「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑471-480件 / 全1474件

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カブ(蕪)

  • カブはアブラナ科の大根と並ぶ代表的な一年草の根菜で、日本書紀(日本の歴史書)にも記録されているほど、栽培の歴史が古い野菜です。地方に応じた独特の品種が多数栽培されています。 カブの葉=すずなと言われ、鈴菜、菘(すずな)と書きます。これは丸くて白い根の形を鈴に見立てたものです。すずなは春の七草にも数えられていて、大根とは異なり、葉がついた状態で販売されることが多いです。 収穫適期になると、カブは土の上にその姿のほとんどをさらしています。普段食べているのは、じつは胚軸という部分で、根は土の中のヒゲ状のものをさします。 丸い胚軸の大部分は水分ですが、ビタミンCやカリウム、消化酵素のジアスターゼが含まれています。それよりも栄養価が高いのが葉の部分で、カロテン、ビタミンC、カルシウムなどが豊富に含まれています。

クルマバソウ(ウッドラフ)

  • クルマバソウ(ウッドラフ)は、5月~7月に星のような形の白い小さな花を咲かせるアカネ科の多年草のハーブで、山林の多少湿り気のあるところに自生しています。車葉草という名は、車輪のような葉の付き方をしていることに由来します。 ウッドラフにはスイートウッドラフとダイヤーズウッドラフの種類がありますが、通常ウッドラフと呼ばれているのはスイートウッドラフのことです。 這うように横に広がりながら地下茎で広がるためグランドカバーとして利用され、地植えにすると初夏の開花時は小さい花ながら美しい光景になります。車輪のような形の明るい緑色の葉は、花のない時期も周囲を明るくしてくれます。また、性質を生かしてハンギングバスケットや寄せ植えの材料にしても周囲の草花を引き立ててくれる存在になります。 様々な効能があるハーブとしてのウッドラフは、生の花や葉はサラダやお茶、飲み物の香りづけなどに利用されます。乾燥させると甘い香りがするドライハーブは、お茶やポプリ、ハーブピロー、サシェの材料として使われ、市販されています。  

タマクルマバソウ(アスペルラ・オリエンタリス)

  • タマクルマバソウは、春から初夏に薄紫色の花が開花するアカネ科の一年草です。小さな筒状の花が集まって花序となり枝先で開花します。和名の玉車葉草は、葉が車輪状につくことに由来します。 よく分枝し、自然とこんもりとしたブッシュ状になります。環境に合った場所に植えればワンシーズンでたくさんの花を楽しむことができ、花壇や寄せ植えなどに幅広く使うことができます。 まとめて数株植えると見栄えがするほか、他の草花と混色すると周りの花を引き立ててくれる存在です。

ビーツ(テーブルビート)

  • ビーツはロシアの家庭料理で有名な赤いシチュー「ボルシチ」に欠かせない野菜で、根がカブのように肥大する野菜です。日本へは18世紀に渡来しましたが、根菜類として他に大根やカブがあったこともあり、ほとんど普及することはありませんでした。 形はアブラナ科のカブにとてもよく似ていますが、全く違う種類のアカザ科(ヒユ科)の野菜です。ビーツと同種の野菜は、葉を食するスイスチャードと砂糖などの原料になる甜菜などがあります。 ビーツの料理方法として、葉はサラダや炒め物などに使い、根は煮込み料理や茹でて甘酢漬けなどにして美味しく食べることができます。根は生でも食べられますが、下茹でしてから料理に使った方が土の香りが抜けて甘味が増します。 ビーツの真っ赤な色は、ブルーベリーなどに含まれているアントシアニンとは違う成分「ベタシアニン色素」という栄養素が含まれています。 赤いビーツのほか、渦巻き、黄色、白などの品種もあります。

ブルースター(オキシペタラム)

  • ブルースターは、南米原産で暑さに強く、初夏から秋まで咲く丈夫な多年草。暖地では戸外で冬越しできます。 花径は3cmほどで、青色の5枚の花びらが星のように見えることからブルースターという名前がついています。咲き始めは水色、咲き終わりに近づくにつれて青が濃くなります。花束やアレンジメント、花壇用の苗、寄せ植えなどのアクセントに使われます。どちらかというと、苗ものより切り花の方が流通量が多い花です。西洋では男の子の誕生を祝うときにブルースターが贈られているそうですが、日本ではウェディングにもよく使われています。 葉は長い楕円形で、葉や茎に短くて白いうぶ毛がはえています。茎を切ると断面から白い乳液が出てきます。肌の弱い方はかぶれることがあるので、触れたらしっかり手を洗いましょう。 ブルースターという名前は一般的に園芸で呼ばれている名前であり、正式な和名は「瑠璃唐綿(ルリトウワタ)」といいます。英語では一般に「Tweedia」と呼ばれ、ブルースターと呼ばれることは稀です。  

ヤブデマリ

  • ヤブデマリは、日本、中国、台湾に自生する落葉低木です。(中木や小高木に分類されることもあります) 種類が多いビバーナムの一種で、ビバーナムの名で販売されていることもあります。植物分類の学名上は、オオデマリの変種とされています。手毬のような花が藪に生えることが和名の由来です。 春から初夏に、水平に伸びた枝先にガクアジサイに似た白い花が上向きに多数開花します。本来の花は中心のクリーム色がかった部分で、花に見える白い部分は、装飾花と呼ばれる萼(がく)が変化したものです。花弁に見える部分は5枚で構成され、そのうちの一枚が極端に小さいユニークな形をしている特徴があります。よく似た花にビバーナムの仲間のオオカメノキ(ムシカリ)がありますが、前述の特徴から5裂する装飾花が均等ならばオオカメノキ、ひとつが極端に小さければヤブデマリと見分けることができます。

バプテシア(ムラサキセンダイハギ)

  • バプテシア(ムラサキセンダイハギ)は、北アメリカ原産のマメ科の宿根草で、初夏にルピナスに似た花が開花します。黄色い花のセンダイハギに似た紫の花を咲かせることが名前の由来です。基本種のムラサキセンダイハギの花色は青紫色ですが、近年、園芸品種が増え、花色が豊富です。 Adobe Stock ハギというと秋の花をイメージしますが、バプテシアの開花時期は晩春から初夏です。植え付けて数年して大株になると、たくさんの長い花穂を立ち上げ、見ごたえのある風景になります。 暑さ寒さに強く丈夫で植えっぱなしで管理でき、年々大株になる存在感がある宿根草で、広い庭や花壇に植えると効果を発揮します。葉の明るい緑色も初夏から夏の庭を明るくしてくれる存在になります。

ミズキ(水木)

  • ミズキは、北海道から九州にかけて自生するミズキ科の落葉高木です。平地から山地までの水辺や林縁に多く分布するほか、公園樹などにも使われています。水を吸い上げる力が強く、早春に枝を折ると水が滴ることが名前の由来です。木材は白くてきめが細かく削りやすいため、こけしや駒などの郷土玩具の材料として使われています。 まっすぐ伸びる幹から伸びるそれぞれの枝は、地面に対して水平に輪生状に階段のように生長するため、独特な樹形をしています。このことからテーブルツリーやクルマミズキの別名があります。   ミズキの花は、枝先に小さな白い花が集まって大きな花序となり、5月~6月に上に向かって開花します。大きく生長して枝一面に開花した木は、白い階段のような見た目になります。   ハナミズキをはじめミズキ科の木は、枝の付き方がほとんどが対生であるのに対して、ミズキは互生なのが特徴です。ただし、枝先の葉は輪生状に付くことが多いようです。 花の開花後の夏から秋にかけて実る果実は、緑から赤、最終的に黒く色づくのと同時に果実の周辺の枝も赤く染まり、黒と赤のコントラストが目を引き、野鳥を誘います。

泰山木(タイサンボク)

  • 泰山木(タイサンボク)は、樹高が20mにもなるモクレン科の常緑高木です。初夏に香りの良い白い大輪の花が開花します。香水の原料や化粧品の香料として「マグノリア」と言われる場合は、泰山木(タイサンボク)のことを指します。 泰山木(タイサンボク)の葉は、表は光沢のある深い緑、裏はブラウンのリバーシブルです。独特な雰囲気の葉は枝ものとして流通し、装飾や花束、アレンジ、リースやスワッグの材料として人気があります。生花としては「マグノリアリーフ」という名前で流通することが多いようですが、それはこの泰山木(タイサンボク)のことです。

アンチューサ

  • アンチューサは、ワスレナグサやシノグロッサムに似た、青や水色の可憐な花が初夏に開花するムラサキ科の草花。品種によって一年草と多年草があります。高温多湿に弱いため、多年草に分類される種類でも一年草扱いされることもあります。種類によって草丈がかなり違い、矮性種から背丈が1mを超える品種もあります。 ひとつひとつの花が小さいため、背丈が高くなる品種でも周りの植物を圧倒するような雰囲気はなく、青や水色の透明感のある花色が初夏の庭を彩ります。矮性種は春から初夏に咲く草花との寄せ植えに使われています。  

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