- ネムノキ(合歓木)は、マメ科ネムノキ属の落葉高木です。地植えにしておくと10mくらいにまで大きくなります。日本原産で、山野に自生しているような木です。丈夫でよく育つことから、庭木の他、公園や寺社などにも好まれて使用されます。 ネムノキ(合歓木)は、水鳥の産毛のようなふわふわとした花と、葉の就眠運動(しゅうみんうんどう)が特徴です。花の色は、中心近くは白、花びらの外側に向かって淡いピンクへと変化していきます。ふわふわとした淡いピンクの花が高木の上の方の枝に咲いている姿は、いつまでも眺めていたくなる愛らしさです。 もう一つの特徴である葉の就眠運動とは、「ネムノキ(合歓木)」の名前の由来にもなっているものです。葉は、鳥の羽のようなフォルムの羽状複葉(うじょうふくよう)です。羽状複葉とは、葉柄の両側に小さな葉が羽のように広がっている様子を言います。ネムノキ(合歓木)の名前は夜になるとこの葉を合わせて、眠るように閉じることから付けられたと言われています。「合歓木」という漢字は中国名を当てたものです。中国では就眠運動の様子を仲睦まじく眠る夫婦に見立て、夫婦円満の縁起木とされています。