マルメロ
- マルメロは、バラ科マルメロ属の落葉低木です。カリンやボケと混同されますが、同じバラ科の別属です。セイヨウカリンと呼ばれることもあるようですが、セイヨウカリンもまたバラ科の別属です。日本の一部では、マルメロのことをカリンと呼ぶ地域もありますので、余計に混同されがちですが、マルメロとカリンは別属になります。 マルメロとカリンの見分け方は、マルメロは葉が卵型で葉の縁もなめらかであるのに対し、カリンは葉の縁がギザギザとしています。マルメロの花は白から淡いピンク色ですが、カリンの花は濃いピンク色をしています。マルメロの果実は表面にうっすらと産毛が生えており、食用にする際は洗い流す必要があります。カリンの果実は無毛です。 カリンの果実は非常に硬く、食用にはなりません。主に果実酒などとして利用されます。マルメロの果実は柔らかく甘みも強いので、ジャムやお菓子として食用にされています。 マルメロは冬に落葉しますが耐寒性が強く、樹高も3m程度と管理しやすい上に、香りの良い可愛らしい花を咲かせるので庭木としても人気の樹木です。