ユーフォルビア・レシニフェラ(白角キリン)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ユーフォルビア・レシニフェラ(白角キリン)
- 学名
Euphorbia resinifera
- 和名
- 白角キリン
- 科名
- トウダイグサ科
- 属名
- ユーフォルビア属
- 原産地
- モロッコ
ユーフォルビア・レシニフェラ(白角キリン)の特徴
レシニフェラは地味な見た目をした多肉系ユーフォルビアです。トゲも短く色も緑色と特に特徴という特徴のないレシニフェラですが、実は見た目では分からない特徴があります。ユーフォルビアは樹液が有毒なものが多く、レシニフェラも例に漏れず有毒の樹液を持っています。そしてその樹液が最大のポイントで、レシニフェラトキシンという物質を含んでいます。純粋なレシニフェラトキシンは自然界に存在するもので最も辛い物質と言われており、160億スコヴィルという鷹の爪(約5,000スコヴィル)の32万倍の辛さに匹敵します。
ただしこれはあくまで純粋なレシニフェラトキシンの話であって、レシニフェラの樹液自体のスコヴィル値ではないのですが、割と高濃度でレシニフェラトキシンが含まれているという話もありますので、素手で触るのは避けた方が無難でしょう。
また、マカレンシス(Euphorbia makallensis)に類似していますが、レシニフェラとマカレンシスではトゲの付け根の形状が違うため、比較的容易に判別できるかと思います。枝の真ん中に線が入っているかいないかでも判別可能ですので、迷ったときは合わせてご確認ください。枝に線が入っていない方がレシニフェラで、入っている方がマカレンシスです。
※1スコヴィル=辛さの単位。
※2下記の育て方はあくまで筆者の一例です。
ユーフォルビア・レシニフェラ(白角キリン)の詳細情報
園芸分類 | 多肉植物、ユーフォルビア |
---|---|
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 弱い |
花色 | 黄色 |
開花時期 | 藤の花が咲いたころ~紅葉が始まったころ |
ユーフォルビア・レシニフェラ(白角キリン)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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挿し木 | ||||||||||||
植え替え |
ユーフォルビア・レシニフェラ(白角キリン)の栽培環境
日当たり・置き場所
レシニフェラは日当たりの良い場所を好みます。基本的に通年を通して直射日光が良く当たり、風通しの良い場所に置きます。休眠期の間もなるべく直射日光に当てるようにして、デュラニーと植わっている鉢と用土が温まるようにすると良いでしょう。葉焼けをする用であれば遮光をしてください。
温度
気温が10℃前後になってきたら暖かい屋内に移動しましょう。
用土
レシニフェラは水はけの良い土を好みます。市販の多肉植物用の培養土か、硬質赤玉土と硬質鹿沼土、パーライトを混ぜ合わせたもの、もしくは市販の山野草の土などが適しています。
ユーフォルビア・レシニフェラ(白角キリン)の育て方のポイント
水やり
水は少なめでも大丈夫です。生長期は土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出る位たっぷりと水やりをすると良いでしょう。レシニフェラは根が細く弱いため、冬の休眠中も週に1度程度軽く水やりをすると生長期に入ったときにスムーズに動き出します。
肥料
植え替え時に緩効性の肥料を少量混ぜ込むか、半月に1度程度希釈した液肥を施肥すると良いでしょう。肥料の与えすぎは徒長を助長させますので注意が必要です。
病害虫
カイガラムシが付着しやすいです。風通しを良くし、見つけ次第捕殺しましょう。
ユーフォルビア・レシニフェラ(白角キリン)の詳しい育て方
選び方
株が張っていて発根しているものが良いでしょう。初心者はベアルート苗(未発根の苗)は避けた方が無難です。
植え替え・鉢替え
毎年春に植え替えを行うと良いでしょう。鉢の大きさは小さくても問題ありません。
夏越し
特に気にすることはありませんが葉焼けに注意しましょう。
冬越し
寒さには比較的強い方ですが、デュラニーの紅葉が始まったぐらいの気温になったら暖かい室内などに移動した方が無難です。休眠期中も週に1度程度軽く水やり(鉢底から水は流れ出ない、もしくは少しだけ染み出て土は湿っている程度)をすると良いでしょう。また、日当たりの良い窓辺などに置いておくと良いでしょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
挿し木で増やすことが出来ます。レシニフェラは枝を切るとユーフォルビア特有の白い乳液が出るため、流水か水を溜めて乳液を洗い流してから挿し木してください。