- カクレミノは、ウコギ科カクレミノ属の常緑低木~高木。カクレミノという名前の由来は、身に着けると姿が消えるという伝説上の宝物「隠れ蓑」に葉のフォルムが似ているからだとされています。 カクレミノの葉は、長さ8~12cm程度、若い枝や木の葉は3~5裂し、成木になると楕円形、葉の表面にはっきりとした3本の葉脈が走っています。葉の寿命は1年半~2年で、2年目の秋になると黄色くなって落葉します。7月~8月に枝の先からボールのようなフォルムの集合花を咲かせ、果実は10月~11月に黒く熟します。樹高3~8mと小ぶりで、枝が暴れないので剪定の手間がかからず、常緑で葉の密度が高いこと、耐陰性が強いことなどから、目隠しや日陰のお庭で好まれます。また、神前の供物の下敷きにカクレミノの葉を使用する地域もあることなどから、神社の植栽として見かけることの多い樹木です。