吊るして飾る観葉植物「ハンギンググリーン」おすすめの種類、飾り方

LOVEGREEN編集部
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高いところから吊るして飾れる観葉植物。ハンギンググリーンとも言います。置く場所が限られている場合も、吊るすことで観葉植物を部屋に取り入れることはできます。吊るして飾るのにおすすめの植物の種類、おしゃれな飾り方、気をつけたいことなどをまとめました。
目次
吊るす観葉植物「ハンギンググリーン」の飾り方
観葉植物は、最初から吊るす鉢で販売されているものから選んだり、プラントハンガーなどの雑貨と組み合わすことで吊るして育てることができます。
市販のハンギンググリーンを選ぶ
市販の場合、鉢がハンギング仕様になっているものが多いです。水やり後の水が滴らないように鉢底に受け皿がついていたり、カバーがついていたりします。水やり後に水を切ってから飾ってください。また、鉢にハンガー部分がしっかりと付いているか確認してから飾りましょう。主にポトス、リプサリス、グリーンネックレス、暖かい季節では食虫植物のウツボカズラ(ネペンテス)などが定番です。
プラントハンガーを使って吊るして飾る
鉢を吊るすためのアイテムがプラントハンガー。麻紐、ロープなどをマクラメ編みで作られたものが主流です。S字フックなどを使い、引っ掛けて吊るします。鉢とハンガーが分かれているので、好きな植物を吊るして飾ることができます。
▼プラントハンガーと植物のセット
おしゃれに観葉植物を吊るすテクニック
ちょっとしたことで、ただ吊るしている感より、おしゃれなディスプレイになります。簡単にできることなので是非取入れてみませんか。
高低差を付けて吊るす
鉢が全部同じ高さに並べるより、あえて長さやサイズを変えてメリハリをつけるだけでグッと垢抜けます。同じ長さのプラントハンガーがいくつかある場合は、フックを連結して高低差を出すことができます。
ドライフラワーと組み合わせる
たくさん植物があっても、正直管理が大変。そんな時はドライフラワーを飾ってみてはどうでしょうか。ドライフラワーの場合、埃をこまめに取るとで長持ちします。
吊るすフックにこだわる
フックもおしゃれなデザインのものが多くあります。部屋のテイストや植物、プラントハンガーに合わせて選ぶと、まとまりがでてよりおしゃれな雰囲気になります。
ハンギングで気をつけること
闇雲になんでも吊るしてOK!とは限りません。ここでは吊るして飾るときの注意点をまとめました。
重たい素材より軽量なものを選ぶ
陶器の鉢はそれだけでも重みがあり、さらに土と植物が入るとより重さも増します。吊るして飾ることを考えて極力、軽いものを選ぶとよいです。重みだけではなく、万が一落下した場合に割れにくいプラスチック鉢の方がハンギングに向いています。
▼軽くて、土に還るエコポット
鉢底石や土も軽い培養土を選んで、トータル的に置いて飾る観葉植物より軽く仕立てることをおすすめします。
フックなど耐荷重を確認してから吊るす
吊るす場所、道具がちゃんと重みに耐えられるのかもチェックしてから吊るしてください。フックなどは重みに耐えられない変形して落下の原因になります。気をつけたいのが水やり後の重みです。水分を含んでいる分重みが増しています。吊るす前に水やりをして、水やり後の重みがどれくらいかを把握してからツールや場所を決めてください。
水やりを忘れないように
吊るしていると、高い場所になる分土の様子が見えにく口なります。うっかり水やりを忘れた!なんてことにもならないように。こまめに観察し、水やりをしてください。吊るしたまま水やりをすると滴り、床が濡れてしまうこともあります。気になる人は下ろして、水やりし、水をしっかりと切ってから吊るしてください。
吊るして育てる。おすすめ観葉植物
ここからはおすすめの観葉植物をご紹介します。日当たりや吊るす環境に合わせて選ぶ方が育てやすいです。それぞれの性質を簡単にまとめましたので参考にしてください。
リプサリス
■品種名:リプサリス
■学名:Rhipsalis
リプサリスはこう見えてもサボテンの仲間です。サボテンでも主に熱帯雨林に分布しており、樹木の幹や枝に着生していることから「森林性サボテン」とも呼ばれています。
直射日光は苦手なので、日差の強い窓辺に飾る場合はレースカーテン越しが適しています。土が乾いてから水やりをしますが、こまめに霧吹きで葉水をし適度な湿度を保つと綺麗に育ちます。種類も多く、葉が平たいもの、細く紐のような見た目のものなど様々あり、小さく可愛らしい花が咲きます。
グリーンネックレス
■品種名:グリーンネックレス
■学名:Senecio rowleyanus
グリンピースみたいな姿ですが、多肉植物です。その名の通り、丸いビーズのネックレスがゆらゆらと揺れているような見た目をしています。乾燥には強いですが、蒸れが苦手です。梅雨時や高温の時期に株元が密集していると傷みやすいので風通しの良い場所で管理をするとよいです。春先に花が咲くこともあります。
- グリーンネックレスは名前の通り、グリーンピースのような玉状の葉が連なる姿が可愛らしい、つる性の多肉植物です。幅広い世代から知られる植物で、観葉としても親しまれています。丈夫で育てやすく関東以南では戸外での管理も可能です。また花も咲き、ほのかな芳香があります。花は白く花径は1㎝程度と小さめです。 グリーンネックレスはつる性の多肉植物です。つる植物と言っても自分から何かに巻き付いていくようなことはありません。葉茎を長く伸ばし、下垂させていきます。玉状の葉を下垂させる姿が可愛らしいので、床や棚に置くよりもプラントハンガーなどで吊るして飾ると良いでしょう。 グリーンネックレスは春秋に生長するタイプの多肉植物です。真夏や真冬の植え替えや過度な水やりは負担をかけることになるので避けるようにしましょう。
ビカクシダ(コウモリラン)
■品種名:コウモリラン(ビカクシダ)
■学名:Platycerium bifurcatum
樹木に着生しているシダの仲間です。垂れ下がるような葉のシルエットがコウモリみたいということから「コウモリラン」とも呼ばれています。ハンギングだけではなく、板付けにして壁にかけて飾ることもできるので、インテリアグリーンとして非常に人気が高い植物です。寒さには強くないので、冬場は暖かい場所で管理してください。
ビカクシダ(コウモリラン)
- 樹木に着生しているシダの仲間で、「コウモリラン」とも呼ばれています。 「コウモリラン」と呼ばれる由来は、垂れ下がる葉を「羽ばたくコウモリ」に例えたものだと言われています。 独特な容姿が特徴ですが、葉の一つは株元に張りつくように出た「貯水葉(ちょすいよう)」または「外套葉(がいとうよう)」、もう一つは、鹿の角のような形をしている「胞子葉(ほうしよう)」になります。 貯水葉は水を蓄えておくことだけでなく、木などに絡みつく役割もあります。また、品種によってはこの貯水葉の凹凸が非常に美しく、観賞ポイントになります。 ハンギングバスケットやヘゴ板付けに仕立ててお部屋に飾るととてもカッコいいです。 ビカクシダは変種や交配種などが多く存在し、ビカクシダの愛好家も多いです。1株だけでもカッコいいのですが、丸く群生にしたビカクシダはとても迫力があります。 自生地では樹木に着生しており、大きな群生株が1つの木に複数ついていたり、枝がビカクシダで覆われていることもあるそうです。 数十年生きた大型種のビカクシダは人の背丈を超える事もあり、まさにモンスター級のシダ植物です。
▼プラントハンガー付きですぐに飾れる
ポトス
■品種名:ライム、マーブルクィーン、テルノビーナス、エンジョイ、etc…
■学名:Epipremnum aureum
ポトスは熱帯地域原産のサトイモ科の観葉植物です。非常に強く、耐陰性もあり育てやすいこともあり常に人気があります。
伸びてきた部分をカットして、水に挿して根が出たらそのまま水栽培も可能。種類もいろいろあるので好みのものを探してみては。
アイビー
■品種名:アイビー
■学名:hedera helix
こちらもポトス同様に、昔からの定番観葉植物です。つる性なのでハンギングにはぴったり。屋内、屋外どちらでもよく育つので寄せ植えにも使われます。耐陰性があるので、日の入る部屋ならば育てることはできます。
伸びた部分をカットして水に挿して水栽培もできます。
アイビー
- アイビーはウコギ科キヅタ属に分類されるツル性植物で、属名のヘデラの名前でも流通しています。葉の模様が様々あり、白い斑が入っているものやグレーやライトグリーンなどのマーブル模様の葉などがあります。アイビーは性質も非常に強健で屋外で難なく越冬することができます。そのためグランドカバープランツとして使用されることもあります。 また、地面に植えたアイビーは家屋の壁に活着し、外壁を覆いつくしてしまうこともあります。アイビーは水耕栽培でも育てることが出来るため、いろいろな模様のアイビーを少量ずつビンやビーカーなどに水挿しにするとインテリアにもなります。アイビーは耐陰性もあるため、出窓のある洗面所などに置くこともできます。
フレボディウム・アウレウム
■品種名:フレボディウム・アウレウム
■学名:Phlebodium aureum
青みがかった緑が映えるフレボディウム・アウレウム。シダ植物の仲間で「ブルースター」は休眠期で生長が緩慢になります。水やりは控えめにしますが、乾燥しすぎないように霧吹きで葉水はしてください。
ティランジア・ウスネオイデス
■品種名:チランジア・ウスネオイデス
■学名:Tillandsia usneoides
おしゃれな部屋には欠かせない?と言うくらい、人気なのがウスネオイデス。鉢要らずでこのまま吊るして飾れるので、場所を選ばすに楽しめます。とは言っても、日光と風通しは大事です。暗い場所は避けて管理してください。室内ではレースカーテン越しの光が当たる場所が好ましいです。順調に育っていると可愛らしい花が咲きます。
ハートカズラ
■品種名:ハートカズラ
■学名:Ceropegia woodii
とにかく名前も葉も可愛いのでハートカズラは、ガガイモ(キョウチクトウ)科の常緑つる性多年草の多肉植物です。別名「ラブチェーン」とも呼ばれています。ハートカズラは過湿に弱いため、水やりのしすぎには要注意。冬は暖かい場所で育ててください。
ウツボカズラ(ネペンテス)
■品種名:ウツボカズラ(ネペンテス)
■学名:Nepenthes
これぞ食虫植物!ウツボカズラです。つぼ型の部分で虫を捕獲します。夏が生長期なので暑さには強いのですが、寒さには弱いです。気温が低くなってきたらビニールを被して保温し冬越しをします。他の観葉植物よりは冬越しがある分ちょっと難しいかもしれませんが、新しい捕虫袋が出てきたときの嬉しさは変え難いものがあります!チャレンジしてみませんか?
ジグザグカクタス
■品種名:ジグザグカクタス
■学名:Cryptocereus anthonyanus
ジグザグした葉が特徴的なサボテンです。ジグザグカクタスや、フィッシュボーンカクタス、エピフィルムアングリガーとも呼ばれています。サボテンの仲間なので水やり頻度は少なくても育てられます。寒さに弱く、冬は休眠期なので暖かい場所で水は控えめにして管理してください。
フィッシュボーンカクタス(ジグザグカクタス)
- 魚の骨のような姿のフィッシュボーンカクタスはサボテンの仲間で、学名は「クリプトセレウス アントニヤヌス」といい、「ジグザグカクタス」「クジャクサボテン」「ムカデサボテン」「エピフィルムアングリガー」とも呼ばれています。高いところに置いたり、吊るして飾って楽しむことができることもあり、インテリアグリーンとして人気が高いです。月下美人に似ていて、初夏の夜に香りのいい美しい花を咲かせます。多肉質で、ギザギザの葉の形が特徴であり魅力的です。乾燥にも強いので、育てやすく初心者にもオススメの植物。株が大きくなると初夏には花も楽しめ、育てやすいため近年人気上昇中の植物です。
ヒモサボテン
■品種名:ヒルデウィンテラ・オーレイスピナ(ヒモサボテン)
■学名:hildewintera aureispina
紐のように長くなっていくサボテン。小さいときは直立してますが育つにつれて垂れ下がってきます。
お部屋に植物を置く場所がなくても、吊るせば飾れることもできますね。庭先や窓辺に吊るしてみませんか?
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