カブ(蕪)
- カブはアブラナ科の大根と並ぶ代表的な一年草の根菜で、日本書紀(日本の歴史書)にも記録されているほど、栽培の歴史が古い野菜です。地方に応じた独特の品種が多数栽培されています。 カブの葉=すずなと言われ、鈴菜、菘(すずな)と書きます。これは丸くて白い根の形を鈴に見立てたものです。すずなは春の七草にも数えられていて、大根とは異なり、葉がついた状態で販売されることが多いです。 収穫適期になると、カブは土の上にその姿のほとんどをさらしています。普段食べているのは、じつは胚軸という部分で、根は土の中のヒゲ状のものをさします。 丸い胚軸の大部分は水分ですが、ビタミンCやカリウム、消化酵素のジアスターゼが含まれています。それよりも栄養価が高いのが葉の部分で、カロテン、ビタミンC、カルシウムなどが豊富に含まれています。