「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑231-240件 / 全1474件

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染井吉野(ソメイヨシノ)

  • 日本を代表する花木、桜。その中でも街路樹や公園など、身近な場所で見かける染井吉野(ソメイヨシノ)は、江戸彼岸と大島桜の交雑種だと言われています。 染井吉野(ソメイヨシノ)は、花が大輪で若木のうちからよく咲くことや、花が咲いたあとに葉が出る性質が好まれ、戦後、全国各地に盛んに植えられました。今では桜と言えば染井吉野(ソメイヨシノ)と思われているほどの存在になりました。

スイカズラ(ハニーサックル)

  • スイカズラ(ハニーサックル)は、初夏に甘い香りのする花を咲かせる日本原産の半落葉つる性の低木。花の蜜を吸うと甘いことから「吸葛(すいかずら)」という名が付きました。花や茎は漢方薬としても使われています。 独特な花の形をしていて、上下に大きく分かれた花びらの真ん中から雄しべと雌しべが飛び出すようについています。咲き始めは白く、徐々に黄色に変化し、2色の花が咲いている様に見えることから「金銀花」という別名があります。また、冬も緑の葉を絶やさないので「忍冬(ニントウ)」という別名もあります。 他の木やフェンスなどに巻き付きながら生長する性質で、非常に繁殖力が強いため、一部の国では害草として指定されています。 日本原産の植物ですが、ヨーロッパで品種改良され、香りの良さから人気が出た植物です。現在は豊富な花色の園芸品種が流通しています。

ハルジオン

  • ハルジオンは、キク科ムカシヨモギ属の多年草です。北アメリカ原産で、大正時代に園芸植物として日本に入ってきたものが帰化植物となり、全国で野生化しています。ハルジオンという名前の由来は、「春に咲く紫苑」という意味で、牧野富太郎博士が命名しました。紫苑というのは秋に薄紫色の花を咲かせるキク科の多年草のことです。貧乏草という別名は、ハルジオンの繁殖力が強く、どんな場所からも生えてくることに由来しているそうです。 ハルジオンの花が咲く時期は、3月~7月です。草丈20~80cm、花は直径2~2.5cm程度、花びらの色は淡いピンク~白で中心は黄色いマーガレットのような見た目をしています。つぼみの時はうつむくように下を向いているのが、開花する時には上を向くのも特徴です。 しばし同じ時期に咲くヒメジョオンと混同されますが、ハルジオンとヒメジョオンの違いは茎の中が中空かどうかで見分けられます。茎を折ってみて、中が空洞であればハルジオンです。また、葉の基部が茎を抱くようについていればハルジオンです。

チョウジソウ(丁字草)

  • チョウジソウ(丁字草)は、初夏に淡いブルーの花を咲かせるキョウチクトウ科の宿根草です。丈夫で育てやすく、環境に合えば植えっぱなしで毎年開花し、次第に大株に生長します。和風にも洋風にも合い、切り花としても5月ごろに流通しています。開花期間は短い宿根草ですが、星形の美しい花は、初夏の庭や花壇を美しく彩ります。 チョウジソウ(丁字草)は、全草にアルカロイドを含む有毒植物です。切り口から乳液が出るので、剪定のときには触れないようにしましょう。

オウバイ(黄梅)

  • オウバイ(黄梅)は、中国原産のモクセイ科の落葉低木。梅の花に似ていることが名前の由来です。枝垂れるように伸びた枝に梅に似た6枚花弁の花がつき、開花とともに早春の庭が華やかになります。 丈夫で育てやすく土質も特に選ばないため、古くから和風の庭木として人気があります。植物分類としてはジャスミンの仲間で、英名ではウィンタージャスミンと呼ばれています。また、早春に開花することから、中国名では迎春花(ゲイシュンカ)とも呼ばれます。 見た目がよく似ている植物に「ウンナンオウバイ」があります。ウンナンオウバイは、常緑で花弁の数がオウバイ(黄梅)より多いので見分けることができます。開花時期もオウバイ(黄梅)は梅が咲くころ、ウンナンオウバイは桜の咲くころに見ごろを迎える違いがあります。

キバナカタクリ

  • キバナカタクリは、北米原産のユリ科の多年草。春に美しい黄色の花が開花します。西洋片栗(セイヨウカタクリ)や洋種片栗(ヨウシュカタクリ)、学名のエリスロニウムの名でも呼ばれています。 日本に自生するカタクリより株や花、葉が大型で、カタクリの見ごろが終わる3月後半から4月が開花時期です。カタクリは1本の茎に一輪の花が咲くのに対して、キバナカタクリは数輪開花し、華やかな印象があります。 カタクリより耐暑性に優れ、温暖地でも栽培しやすく、環境に合えば植えっぱなしで次第に広がっていきます。開花時は地面が明るい黄色に覆われ、うつむきがちに咲く美しい花は見ごたえがあります。

ホタルカズラ

  • ホタルカズラは、日本各地の日当たりの良い山野や林縁の草むら、斜面、岩場などに自生するムラサキ科の常緑多年草です。近年は数が減少し、絶滅危惧種としている自生地もあります。 4月~5月に美しい青い花が地面一面に開花し、花の様子を蛍の光にたとえたのが名前の由来です。咲き始めは紫みを帯び、次第に深い青に花色が変化し、花の中央には白い星のような隆起した模様があります。草丈は低く、開花時だけ花茎が立ち上がります。花後は這うようにランナーを伸ばし、茎先が接地した地面に根を下ろし、広がっていきます。 同じムラサキ科のキュウリグサ、オンファロデス、ワスレナグサなどの花に比べると花が大きく、地面一面に点在するように咲く青い花は見ごたえがあります。

春菊(シュンギク)

  • 春菊(シュンギク)は地中海沿岸地域原産のキク科の植物で、独特の香りがあり、鍋料理によく使われる緑黄色野菜です。ほうれん草に匹敵するほど栄養価が高いのですが、シュウ酸は少ないのであく抜き不要で生でも食べられます。 春菊(シュンギク)は葉の切れ込みの程度によって大葉種、中葉種、小葉種に分類されます。中葉種がもっとも多く栽培されていますが、その中でもあまり分枝せず茎が伸びやすい品種と、株元からよく分枝する品種に分かれます。四国や九州では葉に切れ込みの少ない大葉品種、それ以外の地域では切れ込みのある中葉品種が栽培されています。関西では菊菜とも呼ばれます。 株ごと収穫せずに順次わき芽を収穫できる摘み取り型の春菊(シュンギク)は、長い期間楽しめるため家庭菜園に向いています。 原産地のヨーロッパでは、食用ではなく主に観賞用として栽培されるほど、春に咲く黄色い花は美しく、春菊(シュンギク)という名前がぴったりです。

ビスカリア

  • ビスカリアは春から初夏にかけて咲くナデシコ科の一年草。白、ピンク、紫の濃淡の色があり、同じ品種でも咲き方に個体差があります。 細い茎は弱そうに見えますが、性質は丈夫な草花です。楚々とした野花のような雰囲気の花が風に揺れるようにゆらゆらと咲き誇る姿は、春から初夏の庭や花壇を美しく彩ります。  

ニゲラ・ブルースター

  • ニゲラ・ブルースターは、春から初夏に淡い紫色の星形の花を咲かせるキンポウゲ科の一年草。ニゲラと聞いてイメージする花の形ではなく、小ぶりなキキョウのような趣があります。花だけでなく、葉の形状も一般的なニゲラとは違います。 高温多湿に弱いため、水のやりすぎや蒸れないように管理すれば、こぼれ種でも増えるほど性質は丈夫です。花がら摘みをこまめにすると春から初夏までたくさんの花が開花し、草丈があるので切り花としても楽しめます。 透明感のある紫色の花は、庭や花壇で爽やかな雰囲気を演出してくれます。

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