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秋の山菜と木の実一覧|秋の野山は実りがいっぱい

秋の野山で採れる山菜と木の実を紹介します。寒い冬に入る前の秋は、自然の恵み豊かな季節。春の芽吹いたばかりの山菜とは一味違う秋の味覚をお楽しみください。

目次

秋に採れる山菜

むかご

秋に採れる山菜|むかご

むかごは、ヤマノイモの葉の脇芽が栄養を蓄えてふくらんだもの。種でも実でもない、植物の繁殖のための器官です。

ヤマノイモの食用になるのは根で、地上部はつる性の多年草です。秋に山野を歩いていると、木に絡み付いたヤマイモのつるの葉の脇に小さなむかごができているのを見かけます。むかごは、洗って湯がいたり、炒めたり、むかごごはんにして食べることができます。

ヤマノイモ

ヤマノイモは、根の部分がヤマイモやナガイモ、自然薯、とろろなどという名前で流通している、独特の粘りが特徴の山菜です。秋のヤマノイモは、地上部にはむかご、地下にはイモと、ほぼ全草を山菜として楽しむことができます。

きのこ

秋に採れる山菜|きのこ

たまごたけ

秋の山菜の代表といえば、きのこ。人里近くの山林で採取できるものが多く、毎年秋にはきのこ狩りに出かける人も多いのではないでしょうか。身近なところで採れるきのこといえば、しめじやなめこ、くりたけなど。ちょっとめずらしいものでは、たまごたけなどがあります。

ただし、きのこは有毒な種類も多く、曖昧な知識で食用にするのは危険です。よくわからないものは口にせず、経験豊富な人や専門家の意見を聞いてから食べるようにしましょう。

ノビル

秋に採れる山菜|ノビル

ノビルは、ユリ科ネギ属の山菜。春に柔らかい球根部分を食用にするのは有名ですが、秋の夏から秋のグリーンの葉も、食用になります。刻んで汁の実にしたり、薬味として楽しむことができます。

シソの実

穂じそ 穂ジソ

夏の間、香りの良いシソの葉を食用にしたら、秋はシソの実を楽しみましょう。シソは、晩夏から初秋にかけて花穂を咲かせて、実を付けます。とても小さなシソの実は、爽やかな香りとプチプチとした食感が魅力。しょうゆ漬けにすれば、長く楽しめます。

エゴマの実

秋に採れる山菜|エゴマの実

エゴマも、晩夏から初秋に実を付けます。楽しみ方はシソの実と同じ。しょうゆ漬けや塩漬け、佃煮にすれば長く保存しておくことができます。エゴマの実のプチプチとした食感を楽しんでみませんか。

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秋に食べられる木の実

ヤマグリ

秋に食べられる木の実|ヤマグリ

ヤマグリは、山林に自生している原種のクリです。市場に流通している園芸種のクリと比べると小ぶりですが、甘みが強く、ねっとりとした食感でおいしいのが特徴。

野山を歩いていると、クリの木の下にイガごと落ちているので、靴でイガを抑えてむくようにしながら、中のクリの実だけを取り出します。果皮を目視して小さな穴が空いていたら、虫が中に入り込んでいる可能性があるので、穴のないものをゆでたり、焼いたりして食べます。

アケビ

秋に食べられる木の実|アケビ

アケビは、紫や茶色の楕円形の実を付けるつる植物。秋の山野を歩いていると、木からぶら下がるように実っているアケビの実に出会うことがあります。熟すと実が割れるのが特徴。縦に裂開している実を見つけたら、中の白いゼリー状の実をしゃぶるようにして甘みを楽しみ、種は吐き出します。アケビの果皮は味噌炒めにして食べることができます。

ムベ

秋に食べられる木の実|ムベ

ムベは、アケビの仲間の常緑性つる植物です。秋に赤紫色の実を付けます。アケビとの違いは、熟しても実が裂開しないこと。アケビと同じように生食ができます。

ザクロ

秋に食べられる木の実|ザクロ

ザクロは、真赤な宝石のような実が美しい果物。秋に熟すと、外側の厚みのある果皮が裂開するのが特徴です。中から半透明の赤い実が見えるようになったら、取り出して生食します。ザクロの実は甘く、みずみずしくて香りが良いのが魅力です。中の小さな種は、飲み込んでしまって問題ありません。

秋に食べられる木の実|柿

柿は、秋に黄色やオレンジ色に熟す果実。昔から日本や中国の山野に自生している果樹です。山に自生している柿の多くは渋味が強く、生食には不向きなので、干し柿にしていただくとよいでしょう。

ガマズミ

秋に食べられる木の実|ガマズミ

ガマズミは、秋に赤く色づく実が美しい落葉樹。枝の先に、小さな赤い実がぎゅっと集まって実っている様子は、秋の山の中でひときわ目を引く存在です。ガマズミの実は酸味が強く、生食には不向きですが、果実酒にして楽しむことができます。

ヤマボウシ

秋に食べられる木の実|ヤマボウシ

ヤマボウシは、山林だけでなく、街路樹や庭木としても見かけることの多い木です。落葉性と常緑性があり、どちらも秋にオレンジ色の実を付けます。硬い果皮をむいて、中の柔らかく甘い部分を生食します。シャリっとして甘みが強く、ねっとりとした食感を楽しめます。

アキグミ

秋に食べられる木の実|アキグミ

アキグミは、秋に実がなるグミの仲間。オリーブのような銀葉のなかに、真赤な実を付ける様子が美しい木です。アキグミの実は、甘酸っぱいのが特徴。生食はできますが、酸っぱいのが苦手な方にはおすすめしません。

サルナシ

サルナシは、マタタビ科のつる植物。秋に直径3~4cm程度の実を付けます。キウイフルーツの近縁種ですが、キウイフルーツと違って果皮に毛はありません。サルナシの実は甘酸っぱく、生食ができます。

クコ

秋に食べられる木の実|クコ

クコは、河原や海岸など、風通しが良く開けた場所を好んで自生する落葉低木。こんもりとブッシュ状の樹形が特徴です。春から夏にかけて紫色の花を咲かせた後、秋に赤い楕円形の実を付けます。クコの実は生食はしませんが、乾燥させたものが生薬の枸杞の実やゴジベリーという名前で流通しています。

ギンナン

秋に食べられる木の実|ギンナン

ギンナンは、イチョウの実です。イチョウは雌雄異株なので、ギンナンが実るのは雌株です。秋にイチョウの木の下を歩いてると、思わず鼻をふさぎたくなるような臭気に当たることがありますが、あれはギンナンの香りです。ギンナンは、周りの柔らかい果肉を取ると現れる固い殻を割って、中の胚乳部分を食用にします。炒って塩を振ったり、炒めたり、ごはんと一緒に炊いたり、食べ方はいろいろ。ただし、食べ過ぎると中毒症状を起こす恐れがあります。いくらおいしいからって、一度に50個も60個も食べるようなことはしないでください。

シイの実

秋に食べられる木の実|シイの実

マテバシイやスダジイの実は、食用にできるどんぐりです。フライパンで炒って殻を割り、中の実を食べます。ほんのり甘く、香ばしい味わいを楽しむことができます。夢中になって拾って食べるほど印象的な味ではありませんが、子供の頃は山で拾った木の実を食べるということが楽しくて、よく持ち帰っていた記憶があります。

トチの実

秋に食べられる木の実|トチの実

トチの実は、トチノキという落葉高木の実です。絵本「モチモチの木」に登場するのは、トチの実のこと。クリに似た見た目をしていますが、あく抜きの工程が複雑で時間がかかるため、簡単に食べることができないのが残念なところ。トチの実をもち米と一緒についたとち餅は、いろんな地方の郷土料理として伝わっています。

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冬に入る前の秋は、自然の恵みがいっぱいの季節。ただし、これらは、山で暮らす生き物の貴重な食糧でもあります。取りつくしてしまうのではなく、少しだけ分けてもらうような気持ちで、自然の味わいを楽しんでみませんか。

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