ナスの育て方|プランター栽培でたくさん収穫するコツ
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秋まで長い期間収穫できるナスを、プランターでたくさん収穫する育て方のコツをご紹介します。
ナスのプランター栽培 目次
- ナスのプランターでの育て方|準備と植え付け
- ナスをプランターでたくさん収穫するコツ|仕立て方
- 日々のお手入れ
- ナスをプランターでたくさん収穫するコツ|摘果
- ナスの収穫と保存方法
- ナスを長期間収穫するためのテクニック|更新剪定
ナスのプランターでの育て方|準備と植え付け
ナスはプランターで育てられる?

畑でもプランターでも育てることができます。プランター栽培で成功するコツは、プランターのサイズ。プランターのサイズは、実の大きさや収穫量に比例します。
プランターの置き場所

ナスは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。日光が大好きなナスは、太陽を浴びることによって花が咲き、その後、結実します。そのため、日当たりは収穫量に影響します。ベランダで栽培する際は、室外機付近にプランターを置かないようにしましょう。風通しの良い環境を好むナスにとって、不自然な強い風、しかも熱風は禁物です。
用意するもの
プランター
高さ、幅、奥行き共に30cm以上の、ある程度土がたくさん入るものを用意しましょう。
培養土と鉢底石
排水性を良くするため、鉢底石をプランターの底に敷きます。土は野菜用の培養土で育てましょう。
支柱
150cm丈3本と植え付け直後の仮支柱1本
基本は3本。スペースがなければ2本仕立てが一般的な仕立て方です。
ナスの苗の選び方

ナスの苗の種類は、とても豊富です。スーパーでよく見かける手のひらサイズや20cm位の大きさになる長茄子、反対に5cm前後の小茄子。他にも細長いもの、白や緑色のナス、薄紫色のイタリア産のナスまで様々な品種があります。作りたい料理に応じてナスの品種を選んでもよいですね。
良いナスの見分け方

①葉の緑が濃く、厚みがある。
②節間がしまっている。
③蕾または花が付いている。
④病害虫が付いていない。
⑤苗の先端に勢いがある。
ナスの植え付け
生育適温は28~30℃と高温なので、植え付ける時期は一般地でゴールデンウィーク頃が適当です。早めに苗を購入したら、植え付けるまで夜間の冷え込みに注意して管理しましょう。
植え付け方

1 苗に十分な水分を与える。
バケツに水を用意し、苗にしっかり水を吸収させてください。

2 プランターに苗と同じくらいの穴を開け、苗を軽く手で押さえ、根鉢を崩さないように植え付けます。
根を傷つけないように植え付けましょう。

3 苗の周りを少し凹まして、苗にしっかり水が浸透するように植え付けます。
根が新しい環境にしっかりと活着するまで乾燥させないことが大切です。

4 小さめの仮支柱を立て、麻ひもで誘引します。
強風で茎が折れたり倒れたりしないように麻ひもで誘引します。苗を傷めないように、支柱のところで結びましょう。あまりきつく縛ることのないように八の字にして緩めにくくり付けます。

5 最後は水をたっぷり与えます。
植えたばかりの苗は、土に活着するまでに少し時間がかかります。その際、根が乾燥してしまわないためにも、植え付けから1週間位はしっかりと水を与えます。

6 寒冷紗に入るうちは出来るだけ中に入れて育てましょう。
日中は暖かくても、日が暮れると気温は下がります。害虫対策だけでなく、寒さ対策のためにも、この時期は寒冷紗の中に入れましょう。
プランターでたくさん収穫するコツ|仕立て方
ナスは上手に育てると、秋まで長く収穫できます。長く元気に育てるために、しっかり仕立てましょう。
わき芽とは

まず、仕立て方をご紹介するうえで「わき芽」からご説明します。わき芽とは、「葉や茎の付け根から出てくる芽」のことをいいます。
このわき芽を放置すると、あちこちから枝が伸び、主枝の栄養分も奪い、充実した実が収穫できません。不要なわき芽を取り除き3本に仕立てていきます。
仕立て方
苗を植えて1週間以上たち、そろそろ新しい土に活着し、一番花が咲く頃。この一番花を起点にナスは3本に仕立てていきます。
3本仕立て

illustration:小野寺 葉月
一番花の下のわき芽を2本伸ばし、それより下のわき芽はカットしましょう。
ナスの支柱

3本仕立て
まず1本を垂直に立て、残りの2本を交差して挿し、アスタリスク状にするのが一般的な仕立て方です。
2本仕立て
スペースが狭い場合は、主茎とわき芽を1本だけ伸ばす「2本仕立て」にするとコンパクトにまとまります。その際は、V字に交差し、支柱を立てます。
誘引

苗を支柱に誘引するときは、節の下に麻ひもを固定します。交差させることでズレずに固定することができます。
日々のお手入れ
日頃のお手入れをしっかりすることで、ツヤツヤのナスが収穫できます。
病害虫チェック

葉の裏にハダニが発生してないか、新芽の先にアブラムシはいないかよく確認しましょう。特にハダニは乾燥すると発生しやすいので、水分を与えることでかなり防ぐことができます。木酢液などをスプレーすることは、病害虫を防ぐだけでなく、葉に栄養も与えることができます。まだ収穫期でないこの時期は、追肥による栄養補給よりも葉からの栄養補給も有効といわれています。
追肥
ナスは、とても肥料を好む野菜です。植え付け2週間後から追肥を始めましょう。肥料を施す位置は、葉が広がった先よりも少し先の方に施します。というのも、だいたい根の広がりは、葉の広がりと同じくらいといわれているからです。
水やり

肥料同様、水を好む性質があります。日頃から乾燥させないように管理しましょう。通常、畑で栽培する際は、雨のはね返りによる病害虫を防いだり、夏の乾燥を防ぐために敷きわらを敷きます。
春夏のプランター栽培は、バーク堆肥などを敷いて、梅雨時期の雨のはね返り・乾燥を予防すると、ある程度防ぐことができますのでお試しください。
ナスをプランターでたくさん収穫するコツ|摘果
せっかく綺麗に咲いたナスの花ですが、小さい苗の状態で実をつけてしまうと、苗が体力を消費してしまい、生長に遅れが出ます。苗を元気に生育させるためにどのような作業をすればいいのでしょうか。
ナスの花で苗の状態を見分けよう

草勢があり肥料のバランスも整ったナスは、雄しべより雌しべが長く飛び出たような見た目になります。雌しべが短くなると、受粉がスムーズにいかなくなり、実にならず花が落ちてしまいます。かろうじて受粉できたとしても石ナスといって実が硬くなります。花の状態が悪いときは、追肥と水をしっかり与え、草勢を回復させましょう。
摘果

一番最初になった実を「一番果」といい、実を大きくしないうちに取り除くことを「摘果」といいます。摘果することで、実が大きくなるための栄養素を苗の生長にまわすことができるため、大きくしっかりと育ちます。

通常は一番果を取り除く方法をとりますが、あまりにも苗が弱っている場合、実になる前の花の状態で摘花し、苗の体力を温存してもよいでしょう。
ナスの収穫と保存方法

だいたい開花から25~30日ほどで収穫できる大きさに生長します。一般的なナスの収穫は、手のひらサイズが収穫適期です。ちょっと早いかなあと思う頃が採り頃。収穫する際は、ヘタの上からハサミで切り取りましょう。
品種ごとの収穫適期

品種によって収穫適期が異なります。ナス、大長ナス、縞ナス、水ナス、米ナスなど、ご自身で育てているナスの収穫適期を必ず確かめましょう。
保存方法
冷蔵庫の野菜室
水分が蒸発しやすい野菜なので、一つずつラップで包んで冷蔵庫の野菜室に保存するのがベストですが、なるべく3〜4日で使い切るようにしましょう。
冷凍庫
適当な大きさに切り、しっかり水にさらしてから、水気をきり密封袋に入れて冷凍庫で保存します。生のナスと比べて食味は落ちるので、使用する際は煮込み料理などに使いましょう。
ナスは、焼きナスなどの調理をした後、冷凍保存する方がおいしさを保てるようです。
ボケなす

外皮の艶がなく、色があせているナスをボケなすといいます。日光不足や水分・肥料が不足した場合、ボケなすができやすくなります。この場合、密集した枝葉があれば整枝し、果実にも日が当たるようにします。同時に、追肥と水分も与えましょう。
石ナス

ナスの花の状態が悪い時は、雄しべが雌しべより長くなります。このような状態では、受粉がスムーズにいかなくなり、実にならず花が落ちてしまうか、受粉できても石ナスといって実が硬くなってしまいます。
草勢が落ちているとき

ナスの実が小さいうちに摘果してしまいましょう。摘果することで、実を充実させる栄養を、苗の草勢の復活にまわすことができます。草勢が戻ったら通常の大きさまで生長させ、いつも通り収穫しましょう。
ナスを長期間収穫するためのテクニック|更新剪定

7月下旬頃になると、これまでたくさんナスの実をつけたことによる「なり疲れ」をおこし、ナスの草勢が衰えます。そのため、秋ナスを収穫するために「更新剪定」といって、元気で新しい芽を出すために強めに枝を切り戻します。切り戻してから20~30日ほどで、また収穫できるようになります。
更新剪定する場合
時期:7月下旬頃
①3本に仕立てた枝を1~2節残して切り戻す。
・強剪定~各枝を1節ずつ残して切り戻す。
・弱剪定~枝の草勢の様子を見ながら、2節ずつ残して切り戻す。
・加減して剪定~苗の状態をみながら切り戻す。この場合、本当に疲れ切った枝のみ切り戻す。
②下方に元気なわき芽が出ていたら、取らずに残す。
ナスの苗を3本仕立てにしたときは、不要なものとして取り除いていた下方のわき芽を、この時期は残しておきましょう。

③根もスコップなどで根切りをして新しい根を発根させる。
プランターのふちまわりを移植ゴテで軽く根切りをしましょう。このように、ナスの側根や細根をスコップで断つことで、新たに根を増やすことができます。また、スコップを土に差し込むことで、雨が降って固くなった地面に空気を与えることができます。
更新剪定をしない場合
9月以降に秋冬野菜をスタートさせたいけれど、栽培スペースがあまりないという方は、無理にナスの更新剪定する必要はありません。
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