記事カテゴリ

Special

「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑

231-240件 / 全1539件

LOVEGREEN編集部アカウントです。編集部のスタッフが監修をしています。

フリチラリア

  • フリチラリアは、ユリ科バイモ属の球根植物です。フリチラリアの仲間は豊富で、フリチラリア・インペリアリス(Fritillaria imperialis)、茶花で有名なバイモユリ(Fritillaria verticillata)、パイソン柄のような模様が印象的な(Fritillaria meleagris)、クロユリ(Fritillaria camtschatcensis)などがあります。庭植えでも切り花でも楽しめます。 花は釣鐘型に咲くのが特徴で、ちょっと変わった形状から愛好家も多い花です。フリチラリアと聞くとあまり耳馴染みがありませんが、バイモユリやクロユリは日本でも古くから茶花として親しまれてきました。茎の水分が多く水に浸けると腐りやすいので、切り花で楽しむ際には花瓶の水を少なめにすると長持ちします。 フリチラリアは春に開花し、夏には地上部が茶色くなって枯れていきます。高温多湿が苦手なので、夏は球根を掘り上げて冷暗所で保存するか、日陰に移動させて乾燥気味に管理する必要があります。

ミカン(蜜柑)

  • ミカンは、初夏に白くて香りの良い可憐な花を咲かせ、秋から冬の寒い時期にオレンジ色の甘くてすっぱい果実を実らせます。コタツにみかんといわれるくらい、冬の家族団らんの象徴とされ、柑橘類の中では最もなじみのある種類です。ビタミンCを筆頭に栄養成分が豊富なので風邪が流行る季節のビタミン補給にぴったりの果実です。 日本の代表的なミカンといえば、温州ミカンCitrus unshiu(ウンシュウミカン)。温州ミカンは実つきがよくて育てやすいことや、手で簡単に皮がむけるので手軽に食べやすい特徴があります。常緑性の低木で自家結実性があり、1本でも実をつけます。耐寒性はそれほど強くありませんが、暑さにはとても強いので暖地での栽培が向いています。

ボッグセージ(サルビア・ウルギノーサ)

  • ボックセージ(サルビア・ウルギノーサ)は、初夏から秋にかけて澄んだブルーの花を咲かせる耐寒性多年草です。ハーブの仲間ですが、用途は主に観賞用です。 名前のボッグ(Bog)は湿地を意味し、原産地では湿地や沼地のようなところに自生しています。数多くの種類のサルビア、セージ類は乾燥を好みますが、このボックセージ(サルビア・ウルギノーサ)は、極端に乾燥している土地への植栽は向かない種類です。 暑さ寒さに強く、丈夫で生長も早く、春に植栽すればその年中にたくさんの花が開花します。穂状の花のひとつひとつが小ぶりなので、繊細で優しい風情があり、涼やかな花色は夏の庭や花壇を爽やかに彩ります。

メギ

  • メギは、メギ科メギ属の落葉低木です。日本の本州、四国、九州に4種、世界には約500種が分布しています。メギは漢字で目木と書き、枝や根に含まれるベルベリンに殺菌や抗菌の効果があることから、目薬に利用されていることに由来します。また、地域によっては「メギの箸で食べると、ものもらいによい」といった伝承もあります。 メギは、春の花、夏のみずみずしい葉、秋の赤い実と紅葉と、四季を通して美しい姿を楽しめる庭木です。樹高は2m程度、枝にはトゲがあります。メギのトゲは葉が変形したもので、密度高く茂った葉のなかに鋭いトゲを隠し持っています。このトゲのために、「ヨロイドオシ」「コトリトマラズ」といったおもしろい別名があります。強い刈り込みにも耐え、葉の密度が高く、トゲもあることから、生垣としても人気があります。メギは、丸みを帯びた葉のフォルムと、色の美しさも魅力の一つです。葉の色は、グリーン、オーレア呼ばれるライムグリーン、プルプレアやパープレアと呼ばれる暗い赤、斑入りなどがあり、カラーリーフの低木として重宝します。

カタクリ(片栗)

  • カタクリ(片栗)は、ユリ科カタクリ属の多年草です。まだ雪の残る森や山林でいちはやく赤紫やピンクの花を咲かせ、春の訪れを告げてくれる存在で「スプリングエフェメラル=春の妖精」とも表現されます。まれに白花が咲いていることもあります。森の中の開けた場所で群生している姿は目を見張るほどの美しさです。うつむくように咲く花は、開花とともに花弁が反り返り、曇りや雨、夜になると花が閉じるという特徴があります。花後、草木が勢い良く生い茂る初夏には早々と地上部を枯らして休眠に入る、春のほんの2か月程度しか見ることのできない花です。 カタクリ(片栗)の球根からは良質なデンプンが取れるため、かつては球根から抽出したデンプンを片栗粉として調理に用いていました。近年では、ジャガイモやサツマイモから抽出したデンプンが用いられるようになっています。原材料が変わった後も、片栗粉という名前のみが残っています。 都市開発や森林の荒廃、乱獲などで一時は群生地が少なくなりましたが、保護活動によって再び花を見られるようになった地域もあります。

ハエマンサス(マユハケオモト)

  • ハエマンサスは、ヒガンバナ科ハエマンサス属の非耐寒性球根植物です。球根は大きく、肉厚な鱗茎を形成します。アフリカ南部原産で、乾燥した地域を得意とする植物です。ハエマンサスの仲間は、太く水分を含んだ多肉質の茎の先にブラシのような、独特のフォルムの花を咲かせます。 アカハナマユハケオモトは、アフリカ南西部に自生する品種で、秋に深紅の花を咲かせます。英名の Blood lily は、この花の色に由来します。同じく、学名の Haemanthus も、ギリシャ語の「血」と「花」に由来しています。 ハエマンサスには冬生育型と夏生育型があり、それぞれ生育期ではない季節になると落葉し(一部常緑種もある)、休眠します。冬生育型では、マユハケオモトが有名です。マユハケオモトは、日陰を好むハエマンサスで、冬に真白で大きな筆やブラシのようなフォルムの花を咲かせます。常緑種ですが、夏は休眠しています。

イエライシャン(夜来香)

  • イエライシャンは、キョウチクトウ科テロスマ属の常緑つる性木本。以前はガガイモ科に分類されていましたが、見直されて現在はキョウチクトウ科となっています。 イエライシャンの花は、直径1cm程、基部は筒状で花の先は5枚に裂けています。この小さな花を、葉の脇から伸ばした茎の先に複数個咲かせます。花の色は、咲き始めは淡い黄緑、咲き進むに従って黄色に変化していきます。葉は大きなハート型で、色ははっきりとしたグリーン、つるを伸ばして周囲に絡みつきながら生長し、株元に近づくにつれて木質化します。イエライシャンは熱帯アジア原産の花木で、日本の屋外での越冬は難しいとされており、多くは温室で育てられています。 イエライシャンは、香りの良い花を咲かせることで有名な花。イエライシャンの香りは特に夜に強くなり、官能的とも評されるほど甘く濃厚です。数個の花を置いておくだけで、部屋中が甘い香りでいっぱいになるほどです。中国ではこの花から精油を抽出するほか、食用にするそうです。また、イエライシャンという名前は、中国語の「夜来香(イエライシャン)」に由来し、夜になると香りが強くなることが理由です。 イエライシャンの学名の Telosma は、ギリシャ語の「遠い」「香り」に由来し、イエライシャンの香りが遠くまで香ることを意味しています。また、cordata はハート型という意味で、葉の形に由来します。 「夜来香」とよばれる植物は3種類あります。このイエライシャン(Telosma cordata)、イランイラン(Cananga odorata)、チューベローズ(Polianthes tuberosa)です。これらはすべて夜に香りが強くなることから「夜来香」とよばれるようになりました。正式な植物名としてイエライシャンというのは、このキョウチクトウ科テロスマ属のイエライシャン(Telosma cordata)です。

コモンセージ

  • コモンセージは、ヨーロッパ地中海原産のシソ科の多年草、または常緑低木。セージには多くの種類があり、食用と観賞用に分けられますが、料理のスパイスや臭み消し、ハーブティーなどに使われるセージといえば主に「コモンセージ」Salvia officinalisです。コモンセージは、古代ギリシャ・ローマの時代から免疫力を助ける薬草や香辛料として活用され、長寿のハーブの呼び名もあります。 コモンセージは、初夏に咲く青紫色の花や常緑のシルバーグリーンの葉が美しいことから、食用だけでなく観賞用としても用いられます。葉は肉厚で全体に白い毛が生えていて、このシルバーがかった薄緑色の美しい葉色はセージグリーンと呼ばれています。葉は、ミントに似た清涼感のある爽やかな香りがします。

サンカヨウ(山荷葉)

  • サンカヨウ(山荷葉)は、北海道から日本海側北部に自生するメギ科サンカヨウ属の多年草。雨に濡れると花びらがガラスのように透明になることで有名な花です。 サンカヨウ(山荷葉)は、日本、サハリン、北アメリカ、中国など北の方の山林に分布しています。雪深い地域も多く、開花時期は梅雨の頃ですが、雪解けが遅い年は開花も遅くなります。 サンカヨウ(山荷葉)は、草丈30~50cm程度、葉は茎の上部で互生し、その先に数個の白い花を咲かせます。サンカヨウ(山荷葉)という名前の由来は、葉の見た目によります。荷葉とは蓮の葉のことで、互生した2枚の葉が丸く大きな1枚の葉に見えることから、これを蓮の葉に見立て「山の蓮」という意味で名付けられました。また学名の Diphylleia はギリシャ語で「2枚の葉」という意味です。サンカヨウ(山荷葉)の2枚の葉はよく見ると、下から出ている葉が大きくて葉柄も長く、上の葉は小さく、上の葉の脇からちょこんと出ているような様子です。上下の葉はどちらも鋸歯があります。 サンカヨウ(山荷葉)の花の色は白、花びらは6枚です。正確には花びらのように見える部分はがく片で、最初は12枚あるものが開花時に外側6枚が取れて、内側の白い6枚が花びらのように残ります。便宜上この白い6枚のがく片を花びらとよんでいます。花の後に青色の楕円形の実をつけます。 サンカヨウ(山荷葉)の花は、水に濡れると透明になることからスケルトンフラワーという別名もあります。この花びらが透明になる仕組みはちょっと複雑で、水に濡れたからといって必ず透明になるわけではありません。長雨や湿度などで花びらが水分を含むなど諸条件が満たされたときに透けたように見えるようです。実際に透明になるというよりは、花びらの持つ色素が光の屈折で人間の目にどのように映るかということです。簡単に言うと、長雨や湿気でしっとりと花びらに浸透した水分が、光の屈折で透明になったように見えるとい仕組みです。ガラスのように透明になったサンカヨウ(山荷葉)に会えるかどうかは、諸条件が合致した時にしか起こらない幸運です。  

セージ

  • セージは、ヨーロッパ地中海原産のシソ科のハーブ。 「コモンセージ」「ホワイトセージ」「チェリーセージ」「ロシアンセージ」など、種類が豊富で食用と観賞用があります。品種によって花色は、青、赤、紫、ピンク、白などがあり、花期も種類ごとに異なります。 セージは基本的には耐寒性や耐暑性が強いものが多いですが、ペインテッドセージ(サルビアホルミナム)のように夏の暑さに弱いものや、ディスカラーセージ(サルビア・ディスカラー)のように寒さにそれほど強くないものもあります。育てる際には耐寒性や耐暑性を確認しましょう。 料理のスパイスや臭み消し、ハーブティーなどに使われるセージといえば主に「コモンセージ」Salvia officinalisのことをいいます。コモンセージは、古代ギリシャ・ローマの時代から免疫力を助ける薬草や香辛料として活用され、長寿のハーブとも呼ばれてきました。和名では「ヤクヨウサルビア」と呼ばれています。

もっと楽しむ

メルマガ会員募集中

  1. 旬の園芸作業やおすすめの植物情報をお届け
  2. 季節の植物情報やプレゼント企画の先行お知らせ
  3. お気に入り記事や植物図鑑を登録してすぐに見つけられる
  4. Q&Aでみんなに質問したり回答を投稿できる

メールアドレスと
パスワードだけで登録完了

会員登録画面へ進む

LOVEGREEN QA 質問してみる 小さな相談でも皆で解決!

LOVEGREEN 公式アカウントをフォロー!

TOP