ギンバイカ(マートル)
- ギンバイカ(マートル)は、初夏に白い小さな花を咲かせるフトモモ科常緑低木。花が梅に似ていることから「銀梅花」という名が付けられ、冬にはオリーブに似た黒い実を付けます。花や実が美しいだけでなく、香りも良いため、「ギンコウバイ(銀香梅)」と呼ばれることもあります。 花、葉、実は、ハーブとして利用され、肉料理などの香りづけ、精油の原料やポプリの材料として利用されています。ハーブとして扱われる場合は「マートル」という名前で流通しています。 丈夫で育てやすく、病害虫の心配もありません。関東以西では屋外で越冬できるため、鉢植えだけでなく庭木やシンボルツリーとして人気があります。常緑で葉の密度も高く、刈り込みにも耐えるので、生垣やトピヤリーの素材としてもよく使われます。つやのある小さな葉が密集した枝は、枝物花材として「祝いの木」や「ギンバイカ」の名で流通しています。 なお、フトモモ科の植物に名前が似ているレモンマートルがありますが、ギンバイカ(マートル)はギンバイカ属、レモンマートルはバクホウシア属のため、分類的には別の植物です。