ヴィーガン(ビーガン)とは?ベジタリアンとの違いや意味、食べ物など
山田智美
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ヴィーガンという言葉の意味をご存知ですか?ヴィーガンとは何なのか、ヴィーガンの意味、ベジタリアンとの違い、マクロビオティックとの違い、ヴィーガンが食べるものと食べないもの、ヴィーガンレザーの意味など。ヴィーガンに詳しくなるための入門編です。
目次
- ヴィーガン(ビーガン)とは?ヴィーガン(ビーガン)基本情報
- ヴィーガン(ビーガン)とは?ヴィーガン(ビーガン)基本情報
- ヴィーガンとベジタリアンの違い
- ベジタリアンの種類
- ヴィーガン(ビーガン)とマクロビオティックの違いとは?
- ヴィーガン(ビーガン)が食べるもの
- こんなにある!ヴィーガンレシピ7選
- ヴィーガンコスメとは?
- ヴィーガンレザー(ビーガンレザー)とは?
- ヴィーガン(ビーガン)は健康?
ヴィーガン(ビーガン)とは?ヴィーガン(ビーガン)基本情報
ヴィーガンとは、「人間の都合で動物を利用することなく生きよう」というライフスタイルです。つまり人間が食べるためや身につけるためなどに動物を傷つけたり、命を奪ったりすることがないように生活するのが目的です。
動物性食品を口にしないだけでなく、革製品や毛皮などの衣類や小物も身に着けません。そのための完全菜食であり、食生活だけでなくライフスタイルを指す言葉です。
ただし狭義では、単純に「完全菜食」を心がける人たちのことをヴィーガンと呼ぶこともあります。
なぜヴィーガンになるの?ヴィーガンになる理由とは?
ヴィーガンになる理由はいくつかあります。
- 動物愛護
- 環境保護のため
- 世界の飢餓を減らしたい
- 宗教上の理由
- 健康と幸せのため
- 体質改善など
直接聞いた話では、「好きな人がヴィーガンだったから」という意見もありました。理由もきっかけも人それぞれのようです。
ヴィーガンとベジタリアンの違い
ヴィーガンは完全菜食です。肉、魚介類、卵、乳製品、つまり植物性食品以外は食べません。動物性製品も身に着けません。
ベジタリアンは菜食という意味です。ヴィーガンは完全菜食なのでベジタリアンに括ることができますが、ベジタリアン=ヴィーガンではありません。
ベジタリアンの中には、肉は食べないけど魚介類は食べる、肉も魚介類も食べないけど卵、乳製品は食べるなど、いくつかの種類があります。
ベジタリアンの種類
ベジタリアンにはいくつかの種類があります。有名な種類を紹介します。
ペスカタリアン
ペスカタリアンは、ノンミートイーターと呼ばれることもあります。肉は食べないけど、魚介類や卵、乳製品は食べます。
ラクト・オボ・ベジタリアン
ラクト・オボ・ベジタリアンは、肉も魚介類も食べないけど、卵、乳製品は食べます。
ラクト・ベジタリアン(卵は食べずに乳製品は食べる)、オボ・ベジタリアン(乳製品は食べずに卵は食べる)などの種類もあります。
オリエンタル・ベジタリアン
オリエンタル・ベジタリアンは、肉、魚介類、卵、乳製品、に加えて五葷(ごくん)も食べないベジタリアンです。五葷(ごくん)とは、ネギやニンニク、ニラ、ラッキョウなどの野菜のことです。
ヴィーガン(ビーガン)とマクロビオティックの違いとは?
マクロビオティックとは
マクロビオティックとは、大きいや長いという意味を持つ「マクロ」と、生命を意味する「ビオ」を合わせて作られた造語です。マクロビと略されて呼ばれることもあります。
マクロビオティックは日本で誕生した菜食生活様式です。基本は玄米菜食で、食物に陰陽の要素を取り入れ、心身のバランスを保ち、健康に生きようという考え方です。日本から海外に渡り、逆輸入されるような形で有名になりました。
他にも食べ物を外皮なども含めてすべて食べることや、精製された食品は食べないなど、様々な特徴があります。
ヴィーガン(ビーガン)とマクロビオティックの違い
ヴィーガンとマクロビオティックの違いをわかりやすく整理しました。
- ヴィーガン:動物性食品を食べない他に、動物性製品も身に着けないという生活様式
- マクロビオティック:玄米菜食であり、その他独自の思想に基づいた生活様式
どちらも菜食という点では同じですが、目的や考え方、生活様式に違いがあります。
ヴィーガン(ビーガン)が食べるもの
ヴィーガンが食べるものは、植物性食品です。ヴィーガンが食べるものを紹介します。
- 野菜
- 米
- キヌアや麦などの穀物
- ナッツ類
- 果物
- 豆類
- 海藻類
- 豆腐や納豆など大豆を主原料とした加工品
- こんにゃくなどのコンニャクイモを主原料とした加工食品
- 麩などのグルテンを主原料とした加工食品
- そば
- うどん
- パスタ(乾麺)
- クスクス
- 大豆ミート
- セイタン
- テンペ
- アガー
- くずきり
- 寒天
- 塩
- 砂糖
- 醤油
- 味噌
- 酢
- 植物油
- アルコール類
餃子や焼売の皮も動物性食品が使用されていなければ食べます。野菜や昆布で出汁を取ったスープも食べます。野菜のブイヨンは市販品もあります。
ヴィーガン(ビーガン)が食べないもの
ヴィーガンが食べないものは、動物性食品です。肉、魚介類はもちろん、卵、乳製品も食べません。
野菜や穀物が原料であっても、加工時に動物性食品を使用している食べ物は食べません。ドレッシングなども材料によっては避けます。生パスタのように原材料に卵が使用してあるものは避けます。出汁や調味料も鰹節や煮干し、コンソメなどの動物性のものは口にしません。ラードのような動物性の食用油脂も食べません。
さらに意外なことには、蜂蜜も食べません。蜂蜜は花の蜜ですが、一度蜂の体内に取り入れられ蜂蜜に加工されているので動物性食品になるのだそうです。
こんなにある!ヴィーガンレシピ7選
ヴィーガンは完全菜食。お出汁も動物性のものは使いません。簡単に作ることができて、おいしいヴィーガン料理のレシピを紹介します。ヴィーガンじゃなくても楽しめるレシピばかりです。
①メインディッシュに「れんこんハンバーグ」
②フォークが止まらなくなる「トマトとニンニクとバジルのサラダ」
③前菜にもおつまみにも「レモンとオリーブとニンニクのマリネ」
④病みつきになる意外な組み合わせ「ニンニクとオレンジのサラダ」
⑤パーティーにもおすすめ「アボカドと豆腐の生春巻き!ピーナッツソース」
⑥夕飯の主役になる「車麩の唐揚げ」
⑦おかずにもおつまみにもなるサラダ「パクチーと人参のサラダ」
ヴィーガンコスメとは?
ヴィーガンコスメとは、動物性の成分をまったく使用していない化粧品のことです。
化粧品にはコラーゲンなどの動物性タンパク質や油脂が含まれていることがあります。ヴィーガンコスメには、海洋性コラーゲンと呼ばれる魚から作られているタンパク質も含まれません。卵や乳製品、蜂蜜も使用されていません。また、製造や開発の過程で動物実験も行われていません。動物とは無縁の化粧品です。
ヴィーガンレザー(ビーガンレザー)とは?
ヴィーガンレザーとは、動物性の材料を使用せずに皮革に似せて作られた製品のことです。レザーとは皮革のことなので動物性です。ヴィーガンレザーは皮革に似せて作られた製品なので動物性ではありません。
ヴィーガンはファッションも動物性のものは身に着けないので、レザーに見立てたヴィーガンレザーを使用します。ヴィーガンレザーには合成皮革、人工皮革、天然由来のものがあります。天然由来のヴィーガンレザーとは、化学繊維が原料の合成皮革や人工皮革と違い、植物などの天然のものから作られています。キノコやパイナップルなどから作られているものもあるようです。
ヴィーガン(ビーガン)は健康?
ヴィーガンは完全菜食なので、健康に良さそうな印象を受けます。ヴィーガンが健康かというと個人差があるので何とも言えないようです。ヴィーガンの生活様式が心と体に合っていれば健康になるでしょう。同じようにヴィーガンになれば瘦せるのかというと、こちらも個人差があるようです。
ヴィーガンとは、単なる完全菜食ではなく、生活様式を指す言葉でした。ヴィーガンの意味を正しく理解して、ヴィーガンの人もそうでない人も楽しく一緒に食事をできるようになると素敵です。
食べたいものを食べ、理想のライフスタイルを実践して、楽しく過ごしましょう。
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