モモ(桃)
- モモ(桃)は、バラ科サクラ属の落葉高木です。樹高は3~8mに達し、花が美しく、果実はほのかな紅色で香りが良く、甘くみずみずしいのが特徴です。植え付けから数年で成木になり、大きな実を収穫できますが、病害虫が多く栽培には摘果や袋かけ、薬剤散布の手間と技術が必要です。極早生種から晩生種までたくさんの品種がありますが、初心者は早生種の方が栽培しやすいようです。中国では3000年以上前から食用として栽培されており、日本には中国から渡来したと考えられています。伝わった時期は不明ですが、縄文遺跡から種が出土しているので、日本でもずいぶん古くから食用とされていたようです。ヨーロッパには紀元前に伝わっており、ローマ帝国の書物にも登場します。学名の persica はペルシアを意味する言葉で、ペルシアにゆかりのある果物だと考えられていたことがうかがえます。日本に伝わった時期は不明ですが縄文遺跡から種が出土しています。