センペルビウムとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- センペルビウム
- 学名
Sempervivum
- 英名
- Sempervivum
- 別名・流通名
- クモノスバンダイソウ、センペルビューム、トキワソウ
- 科名
- ベンケイソウ科
- 属名
- センペルビウム属
- 原産地
- ヨーロッパ中部・ロシア・モロッコなど
センペルビウムの特徴
センペルビウムはベンケイソウ科センペルビウム属の多肉植物です。生長期は春秋型とされ、ロゼットタイプ。ラテン語で「永遠に」(semper)「生きている」(vivum)が名前の由来です。親株からランナーが伸び、その先に子株をつけながら生長し、群生していきます。
「永遠に生きる」という名の通り、丈夫で育てやすく、高山性の多肉植物なので耐寒性に富み、冬の寒さで紅葉し、春先暖かくなるとそれぞれの品種独自の色合いに発色しながら生長します。四季の色合いの変化も魅力のひとつです。外に植えられる多肉植物として、日本だけでなく欧米でも人気です。
次々と園芸品種が登場し、品種数は数千にも及びます。色合わせを楽しみながら多種類のセンペルビウムを寄せ植えにする名づけて「センペル丼」も人気があります。
センペルビウムの詳細情報
園芸分類 | 多肉植物、センペルビウム |
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耐寒性 | 強い |
耐暑性 | やや弱い |
花色 | 白、ピンク、複色 |
開花時期 | 品種による |
センペルビウムの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え替え | ||||||||||||
肥料 |
センペルビウムの栽培環境
日当たり・置き場所
真夏以外の時期は戸外の日当たりの良い場所で管理します。日光がよく当たると、強い株に育ち、葉の枚数も増えていきます。逆に日光不足だとヒョロヒョロに間延びするので注意が必要です。
高山性の多肉植物のため耐寒性があり、屋外で育てることができます。庭植えする場合は日当たりと水はけが良く、真夏は半日陰になる場所が適しています。
用土
多肉植物に使う土は水はけの良い土が適しています。手軽に使えるものは、市販の「多肉植物用の土」がよいでしょう。
センペルビウムの育て方のポイント
水やり
3月から6月頃の春から初夏までと、9月から11月の秋が生育期です。土が乾いたら鉢底から水が出るくらいたっぷり水やりをします。
その他の暑い夏期と寒い冬期には休眠します。梅雨明けから夏の休眠期は用土が湿りすぎていると根腐れを起こすことがあるので水やりは控え、雨にもなるべく当てないようにします。冬の休眠期は耐寒性が強いので、霜に当たり、雪が積もっても雨ざらしでも大丈夫ですが、乾燥気味に管理しましょう。
肥料
生長期に緩効性肥料を少量施す程度で十分です。
センペルビウムの詳しい育て方
選び方
土の密着している部分の葉に枯れがなく、徒長していない葉色の美しいものを選びましょう。
植え付け
春か秋に行いましょう。鉢のサイズは「大きすぎず、小さすぎず」で、それぞれのサイズに合ったものがよいでしょう。大きすぎると、土の量が多くなり土の乾きが遅く、根腐れの原因になります。反対に小さすぎる鉢は根詰まりの原因になります。
植え替え・鉢替え
植え替えは2~3年に1回、春か秋に行いましょう。このタイミングで、伸びすぎた株の剪定、群生しているものの株分け、子株をつけているものの挿し木をするとよいでしょう。
花
シャープな花びらの花が開花します。ただし、センペルビウムは、花を咲かせた株は枯れてしまう性質です。花を見たい場合はそのままにしますが、花芽を早めにカットした方が子株のためになります。
夏越し
高温多湿に弱いので、梅雨から夏にかけては、雨の当たらない風通しの良い半日陰になる場所で夏越しをさせます。
冬越し
寒さにはとても強く屋外での冬越しも可能です。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
挿し木や株分けで増やすことができます。
挿し木
センペルビウムは品種によっては、たくさんのランナーの先に子株をつけます。切り離して挿し木に使いましょう。切り口を3〜4日乾かしてから用土に植えつけます。土に割り箸などで、穴をあけそこに挿します。挿し木をした後は風通しの良い明るい日陰で管理しましょう。水やりはすぐにしないで、1週間から10日後にたっぷり水やりをしてください。
株分け
群生している株は株分けをすることができます。株を鉢から抜いて、株を分けます。傷んだ根はカットし整理してから、新しい土に植えつけます。3〜4日経過してからたっぷりと水やりをしてください。
挿し木や株分けは生長期に行おう
真冬に行うと発根しづらく、センペルビウムの生長期(春と秋)に行うほうが発根しやすくなります。気温が安定してカラッとした気候のほうが挿し木に向いてます。
切り口がきちんと乾燥していないと雑菌が入って腐ることがあります。また、挿し木をしてすぐに水やりはしないようにしましょう。