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「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑

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LOVEGREEN編集部アカウントです。編集部のスタッフが監修をしています。

アヤメ

  • アヤメは、初夏に花を咲かせるアヤメ科アヤメ属の多年草。「いずれアヤメかカキツバタ」の慣用句で知られるように、古くから美しいもの、優れたものの象徴として愛されてきた花です。湿地に生えているようなイメージを持たれがちですが、乾いた土地で育つ花です。個人の庭、公園や庭園で艶やかに咲いているのを見かけます。見かけと裏腹に強健な植物で、数年植えっぱなしでも花を咲かせます。 アヤメは、剣のようにすっとしたフォルムの先の尖った葉を持ち、その中心から直立させるように伸びた茎の先に数個の花を咲かせます。花は一日花で、朝開花して夕方には閉じてしまいますが、すぐに次のつぼみが咲くのでゆっくりと楽しむことができます。花色は紫や青紫、白花もあります。花びらの付け根が黄色く、網目模様があるのが特徴です。 アヤメの名の由来は、剣状の葉が縦に立ち並ぶ様子を「文目(あやめ)」と見たことからという説や、花の根元の模様が網目であることからなど、諸説あります。

タンポポ

  • タンポポは、春に明るい黄色の花を咲かせる、キク科の多年草。日本全国の街中や、河原、田畑の畔など身近な場所で見かける、春を代表するような花です。花だけでなく、花の後にできる綿毛も愛らしく、人気があります。 タンポポは、冬の間も葉を地面につけるように、放射状に広げています。この形状をロゼットと呼びます。ロゼットに広がった葉はまんべんなく日光を浴びることができるので、効率よく光合成を行えます。中心から伸びた茎は中が空洞で、その先に花を1つだけ咲かせます。タンポポの花は、花びらのように見えるものが一つ一つ小さな花を形成しています。花は日が昇ると開き、陰ると閉じるを繰り返し、数日で萎れます。萎れると茎は枯れたように下を向き、種子が熟すのを待ちます。種子が完全に熟すと、茎は再度上を向き、真ん丸な綿毛を開きます。開いた綿毛は、風に乗って遠くまで運ばれ、新しい土地で根付き、花を咲かせます。 タンポポは、雨の日は綿毛を開きません。これは綿毛を雨にぬらさずに、効率よく風に乗せようとするタンポポの知恵です。また、根は、地表見える部分からは想像もできないほど深くまで伸びていて、抜くのは困難です。さらに、根や葉茎を折ると白いベタベタとした乳液を出します。この乳液によって、虫の食害から身を守っています。すべては、タンポポが逞しく生き延びるための生存戦略です。 タンポポの学名 Taraxacum は、アラビア語で苦い葉という意味の「tharakchakon」に由来しています。タンポポという和名は、花のフォルムが鼓(つづみ)に似て切ることから、鼓を鳴らすときの「タン」「ポポ」という音に例えて、名付けられたのではないかと考えられていますが、諸説あって定かではありません。英名の「dandelion(ダンデライオン)」や、ドイツ名「Löwenzahn(レーヴェンツァーン)」は、タンポポの葉のギザギザとした鋸歯から連想して名付けられたとされています。フランスやオランダでは、柔らかいタンポポの葉を食用にします。中国では、全草を生薬として利用します。タンポポは、花や綿毛を愛でる以外にも、人々の役に立つ植物として愛されてきた存在です。

ボケ(木瓜)

  • ボケ(木瓜)は、早春から春にかけて梅のような花を咲かせる落葉低木で、盆栽として大変人気の高い植物です。花の美しさから庭木としても人気があり、枝には鋭いトゲがあるので生垣としても利用されてきました。 ボケ(木瓜)の血筋は少々複雑で、日本に古くからあるクサボケや中国のカラボケ、チョウセンボケ、マボケなどを利用し、江戸時代に品種改良が盛んにおこなわれた結果、現在の「ボケ(木瓜)」と呼ばれている植物ができあがりました。ヨーロッパでも盛んに品種改良が進み、今までなかったような大輪で華やかなボケ(木瓜)も生まれ、日本に逆輸入されています。 ボケ(木瓜)の英名は、Japanese quince(ジャパニーズクインス)、または Japonica(ジャポニカ)です。Japanese quince とは、日本のマルメロという意味。カリンやマルメロに似た果実を実らせることに由来しています。 ボケ(木瓜)は、一般に早春から咲き始める品種が多いなか、11月頃から咲き始める寒木瓜や四季咲きの品種もあり、四季を通じて楽しむことができる花木です。

ワレモコウ(吾亦紅)

  • ワレモコウ(吾亦紅)は、バラ科ワレモコウ属の多年草。晩夏から秋にかけて日当たりの良い野原や川辺に咲く山野草です。その華奢で風にそよぐ草姿は風情があり、茶花にも使われています。 ワレモコウ(吾亦紅)の花は、茶色に近い赤花が一般的ですが、白や桃花種もあります。草丈は50~160cmほどになり、華奢な茎先を枝分かれさせて複数の花を咲かせます。ワレモコウ(吾亦紅))の花のように見える部分は、花びらの無い1~2cm程度の小さな花穂です。小さなツブツブとしたものが一つ一つの花で、ボールのような花穂を形成しています。葉は楕円形で、ギザギザとしたノコギリの葉のような切れ込みがあり、その形は羽毛のようにも見えます。改良品種には斑入り葉の品種もあります。 サラダバーネットというハーブは、このワレモコウ(吾亦紅)の仲間で、よく見るとワレモコウ(吾亦紅)に良く似た葉をしています。サラダバーネットは日本の多湿に弱く、夏の蒸れで枯れてしまいがちですが、寒冷地や風通しの良い場所で管理することで長く楽しむことが出来ます。

ピンクッション

  • ピンクッションは、南アフリカ原産のヤマモガシ科の常緑低木。裁縫の針山に針が刺さっているような花の形なのが名前の由来です。 分枝しながら株立ち状に生長し、春から初夏に大輪のユニークな花が開花します。多くの花が集まって咲く形状(頭状花序)で、開花時になると長い雌しべが飛び出します。南アフリカ原産の植物なので、日本のような高温多湿の気候は苦手です。基本的には丈夫なので、環境に合えば栽培には手がかかりません。寒さには弱いため、地植えできるのは一部の地域で、主に鉢植え栽培になります。 個性的な見た目の花は、開花してから1か月以上楽しめ、切り花やドライフラワーとして利用されています。近年人気のワイルドフラワーの中では、流通量が多い花のひとつです。

フッキソウ

  • フッキソウは、ツゲ科フッキソウ属の常緑低木です。高さ15~20cmと低いので、園芸上は多年草のように扱われています。枝は、地面を這うように広がり、途中で斜めに立ち上がって上に向かって葉を展開します。葉はツヤのある濃いグリーンで常緑、縁には穏やかな鋸歯があり、放射状に広げる姿が美しい植物です。あまり手入れをしなくても草姿が乱れず、耐陰性もあることから、日陰のグランドカバーとして人気があります。また、斑入り種もあり、日陰の庭に明るい雰囲気を演出してくれます。 3月~5月に茎の先に、グリーンか白の小さな花を咲かせます。あまり目立たない花ですが、4本の白いおしべだけが目を引きます。学名の Pachysandra は「太いおしべ」という意味で、フッキソウの花の特徴に由来しています。フッキソウ(富貴草)という名前は、常緑であることから繁栄を祝うという意味で名付けられました。他に吉祥草(キッショウソウ)や吉事草(キチジソウ)という別名もあります。  

ツツジ

  • ツツジは、ツツジ科ツツジ属の常緑、落葉の低木あるいは高木です。北半球の温帯に分布し、特に日本、中国、ヒマラヤに多く、約850種が自生しています。日本原産なので風土に馴染んでおり、大した手入れをしなくても、毎年花を楽しめる花木です。また、刈り込みによって樹高を管理できるのも魅力です。 ツツジには常緑と落葉の種類があります。ヤマツツジ、オオムラサキ、キリシマ、クルメツツジ、ヒラドツツジ、リュウキュウツツジ、モチツツジは常緑、レンゲツツジ、ミツバツツジ、ゴヨウツツジ、オンツツジは、冬に落葉します。これらのツツジから生み出された園芸品種も豊富です。花が大きく、花色も豊富で、美しいことから、世界中で園芸品種が作出されています。 常緑のオオムラサキや、キリシマ、ヒラドツツジは花が大きく、花色も鮮やかなことから、街路樹や公園など、身近な場所に多く植栽されています。落葉のミツバツツジは開花期間が短いなどの理由から、花木としての利用は少ないようです。同じく落葉のレンゲツツジは、ツツジには少ないオレンジ系の花色が魅力で、園芸品種も多く作出されています。

フェスツカ・グラウカ

  • フェスツカ・グラウカは、イネ科ウシノケグサ属の常緑多年草です。シルバーグリーンの細い葉がこんもりと茂る姿が美しく、オーナメンタルグラスとして近年人気が高まっています。ナチュラルな雰囲気を大切にするメドウガーデンやイングリッシュガーデンでは欠かせない存在です。 耐寒性があり、秋から冬もきれいな葉色を楽しめます。夏の蒸れが苦手なので、風通し良く、乾燥気味に管理するとよいでしょう。痩せ地でも育つ植物で、多湿や肥沃な土壌では葉色のグリーンが強くなる傾向があります。初夏から秋にかけて展開する穂が風にそよぐ姿も軽やかで美しいグラス類です。

プルメリア

  • プルメリアは、キョウチクトウ科インドソケイ属の落葉高木、または低木です。ハワイのレイに使用されることでも有名な熱帯花木です。ハワイやバリ島、タイのような南国に行くと、街路樹のほか、ホテルや商業施設の植栽として植えられています。明るい日差しの下で、枝の先にたくさんの花を咲かせるプルメリアの姿は、南国ならではの美しさです。 プルメリアの花色は白、黄、ピンク、赤、さらに中心に黄を帯びているものなどがあります。花には芳香があり、花首からぽとりと地面に落ちるので、拾って水に浮かべて楽しむことができます。花びらは5枚で厚みがあり、触ると傷がつきやすく、茶色く筋のような跡になってしまうので、扱いには注意が必要です。葉は大きく長い楕円形で、葉脈がはっきりとしています。葉や枝を傷つけると出てくる白い乳液は、有毒なので触らないように気をつけてください。日本なら夏に、南国では乾季に花が咲き、冬や雨季は葉を落として休眠します。 プルメリアという名前は、インドソケイ属の学名で、英語では Frangipani(フランジパニ)、インドネシア語では Jepun(ジュプン)といいます。インドソケイ属のなかでも、Plumeria rubra や、Plumeria obtusa 、Plumeria acutifolia が、プルメリアと呼ばれ愛されています。プルメリアは1m以上にならないと花を咲かせないといわれていますが、最近では、低い樹高でも花を楽しめる矮性種も流通しています。

ホワイトセージ

  • ホワイトセージは、カリフォルニア原産のシソ科の常緑低木。茎や葉など全草が白っぽく見えることからホワイトセージと呼ばれています。葉は楕円形で、両面に細かな毛が生えています。葉には油分があり、こするとセージの香りを一層強くしたような香りがあります。初夏に茎先に白や薄紫色の穂状の花が開花し、ミツバチにとっては蜜源植物になることから、英名でBee sageとも呼ばれています。 古くからネイティブアメリカンの生活の中では、民間療法や食用、宗教儀式や祈祷の中で使われるなど、生活や儀式と密接につながりのあるハーブです。現在もホワイトセージを焚くことによって出る煙をくゆらせることで、空間を浄化したり邪気払い効果を目的に使われています。

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