アッツザクラ(アッツ桜)
- アッツザクラは、南アフリカ原産の半耐寒性球根植物。北太平洋のアッツ島原産と誤解されがちですが、アッツ島の原産ではありません。 アッツザクラの花は、春から梅雨前ごろまで開花します。花色は白、ピンク、濃いピンクがあります。草丈は5~15cm程度と低く、花も2~3cm程度と小ぶりなので、寄せ植えや花壇の縁取りなどに使いやすい花材です。 アッツザクラの球根は直径1cm程度と小さめです。球根の状態よりも、主にポット苗や鉢で開花した状態のものが流通しています。自然開花ではなく、特別な栽培方法で早く咲かせたポット苗が11月~4月頃に出回ります。花の咲いたポット苗は、寒い時期に屋外で管理すると傷むことがありますが、半耐寒性の性質のため、東京以西で強い霜に当たらなければ屋外で育てることができます。 和名はアッツ桜ですが、桜の花びらが5枚なのに対し、アッツザクラの花びらは6枚です。アッツザクラの花の特徴は、花の中心部に雄しべと雌しべが見えないというところです。これは花びらが曲がっていて、中心部が奥まっているので、中が見えない構造になっているからです。雄しべと雌しべは、花の中心部の奥に隠れるように存在しています。