ブロッコリーをベランダ菜園で収穫!育て方とプランター栽培のコツ
LOVEGREEN編集部
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ブロッコリー収穫後の抜き取りについて
ブロッコリーは頂花蕾(ちょうからい)を収穫した後も、側花蕾(そくからい)や葉が順次収穫できるため、いつ抜き取ってよいものかなかなか判断がつかない野菜です。
ブロッコリーを抜き取る時期の判断
どう判断していいのか分からない方へ…
でも、育てているのはみなさんです。好きな時期に抜き取ることが一番だと思います。もし、ブロッコリーを抜き取っていいかどうか悩んでいるのなら、次のポイントに注意して、抜き取る時期を決めましょう。
2月中旬~下旬頃
・ブロッコリーが病害虫により、弱っているなら抜き取る。
・収穫量が落ち、苗に力が無くなっているなら抜き取る。
3月中旬~下旬頃
・まだまだブロッコリーの苗が元気な場合、育てる場所に余裕があるなら、そのまま抜き取らずに育てる(花が咲いたとしても菜の花と同じように食べることができる)。
場所に余裕がなく、3~4月から春夏野菜の栽培をスタートさせたいのならブロッコリーの苗を抜き取る。
ブロッコリーの抜き取り
さて、抜き取ることが決まったら、さっそく作業を始めましょう。
大きく生長したブロッコリーの苗を適当な大きさに分けて切っていきます。
これで、抜き取り完了ですが、ゴミ袋に入れて破棄する前に、必ず見て欲しいところがあります。
抜き取ったブロッコリーの苗の根をよく見てみると、太い根と細い根があります。どちらの根も表面に凸凹のない、きれいな根であれば、抜き取るだけで問題ありません。
根こぶ病の病原菌の除去
根こぶ病とは
アブラナ科植物にのみ発生する土壌病害で、病原体はネコブカビ類といわれています。根の表面に凸凹とこぶのようなものが作られるため、根の機能が低下して枯れていきます。
また、土の中で根こぶ病の病原体は休眠胞子の状態で4年以上生存するといわれていることから、排除することが難しい土壌病害です。なかなか排除することが難しい根こぶ病ですが、家庭でできる範囲処理しましょう。
土の消毒
①被害を受けた根の除去。
レーキや土ふるいで、被害を受けた苗の根を全て取り除きましょう。
②太陽熱で消毒(主に高温期)。
被害を受けた土を透明ビニール袋に入れ、水分を含ませ、封をして直射日光に2~3日ずつ両面に日を当てます。
寒ざらしで土壌改良
1~2月にかけて晴れた風のない暖かい日を選び、寒ざらしといって土をざっくりと荒おこしします。
プランターの土を掘り返し、1ヶ月ほど寒さに当て、土中の水分の凍結・解凍を繰り返すことで土が団粒化し、通気性の良い土に改良されます。同時に害虫・病原菌を除去することができます。
大根を植える
ダイコン類は根こぶ病の抵抗性が高く、感染しても発病することがありません。大根を根こぶ病の病原体のおとり作物として植え付けることで、土壌中の根こぶ病の発生確率を減少させることができます。
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抜き取った後の作業
抜き取りが終了したら、春夏野菜に向けて準備を開始しましょう。
良い土の条件は、通気性、保水性、排水性この3つの条件が揃うことです。以下の手順で、良い土づくりを行いましょう。
1 プランター内の土をほぐす~通気性UP
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2 堆肥を入れる~保水性、排水性UP
3 石灰を入れる~酸度調整
4 元肥投入~栄養補給
これで準備は終了です。安心して次の野菜を植え付けられますね。
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秋冬に育てるブロッコリーは寒さに強く、半日陰でもゆっくり育つ野菜です。もともと花の蕾(つぼみ)の部分を食べるため、育てていてもブロッコリーの頂花蕾(ちょうからい)がお花みたいでとても可愛いので、みなさんもぜひ育ててみてはいかがですか?
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