クラスペディア
- クラスペディアは、黄色い球状の花を初夏から秋に咲かせるキク科の一年草。原産地では多年草扱いですが、高温多湿の日本では、秋に種をまき初夏に開花する一年草として扱われることが一般的です。 クラスペディアは切り花としての流通の方が圧倒的に多いですが、苗としての出回りもあります。球状の独特な形はドラムを叩くバチに例えられ、英名ではゴールドスティック、ドラムスティックと呼ばれています。 切り花のクラスペディアは、葉がない花茎のみで流通します。花持ちが大変良く、フラワーアレンジやドライフラワーの花材として親しまれ、通年出回りがあります。 園芸のクラスペディアは、ロゼット状のシルバーグリーン色の下葉も見ごたえがあり、他の植物と混植すると、草花の隙間から長い茎が飛び出して開花しているような見た目で、庭の植栽のアクセントになります。環境に合えば9月頃まで開花しますが、高温多湿に弱いため暖地では主に真夏前までの花期になります。 クラスペディアの種類は、原産地ではいくつもありますが、日本で苗として出回っているのはグロボーサCraspedia globosa(Pycnosorus globosa)がほとんどです。切り花では、「ビリーボタン」と呼ばれるグラウカ種も出回っています。