- シャクナゲは、ツツジ科ツツジ属の中のシャクナゲ亜属と呼ばれるグループの総称です。日本では、常緑で革質の葉を持ち、枝の先に複数の花が固まって咲くものをシャクナゲと呼びます。ヒマラヤから中国大陸、日本、北アメリカの、主に山岳地帯に自生している常緑低木から高木で、日本には6種が分布しています。 樹高は50cm程度の小ぶりなものから、5m以上に生長するものまであります。花のフォルムは漏斗状で、複数の花をまとめて咲かせるのが特徴です。花色は、赤、ピンク、紫、白、黄、オレンジなど、バリエーションが豊富。葉は長楕円形で厚みがあり、表面には光沢があります。葉裏に軟毛が生えている品種もあります。 シャクナゲは、欧米でも人気の花木です。その昔、中国や日本に自生する美しい花を咲かせる品種が、欧米に持ち込まれて人気を博し、4000を超える園芸品種が作出されました。シャクナゲは高山に自生するものが多く、高温多湿が苦手とされてきましたが、平地でも育てやすい園芸種が生まれたおかげで、庭木として美しい花を楽しむことができるようになりました。