- ハーデンベルギアは、オーストラリア原産のマメ科の常緑つる性木本です。つるは細く丈夫で、フェンスやトレリス、周囲の木々などに絡みつきながら3mほどまで伸びます。葉は先の尖った楕円形、もしくは丸みを帯びた三角形ともいえる形で、光沢のある濃い緑色です。花はマメ科特有の蝶形花で、花径1cmに満たないような小さな花がブドウの房のように集まって咲きます。初春の柔らかな陽光を浴びて咲く、鮮やかな紫の花は、足を止めて眺めいってしまうような美しさです。 ハーデンベルギアの花色は紫が有名ですが、白やピンク色もあります。ただし、接ぎ木で増やしているものも多く、生長するにつれて白花だった株から紫の花が咲くようなこともあります。 南半球の植物ですが耐寒性もあり、東京以西では戸外で越冬可能です。寒さが厳しい地域では、葉を落とすこともありますが、春にはまた芽吹きます。常緑で生長が早いので、フェンスやトレリスに絡ませると目隠しの役割を果たしてくれます。