- ライラックは4月~6月に開花する落葉小高木で、葉はハート形、花は円錐形に小花が房咲きになります。ライラックの花色は紫色、薄紫色、ピンク色、白色などで、一重咲きや八重咲きがあり、良い香りがします。日本では札幌の木としても有名ですが、世界中で愛されている花木です。 ライラックはフランス語でリラ、和名は紫丁香花(ムラサキハシドイ)といい、ハシドイは日本に自生する近縁種の落葉小高木のことです。冷涼で湿気の少ない風通しが良い環境で、特に夏の夜温が下がる場所を好みます。日本では東北北部や北海道、本州の高原地帯が適地といえます。 ライラックの学名のSyringa(シリンガ)はギリシア語で笛やパイプを意味するsyrinxに由来します。古代ギリシャでは、枝の髄の部分をくりぬいて管にして作ったライラックの笛を羊飼いたちが吹いていたそうです。