- 銀木犀は、秋に香りの良い花を咲かせるモクセイ科モクセイ属の常緑高木。金木犀が花を咲かせるより少し早いか同じころに銀木犀の花は咲きます。さらに1シーズンに2~3回花を咲かせたり、まれに冬に開花したりすることもあります。 銀木犀の木は、表面が灰褐色でザラザラとしています。木肌を動物のサイ(犀)の肌に見立てたこと、白や淡い黄色の花を咲かせることが銀木犀の名前の由来とされています。樹高は3~10m、葉は長さ7~15cm程、表面に光沢があり、縁や先端に小さな鋸歯があります。 銀木犀の花は、花径3~4mm程度、花びらが4つに分かれています。花色は、白や淡い黄色、黄色、黄橙色と変異が多いのが特徴です。銀木犀という名前から、白い花を咲かせるイメージを持たれがちですが、花色は純白ではありません。金木犀と比べて白に近いという程度です。花には芳香がありますが、金木犀ほど強い香りではありません。 銀木犀は、中国からベトナムにかけて自生しています。中国名で「桂花」や「木犀」といい、お茶やお酒の香り付け、木材などに使用されています。