バイモユリ
- バイモユリは、ユリ科バイモ属の多年草です。もとは中国から薬用植物として渡ってきましたが、花の美しさから観賞用として育てられるようになりました。 バイモユリという名前は、漢字で「貝母百合」と書き、中国での生薬名である「貝母」が語源となっています。「貝母」とは地中の球根が2枚の貝を合わせたような形状をしていることに由来します。 また、アミガサユリという別名は、花びらの外側に淡いグリーン、内側に紫色の編み目模様があることから、編み笠に見立てて名付けられました。 バイモユリは、草丈50~80cm程度、華奢な茎から伸びる細い葉は先端がくるりと巻きひげ状になり、周囲の植物に絡みついて支えとします。花は白に近い淡いグリーンの釣鐘型で、うつむくように咲く姿が印象的です。花の後にできる実は六角形で、中に平たく薄い種が入っています。 絵画のような草姿と楚々とした花が美しく、観賞用として愛され育てられますが、高温多湿に弱く、夏越しができずに終わってしまうことも多いようです。