【春から初夏の一年草】花畑に植えられている草花8種
金子三保子
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トゥデイズプランツ。今回は春から初夏の花畑によく使われている草花の名前や特徴をご紹介します。
*見ごろは東京の気候を基準にしています
目次
ネモフィラ
見ごろ3月~5月前半
春の花畑と言えばネモフィラをイメージする方も多い人気の草花。ほふく性といって地を這うように伸びる性質なので、盛りの頃は地面一面が青い絨毯のようになります。青の品種が有名ですが、黒や斑点が入った品種もあります。
ネモフィラ・ファイブスポット
ネモフィラ ペニーブラック
アイスランドポピー
見ごろ3月~4月
アイスランドポピーは、細い茎の先に、薄紙のような花びらの花を咲かせます。
オレンジ、黄色、赤、白……暖色系で元気なビタミンカラーが多いので、明るくて元気な雰囲気です。切り花のポピーとして一番流通量が多いのは、アイスランドポピー。お花摘みができるスポットも多数あります。
リナリア
見ごろ3月~6月
和名だと姫金魚草のリナリア。一年草、宿根草と種類がいくつかありますが、春から初夏の花畑で見られるのは、一年草のタイプです。
小さな金魚のような形の花が穂状について、下から順に上に向かって咲き進みます。花色が豊富で複色のものも多く、主役の花ではありませんが、隣の草花を引き立ててくれる存在です。
カリフォルニアポピー(花菱草)
見ごろ4月~6月
カリフォルニアポピーは、春から初夏にかけて開花するケシ科の一年草。本来は多年草ですが、日本では梅雨を越えられないことが多いので一年草とされています。名前にポピーとついていますが、ハナビシソウ属なのでポピーとは別の分類です。
花は太陽に反応し、朝に開き、夜に閉じるを繰り返します。花びらに艶があり、太陽が当たるとキラキラして、花畑のような広い空間でみると輝いたように見える華やかさがあります。
魅力的な花に目が行きがちですが、ぜひ見ていただきたいのが丸い花からは想像できないとがった形のつぼみ。
開花間際になると、つぼみの殻が上に押しあがり、華やかな花が開花します。
ヤグルマギク
見ごろ4月~7月
ヤグルマギクは、春から初夏に開花するキク科の一年草。花びらの形は矢車に似て放射状に広がっています。以前はヤグルマソウと呼ばれていましたが、別の植物でユキノシタ科の「矢車草」が存在することから、最近はヤグルマギクと呼ばれるようになりました。
青が基本種ですが、最近は花色がとても豊富になり、ピンク、白、紫系濃淡、黒、複色などがあります。
カレンジュラ
見ごろ4月~6月
カレンデュラは、花びらに光沢があり、太陽に反応して開花する性質のキク科の一年草。
カレンジュラ・コーヒークリーム
オレンジ、黄色系のほか、シックな花色や淡い色みなど、年々品種が豊富になっています。小輪タイプの「冬知らず」は、名前の通り耐寒性が強い性質があります。
アグロステンマ
見ごろ4月~6月
アグロステンマは背丈が高く、地植えにすると1メートル近くになる一年草。風にゆらゆらと揺れながら咲いている姿は弱そうに見えますが、性質は丈夫です。写真のピンクのほか、淡いピンクや白などがあります。
シャーレーポピー
見ごろ5月~7月
シャーレーポピーは和名ではヒナゲシ、英名ではシャーレーポピー、フランス名ではコクリコと呼ばれる一年草のポピー。アイスランドポピーは春に咲き、シャーレーポピーは初夏に開花するポピーです。薄紙のような繊細な花びらで、茎が細く、か弱そうですが性質は丈夫。色合いがとても豊富で、最近はグレイッシュな渋い色のポピーも人気があります。
シャーレーポピーつぼみ
シャーレーポピーのつぼみは、開花前は逆さUの字のようにうなだれています。なんだか元気がないように見えますが、これが正常。
開花間際になると、色がわかるようになり、開花すると上を向く面白い特徴があります。
シャーレーポピーの種のさや
つぼみとともに種のさやもボタンのようなかわいい形をしています。この中に小さくて細かい種がぎっしりと詰まっています。
いかがでしたか?お出かけ中に花畑に出会ったときの参考にしていただけたら嬉しいです。
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