ナスをベランダ菜園で収穫!育て方とプランター栽培のコツ

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お水と肥料が大好きなナスの栽培は、ベランダ菜園では中級者むけともいえる野菜です。

一般的なナスの品種だけでなく、白ナスや縞ナス、ひもナスなどスーパーでもあまり見かけない品種のナスが園芸店やホームセンターで手軽に購入することができます。

日当たりの良いベランダで、今年はナスを育てて見ませんか?

目次

ナスの植え付け

このような場所にプランターを置くのはNG  ベランダでナスを栽培する際に、そのベランダが南向きか北向きかということも、重要なポイントですが、一番大切なことは室外機の位置です。  ナスは風通しの良い環境を好みますが、不自然な強い風、しかも熱風は禁物です。ただでさえ、プランターという小さな器で植物を育てるため、土の乾燥が激しく、ナスが弱りやすい環境を作ってしまいます。  できるだけ室外機の風に当たらない環境でナスを育てるようにしましょう。

このような場所にプランターを置くのはNG

ベランダでナスを栽培する際に、そのベランダが南向きか北向きかということも、重要なポイントですが、一番大切なことは室外機の位置です

ナスは風通しの良い環境を好みますが、不自然な強い風、しかも熱風は禁物です。ただでさえ、プランターという小さな器で植物を育てるため、土の乾燥が激しく、ナスが弱りやすい環境を作ってしまいます。

できるだけ室外機の風に当たらない環境でナスを育てるようにしましょう。

ナスの好む環境

ナスの生育適温は23〜28℃。日当たりの良い、風通しの良い環境を好みます。

日光不足の状況下では光合成も落ちて、ナスの花のつきも減少し、花が咲いたとしても雌しべが雄しべより短いナスの花になり、結果的に実が上手に育たないことにつながります。

プランターの準備

ナスは更新剪定をすることで、長く収穫することができる野菜ですので、プランターはある程度土の量が多く入るものを用意しましょう。

ナスも人間と同じで、器によって実る大きさも量も違います。ご自身のベランダの広さに合う、無理のないプランターを選ぶことで、自ずと収穫できる量も分かってきます。

ナスのプランター

高さ、幅、奥行き共に30cm以上の約28~50リットルくらいのサイズがよく育つと思います。

土の準備

排水性を良くするため、鉢底石をプランターの底に敷きます。土は野菜用の培養土で育てましょう。

ナスの植え付け時期

ナスの生育適温は28~30℃と高温です。そのため、植え付ける時期は一般地でゴールデンウィーク頃が適期です。

園芸店やホームセンターで早めに苗を購入したときは、植え付けるまで夜間の冷え込みに注意してナスの苗を管理しましょう。

ナスの苗の選び方

ナスの苗の種類はとても多彩です。スーパーでよく見かける手のひらサイズのナスや20cm位の大きさになる長茄子、反対に5cm前後の小さな小茄子。他にも細長いものや白や緑色のナス、薄紫色のイタリア産のナスまで様々な品種があります。

漬物に向いているものや油と相性の良い品種など、お得意の料理に応じてナスの品種を選んでも良いですね。

葉の緑が濃く、厚みがある。

ナスの葉はフワフワした厚みがあります。見た目でしっかり判断しましょう。  実際にホームセンターや園芸店で、葉をやみくもに触るのはナスの苗もかわいそう。お店への配慮のある対応を心がけましょう。

ナスの葉はフワフワした厚みがあります。見た目でしっかり判断しましょう。

実際にホームセンターや園芸店で、葉をやみくもに触るのはナスの苗もかわいそう。お店への配慮のある対応を心がけましょう。

節間がしまっている

蕾または花が付いている。

今後ナスの花の下2本のわき芽を伸ばして整枝していきますので、目印としても覚えておいてください。  この部分がナスになるのですが、一番果は幼苗の負担になってしまうのでゆくゆくは小さいうちに摘み取られてしまいます。

今後ナスの花の下2本のわき芽を伸ばして整枝していきますので、目印としても覚えておいてください。

この部分がナスになるのですが、一番果は幼苗の負担になってしまうので、ゆくゆくは小さいうちに摘み取られてしまいます。

病害虫が付いていない。

そろそろアブラムシが出てくる季節ですね。もし、苗についていたら初期対策が大切です。見つけ次第捕殺しましょう。

葉の裏に病害虫の卵が産みつけられていることがあります。

苗の先端に勢いがある。

ナスの苗の植え付けの手順方 さて、いよいよナスの苗の植え付けです。  関東地方の植え付けはゴールデンウィーク頃が適しています。ぜひ連休を利用して、ナスの苗を植え付けていきましょう。

ナスの苗の植え付けの手順方

さて、いよいよナスの苗の植え付けです。

関東地方の植え付けはゴールデンウィーク頃が適しています。ぜひ連休を利用して、ナスの苗を植え付けていきましょう。

1 苗に充分水分を与える。  バケツの中に苗ごと沈めて、しっかり水分を与えてください。ジョウロで水を与えても構いません。

1 苗に充分な水分を与える。

バケツに水を用意して苗にしっかり水を吸収させてください。

 

2 プランターに苗と同じくらいの穴を開け、苗を軽く手で押さえ根鉢を崩さないように植え付けます。  根を傷つけないように植えて付けてあげましょう。

2 プランターに苗と同じくらいの穴を開け、苗を軽く手で押さえ、根鉢を崩さないように植え付けます。

根を傷つけないように植えて付けてあげましょう。

 

3 苗の周りを少し凹まして、苗にしっかり水が浸透するように植え付けてあげましょう。  根が新しい環境にしっかりと活着するまで乾燥させないことが大切です。

3 苗の周りを少し凹まして、苗にしっかり水が浸透するように植え付けてあげましょう。

根が新しい環境にしっかりと活着するまで乾燥させないことが大切です。

 

4 箸か小さめの支柱を立てて、麻ひもで誘引します。  強風で茎が折れたり倒れたりしないように麻ひもで誘引します。その際これからナスがのびのび生長出来るように、あまりきつく縛ることのないように八の字にして緩めに括り付けましょう。苗を痛めないように、支柱のところで結びましょう。

4 小さめの支柱を立てて、麻ひもで誘引します。

強風で茎が折れたり倒れたりしないように麻ひもで誘引します。苗を痛めないように、支柱のところで結びましょう。あまりきつく縛ることのないように八の字にして緩めに括り付けます。

 

5 最後はお水をしっかりあげます。  植えたばかりの苗は土に活着するまでに少し時間がかかります。その際根が乾燥してしまわないためにも、植え付けから1週間位はしっかりと水を与えます。お水の代わりに病害虫予防のためにニームを希釈したものをかけてもいいでしょう。

5 最後はお水をしっかりあげます。

植えたばかりの苗は、土に活着するまでに少し時間がかかります。その際、根が乾燥してしまわないためにも、植え付けから1週間位はしっかりと水を与えます。

 

6 まだ苗が小さいので、寒冷紗に入るうちは出来るだけ中に入れて育てましょう。  日中はとても暖かい季節になりますが、日が暮れると気温は下がります。害虫対策だけでなく、寒さ対策のためにもこの時期は寒冷紗の中に入れてあげましょう。

6 まだ苗が小さいので、寒冷紗に入るうちは出来るだけ中に入れて育てましょう。

日中はとても暖かい季節になりますが、日が暮れると気温は下がります。害虫対策だけでなく、寒さ対策のためにもこの時期は寒冷紗の中に入れてあげましょう。

 

弱っているナスの苗の対処方法

・葉の緑が薄く、厚みがない。

〜原因〜

日ざしが足りなかったかもしれません。

〜対策〜

しっかり苗に日を当てましょう。

・病害虫が付いている。

〜原因〜

風通しの悪いところ、密植状態で育てられた、もともと弱い苗だったことが考えられます。

〜対策〜

早速アブラムシ等の害虫を捕殺しましょう。まだ、初期の段階なので集中して取り除けば間に合います。

・苗の先端に勢いがない。

〜原因〜

水が足りない状態だったのかもしれません。

〜対策〜

水をしっかり吸わせてあげましょう。これでもち直さない場合は、苗自体が弱っていると考えられます。

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ナスの日々の育て方

ナスは日頃のお手入れをしっかりすることで、ツヤツヤのナスが収穫できるので、とてもお手入れしがいのある野菜です。

病害虫チェック

葉の裏にハダニが発生してないか、新芽の先にアブラムシはいないかよく確認しましょう。  特にハダニは乾燥すると発生しやすいので水分を与えることでかなり防ぐことができます。ニームや木酢液などを希釈してスプレーしてあげましょう。スプレーすることで病害虫を防ぐだけでなく、ニームや木酢液は葉に栄養も与えることができます。まだ収穫期ではないこの時期は、追肥による栄養補給よりも葉からの栄養補給も有効といわれています。  スプレー後、希釈液が余ったら土にそのまま与えても肥料代わりとなります。

ナスの葉の裏にハダニが発生してないか、新芽の先にアブラムシはいないかよく確認しましょう。

特にハダニは乾燥すると発生しやすいので、水分を与えることでかなり防ぐことができます。ニームや木酢液などを希釈して、スプレーしてあげましょうスプレーすることで病害虫を防ぐだけでなく、ニームや木酢液は葉に栄養も与えることができます。まだ収穫期ではないこの時期は、追肥による栄養補給よりも葉からの栄養補給も有効といわれています。

スプレー後希釈液が余ったら、土にそのまま与えても肥料代わりとなります。

\ニームを使う時は洗濯物につかないように注意!/

ナスの追肥

ナスは、とても肥料を好む野菜です。植え付けた2週間後から追肥を始めましょう。

肥料を施す位置は葉が広がった先よりも少し先の方に施します。というのも、だいたい根の広がりというのは葉の広がりと同じくらいといわれています。そのため葉の先を目安に肥料を施します。

今回はプランターで育てているので、だいたいプランターの外側に追肥をしましょう。

ナスの水やり

肥料同様、ナスはお水を好む性質があります。日頃から乾燥させないように管理しましょう。通常、畑で栽培する際は雨のはね返りによる病害虫を防いだり、夏の乾燥を防ぐために敷きわらを敷きます。  春夏のプランター栽培は、バーク堆肥などを敷いて梅雨時期の雨のはね返り・乾燥を予防するといくぶんそれらを防ぐことができますので、お試しください。

肥料同様、ナスはお水を好む性質があります日頃から乾燥させないように管理しましょう。通常、畑で栽培する際は雨のはね返りによる病害虫を防いだり、夏の乾燥を防ぐために敷きわらを敷きます。

春夏のプランター栽培は、バーク堆肥などを敷いて梅雨時期の雨のはね返り・乾燥を予防すると、いくぶん防ぐことができますのでお試しください。

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ナスの仕立て方

「秋茄子は嫁に食わすな」ということわざにもあるように、ナスは上手に育てると、秋まで長く収穫できます。長く元気に育てるために、しっかり仕立てていきましょう。

わき芽とは

まず、仕立て方をご紹介するうえで「わき芽」からご説明します。

わき芽とは、上の画像のように葉や茎の付け根から出てくる芽の部分のことをいいます。

このわき芽を放置してしまうと、いろんな部分から枝が伸び、主枝の栄養分も奪ってしまい、充実した実が収穫できません。不要なわき芽を取り除き3本に仕立てていきましょう。

仕立て方

苗を植えて1週間以上がたち、そろそろ新しい土に活着して一番花が咲いた頃です。この一番花を起点にナスは3本に仕立てていきます。

3本仕立て

illustration:小野寺 葉月

一番花の下のわき芽を2本伸ばし、それより下のわき芽はカットしましょう。

ナスの支柱

ナスは主茎1本と、側枝2本合わせて、3本に仕立てにしますので、支柱も3本使用します。

スペースが狭い場合は、主茎とわき芽を1本だけ伸ばす「2本仕立て」にすると少しコンパクトにまとまります。 

ナスの誘引

苗を支柱に誘引するときは、節の下に麻ひもを固定します。交差させることでズレずに固定することができます。

また、苗を痛めつけないように緩く結び、支柱の方で結びましょう。

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ナスの摘果

せっかく綺麗に咲いたナスの花ですが、小さい苗の状態でナスの実をつけてしまうと、苗が体力を消費してしまい生長に遅れが出てしまいます。ナスの苗を元気に生育させるためにどのような作業をすればいいのでしょうか。

ナスの花

紫の濃い色合いが美しいナスの花が綺麗に咲きました。

このナスの花をよくご覧ください。雌しべが雄しべより長くなっているのが分かりますか?

これは、草勢があり肥料のバランスも整ったとてもいい状態で、かつ雄しべより雌しべが長いことで受粉が上手くいく良い状態です。

 

上のナスの花は雌しべがとても短いですね。この状態では受粉がスムーズにいかなくなり、実にならず花が落ちてしまいます。かろうじて受粉できたとしても石ナスといって実が硬くなります。

花の状態が悪いときは追肥と水をしっかり与え、草勢を回復させましょう。

摘果

ナスの一番最初になった実を一番果といい、ナスの実を大きくしないうちに取り除くことを摘果といいます。摘果することで実が大きくなるための栄養素を苗の生長にまわすことができるため、苗が大きく育ちます。

通常は一番果を取り除く方法をとりますが、あまりにも苗が弱っている場合、実になるまで待たずに花の状態で摘花し、苗の体力を温存してもよいでしょう。

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\ナスの収穫をチェック/

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