ノアザミ(野薊)
- ノアザミは、キク科アザミ属の多年草で、日本固有種のアザミです。アザミの仲間の多くは、夏から秋にかけて開花しますが、ノアザミは春から初夏まで咲く品種で、春の季語にもなっています。田畑の畔、野原など、身近な場所で見かける草花。園芸種として流通しているドイツアザミは、このノアザミを改良して作出された園芸品種です。 ノアザミの花は、花径3~4cmの赤紫色、花径の先に上向きに咲きます。総苞と呼ばれる花の下の部分は、球形に近いフォルムで直径2cm程度、総苞片はウロコのように閉じていて、触るとベタベタと粘着きます。白い花を咲かせるシロバナアザミという品種もあります。よく似た品種にノハラアザミがありますが、こちらは総苞に粘着きがない点で見分けられます。