べか菜(山東菜)とは?美味しい食べ方と家庭菜園での育て方
とまつあつこ
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べか菜(山東菜)という野菜を知っていますか?葉の色や触った感じは白菜に似ていて、全体のフォルムは小松菜に似ているような。そんなべか菜(山東菜)が家庭菜園で収穫できたので、あれこれ簡単に料理して美味しく食べました。種まきから収穫、料理までをレポートします!
目次
べか菜(山東菜)とは
(撮影協力/アグリス成城) 手前がべか菜(山東菜)、後ろが小松菜です。
べか菜(山東菜)はアブラナ科の野菜で、白菜の一種です。白菜と違うのは、葉が結球しないところ。葉先が外側に開いた半結球状態で育ちます。多くの場合はそれほど大きくならないうちに早採りされて、小松菜と同じように葉物野菜として使われますが、漬物に用いる場合は白菜みたいに大きなサイズに育てられます。お店には早採りされたものが並ぶことが多いそうです。
中国の山東省が原産なので「山東菜(サントウサイ、サントウナ)」という名が付きました。関東では「べか菜」、関西や九州などでは「菜っ葉」や「はくさい菜」と呼ばれることもあります。
葉はきれいなライム色で柔らかく、アクが無いので火を通さなくても食べられます。
べか菜(山東菜)の育て方
3月14日
べか菜(山東菜)の栽培は、種まきから。種まきの適期は春と秋です。
肥料をまいて全面を耕し、土をふかふかにしてレーキで平らに整地します。その後、支柱を使って種をまく溝(まき溝)をつけて、溝に沿って種をまきます。このような種のまき方を、条(すじ)まきといいます。大東京べかなという品種のべか菜(山東菜)の種をまきました。
3月14日
種はとても小さくて土と似た色なので、よく見ないとどこにまいたのかわからないくらいです。すべての種が発芽するわけではないので、私は多めにまいたのですが、発芽したときの間引きを楽にするには、1cm間隔くらいでまくと良いと思います。(^^)
4月5日 左から小松菜、べか菜(山東菜)、ホウレンソウ、チンゲンサイです。
ライム色の葉がべか菜(山東菜)です。
種まきをした後に、いい感じに時々雨が降っていたのであまり水やりにも行かずさぼっていました。(本当は発芽するまでや、芽が小さなうちは土が乾かないようにこまめに水やりすることが基本です。)
久しぶりに畑に行って少し心配しながら不織布をめくると、ベビーリーフたちが芽を出してすくすく育っていてなんと可愛いこと。多めにまいた種がほとんど発芽したように混み合っています。
風通しや日当たりが良くなるように間引きをして、株元がぐらつかないように土を寄せて、再度不織布をかけてたっぷり水やりしました。心配して種をたくさんまいたので、間引きがけっこう大変でした!(笑)
でも、ものすごい量のベビーリーフが収穫できたので、間引き菜を使ってサラダなどを作って美味しく食べました♪
4月18日
週に1回、間引きと土寄せをして株の間隔をあけるのですが、翌週行くとまたモリモリ生長して不織布の中に入っているのが窮屈になってきました。ですが、葉が虫に食べられないように不織布は最後の収穫まで必須です。不織布をしっかりかけておくと、農薬を使わなくても虫から守れるのでいいですよ。
5月2日
最後の収穫です。1つ1つの株が大きく育ちました。葉物野菜が毎週山ほど採れる嬉しい悲鳴も終了で、次はミニトマトなどの夏野菜の栽培がスタートします。(^^)
べか菜(山東菜)の美味しい食べ方|簡単レシピ
べか菜(山東菜)の美味しい食べ方
べか菜(山東菜)は、ホウレンソウのようなアクが無いので生のまま食べることができます。葉が小さくて柔らかいときは生食用でサラダに、株が育って少し固くなってきたら漬物にしたり、茹でたり、炒めたりして食べても美味しいです。
間引き菜は、これから大きく育つための栄養分を小さな葉に蓄えていることもあり栄養豊富です。間引き菜が食べられるのは、家庭菜園ならではですね。
収穫したべか菜(山東菜)は、ボウルに水を溜めて泥を洗い流します。何度か水を変えてしっかり洗いましょう。根元を持って何株か束ねてハサミで根を切るとスムーズです。
べか菜(山東菜)の簡単レシピ
べか菜(山東菜)の間引き菜を使ったサラダ
材料
- べか菜(山東菜)の間引き菜 適量
- コーン缶 1缶
- かつお節 1パック
- 市販の和風ドレッシング 適量
作り方
- 間引き菜を洗って根をカットして、水けを切ってお皿にのせる。
- コーン缶の水を切って間引き菜にのせる。
- かつお節と和風ドレッシングをかけて混ぜ合わせる。
ツナ缶を切らしていてかつお節を使いました。ツナ缶を使うと、より食べ応えがあって美味しいです。
べか菜(山東菜)の浅漬け
材料
- べか菜(山東菜) 1~2株
- 塩 少々
- 市販の白だし 大さじ2
- 唐辛子 1本
作り方
- べか菜(山東菜)を洗って根元をカットして、一口大に切る。
- 唐辛子の種を取って輪切りにする。
- べか菜(山東菜)と唐辛子をボウルに入れて塩をふり、混ぜてなじませる。
- ラップをして上にお皿などの重石を置く。
- 30分くらいしたら軽く水けをしぼって白だしをかけて味を調える。
作りたても新鮮で美味しいですが、翌日は味がしみてさらに美味しいです。
べか菜(山東菜)を食べよう♪
べか菜(山東菜)は、紹介したサラダや漬物の他にも、白菜と同じように鍋や八宝菜などの炒め物にも使えます。餃子に入れても美味しいです。アクが無いのでとっても使いやすく、柔らかくて食べやすい野菜です。ライム色の葉は畑の彩りにもなり美しいなと思います。
葉物野菜と言えば小松菜、ホウレンソウ、チンゲンサイ、シュンギク、キャベツ、レタスをよく使いますが、この春はべか菜(山東菜)がたくさん採れたので色々な調理法で美味しく食べました。どれも美味しかったのですが、特に浅漬けが気に入りました。見かけたらぜひ料理に使ってみてくださいね。
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