全体が青紫色の煙るような美しい姿を楽しめます。日本では気候のせいか、葉と花が同時に展開します。耐寒性が弱いことと、ある程度の高木にならないと花が咲かないことから、日本ではジャカランダの花の鑑賞は難しいとされてきましたが、今では日本国内の温暖な地域で花を楽しむことができます。また、2~3mの樹高で開花する矮性種も人気があります。