編集部のこぼれ種#47「八丈島に行きました♪島で出会った植物をご紹介します」

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戸松敦子

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植物と一緒に暮らしているLOVEGREEN編集部の、何気ない出来事や発見、雑談などなど……日々の一部をふらっとのぞいてみてください。今回は、八丈島を訪れたときに出会った大きなモンステラなどの植物についてのお話です。

八丈島までは、羽田から飛行機で1時間かからずに到着します。離陸して安定したなと思ったら着陸準備にかかるという感じです。(^^) 八丈植物公園、八丈富士、街路樹、ペンションの庭、海辺などで八丈島ならではの植物とふれあうことができました。

モンステラ

モンステラの葉

室内を飾る観葉植物として人気があるモンステラ。八丈植物公園のモンステラは、1枚の葉のサイズが40~50cmくらいで、その葉の美しさとワイルドなカッコよさに圧倒されました。

 

モンステラ 花

モンステラの花

タイミング良く、モンステラの花が咲いている姿を見ることができました!

通常モンステラはあまり開花しないのですが、環境が合って大きく生長すると白い花を咲かせることがあります。花はサトイモ科特有の形で、肉穂花序(にくすいかじょ)を包む仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる襟を持っています。仏炎苞が花と思われがちですが、実は仏炎苞に包まれている円柱状の肉穂花序が本当の花です。

 

モンステラ

モンステラの蕾と実

仏炎苞がくるくる巻いてまだ閉じているものが蕾で、肉穂花序だけになっているのが実です。こちらに向かって倒れている実は、結実後1年経った実で、真ん中の実は、今年咲き終わった実だと八丈植物公園の方が教えてくれました。完熟したモンステラの実は食べることもできるそうです!

 

モンステラ

モンステラの植栽

八丈植物公園では、高木の株元にモンステラが植栽されていて、下草と言えないほどのダイナミックさに驚きました。ハワイでは、モンステラの葉の切れ込みから光が差し込む様子からモンステラの葉が希望の光を導くと言われ、縁起の良い植物とされているのですが、この美しい姿を見たら納得です。

 

ハイビスカス

ハイビスカス

赤いハイビスカスは、道路の街路樹として列をなして植栽されていたり、宿泊したペンションの庭にも樹高2mくらいの立派な木がありました。赤いハイビスカスの花言葉は「勇敢」だそうですよ。

 

ハイビスカス 八重

ハイビスカス(八重咲き)

八重咲きのハイビスカスにも出会えました。やわらかなフリルが美しくて、見ているととても癒されます。ピンクのハイビスカスの花言葉は「華やか」。そのままですね。(笑)

 

ゴクラクチョウ

ゴクラクチョウカ(ストレリチア)

ゴクラクチョウカは、ストレリチアやストレチアなどとも呼ばれ、八丈島八丈町の花にも指定されています。葉の付け根から長い花茎を出して咲き、その形から極楽鳥花とも呼ばれます。

 

オオタニワタリ

オオタニワタリ

八丈植物公園の木陰になっているエリアには、オオタニワタリがあちこちで見られました。半日陰~日陰を好むシダ植物なので、木漏れ日がさす森で瑞々しくイキイキとしていました。

 

オオタニワタリ

スタジイの木に着生するオオタニワタリ

オオタニワタリは樹木や岩に着生する性質があるため、スタジイの大木の上にも見られました。ちゃっかり場所を借りて育っている姿が面白いですね。着生は寄生とは違うので、スタジイから養分を奪うことはなく、ただ場所を借りているそうです。

 

ヤシの木

カナリーヤシ(フェニックス)

まるで鳥が羽ばたいているようにも見える、大きくて弓状にしなる葉が特徴的なヤシ科の樹木。病害虫に強く、寿命が長いことからフェニックス(不死鳥)と呼ばれるようになったそうです。フェニックスの仲間のフェニックス・ロベレニーの葉は生花としても出荷され、花束やアレンジに使われています。島では親しみを込めて「ロべ」と呼びます。八丈島のロべの葉は高品質で、全国に出荷されている葉のほとんどが八丈島産だそうです。

 

ヤシの木

そして、カナリーヤシ(フェニックス)にも着生植物が同居しています。弓状の葉の下にふんわりした葉の部分があるのですが、それはカナリーヤシ(フェニックス)の葉ではなく、シダやガジュマルなどの着生植物なんだということを教えてもらいました。てっきりそんなフォルムのヤシの木なのかと思っていましたが違うんですね。(^^) 

 

龍血樹

竜血樹

竜血樹という名の、とても珍しい木がありました。太くてがっしりとした幹の先に葉を広げています。ドラセナの仲間で、「長寿の木」とも言われています。

 

龍血樹

傷がつくと血のような真っ赤な樹液を流すことから「竜血樹」という名が付いたそうです。

 

ヒメバショウ

ヒメバショウの花

ヒメバショウは、バナナやバショウと同じバショウ科の仲間。確かに葉っぱがバナナの葉と同じ形をしていますね。

 

明日葉 アシタバ

明日葉(アシタバ)

八丈富士を下山するときに、自生している明日葉(アシタバ)を見つけました。その生命力の強さから長寿野菜と言われています。八丈島の野草と言えば明日葉(アシタバ)ですよね。土産物屋さんにも、明日葉の粉末やお茶、クッキー、ラーメンなど様々な商品が売られていました。

明日葉 アシタバ

明日葉の天ぷらもご馳走になりました。苦みやえぐみなど無く、爽やかな味で美味しかったです。(^^)

 

ティーリーフ レイ

ティーリーフで編んだレイ

島の方に、ティーリーフの葉を使って編むレイの作り方を教わりました。コルジリネの仲間のティーリーフの葉をねじって編んでレイの輪を作り、ブーゲンビリア、プルメリア、センニチコウ、センニンソウ、シダの葉などで飾り付けます。花は時間がたつと枯れてしまいますが、ドライフラワーになった感じも味が出てとても素敵です。

 

ティーリーフ ドラセナ

ティーリーフ

恥ずかしながらティーリーフについての知識が無かったのですが、ティーリーフは元々ハワイでは神に捧げられる神聖な植物で、フラダンスのスカートに使われたり、食べ物を包んだり食器代わりにしたり、魔除けやお守り、御清めに使う葉として大切に用いられてきた植物ということを知りました。

今回実際にティーリーフを育てている方の畑を見せていただき、伸び伸びとしなやかに生長している姿が本当に美しかったです。

 八丈島 海辺のベンチ

劇場版「名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)」で登場した海辺のベンチ

名探偵コナンの映画で使われた「海辺のベンチ」にも行きました。

 

ハマゴウ

ハマゴウ

「海辺のベンチ」は、波打ち際の溶岩台地にあります。岩の間にも植物が点在していて、シルバーグリーンの葉にブルーの花が咲くハマゴウが目に留まりました。海岸沿いに育つ落葉低木だそうです。他にも、イソギクやススキもたくましく育っていました。

 

プルメリア ブーゲンビリア ティーリーフ センニンソウ センニチコウ

八丈島は羽田からとても近いのに、東京とは全く違うロケーションで、海と山と森の自然に身を任せてリラックスできる心癒される島でした。島の方々との素敵な出会いもあり、あふれる優しさと温かさにも元気をもらいました。

 

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戸松敦子

グリーンアドバイザー、ハンギングバスケットマスター、野菜ソムリエ、家庭菜園検定2級。園芸業界で植物全般を幅広く学び経験してきました。LOVEGREEN編集部では主に寄せ植えやリース作り、ボタニカルピープルなどの取材を担当。人が植物と心地良く暮らし、その幸せの連鎖が世界中に広がっていくことを願います。趣味はママさんサッカー。都大会優勝を目指して日々練習しています。

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