- クリスマスの季節に鉢物や切り花として出回るクリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)は、モチノキ科の常緑樹です。 名前にヒイラギとありますが、節分に使われるヒイラギはモクセイ属、クリスマスホーリーはモチノキ属なので、分類としては違う植物です。和名の「西洋ヒイラギ」は、ギザギザの葉がヒイラギの葉に似ていることにちなみます。ギザギザした葉は年月を経ると少なくなるため、樹齢によって葉の形状に違いがあります。 丈夫で育てやすく萌芽力があるので、庭木のほか生け垣として使われることもあります。春から初夏にかけて白い花が開花し、晩秋に赤い実がなります。 ちょうど実が赤く色づくのが晩秋のため、クリスマスの季節に鉢ものや生花として流通し、アレンジやリースの花材としてもよく利用されています。 ホーリーとはモチノキ属の植物(Ilex)のことです。本来はクリスマスホーリーというと西洋ヒイラギのことをさしますが、クリスマスホーリーの名で流通しているのは、シナヒイラギなどIlex類の総称として出回っているようです。育て方にさほど違いがあるわけではありませんが、葉の形や最終樹高が違います。