ミモザ|庭木にもおすすめ!春を知らせるふわふわの黄色い花
更新
公開

早春にパッと目を引く黄色い花を咲かせるミモザ。その育てやすさや、美しい常緑のシルバーリーフから、シンボルツリーとしても絶大な人気を誇ります。 ふわふわとした可愛い花は、切り花やリースにするとお部屋を明るく彩ってくれます。今回は、ミモザの基本情報から、失敗しない育て方のコツ、暮らしの中での楽しみ方までを詳しくご紹介します。
目次
ミモザの魅力と特徴

ミモザは、3月〜4月頃に開花するマメ科アカシア属の常緑高木です。最大の特徴は、ふわふわとした黄色い花と、シルバーがかった繊細な葉、春の訪れを告げる優しい香り。ソメイヨシノよりも一足早く満開を迎え、庭木としてだけでなく、ドライフラワーやスワッグの素材としても親しまれています。
ミモザの種類
「ミモザ」とは本来オジギソウ属を指す言葉でしたが、現在はアカシア類を指す呼び名として定着しています。日本では「ギンヨウアカシア」や「フサアカシア」「アカシア・ブルーブッシュ」などがよく知られています。
ギンヨウアカシア

日本で最も普及している品種。樹高5〜8mと比較的コンパクトで、銀色の葉が美しいのが特徴です。
フサアカシア

ヨーロッパで主流の品種。樹高10m以上に育つため、広い庭に適しています。葉が緑色で長く、葉を触るとふさふさとして柔らかい印象です。
アカシア・ブルーブッシュ

青みがかったシルバーリーフが美しく、近年シンボルツリーとして人気急上昇中の品種です。
ミモザの育て方
ミモザは、日当たりと風通しの良い場所を好み、冬の気温が-5℃を下回らない地域では地植えにできます。ただし、生長が非常に早く、根が浅く張るので強風で枝が折れやすいため、支柱を立てるのがポイントです。地植えの場合は根付いてからの水やりは特に必要ありません。夏に晴天が続き、土が割れるほど乾燥する場合は与えましょう。
広いスペースを確保できない場合や、寒冷地で冬に移動させたい場合は、鉢植えで育てることも可能です。ただし、鉢植えの場合はこまめな水やりや植え替えが必要になります。
重要な剪定のタイミング
翌年も花を楽しむためには、花が咲き終わったら、なるべく早く剪定しましょう。3月頃に花を咲かせ、初夏には翌年の花芽をつける準備に入るため、剪定が遅れると翌年の花芽まで切り落としてしまい、翌春に花が咲かなくなる原因となります。
ミモザを暮らしに取り入れよう

ミモザの花言葉
ミモザの花言葉は「優雅」「友情」です。「優雅」は、枝をたわませるように、ふわふわとした花を咲かせる姿から連想されたそう。もう1つの花言葉「友情」は、小さな花が集まって咲く様子にちなんでいるようです。また、黄色い花やオレンジ色の花など、花色によっても異なる花言葉があります。
ちなみに、女性の政治的自由と平等を訴える日として国連が制定した日である3月8日は、イタリアでは「女性の日(ミモザの日)」とされ、女性への日頃の感謝の気持ちを込めて、男性から女性へミモザの花を贈る習慣があるそうです。
ミモザの切り花の飾り方

切り花のミモザは水揚げしにくいので、水の吸い上げを良くする作業を行いましょう。ミモザの枝をナイフで大きく斜めにカットして茎の中のワタを取り、さらに水に浸かる部分の枝の表皮をそぎます。このひと手間でぐっと水の吸い上げが良くなります。たっぷりの水を入れた花瓶に生けて楽しみましょう。
ミモザのスワッグの作り方

スワッグには、壁飾りという意味があります。諸説ありますが、最近はリースやガーランドと区別して、花や枝を花束のように組んだ壁飾りがスワッグと呼ばれています。生花で作ったスワッグを飾ってそのままドライフラワーにしていく楽しみ方もあります。
ミモザのリースの作り方

摘み取ったミモザでリースを作ると、そのままドライフラワーになり長く飾ることができます。

最近はアーティフィシャルフラワー(造花)のミモザも本物そっくりにできているので、飾る場所や用途によって材料を使い分けてもいいですね。
リースの作り方も、リース台にミモザの茎を巻き付ける方法や、リース台を使わずにミモザの茎を麻紐で繋ぎ合わせて作る方法など色々あります。
ミモザの季節を楽しもう

ミモザの切り花がたくさんお花屋さんに並ぶのは1月~3月頃、庭木で咲くのは3月頃です。黄色いふわふわの可愛いミモザに会えるのは季節限定なので、ミモザの季節に思いっきり満喫したいですね。









































