気温の下がる冬の野菜の追肥について
LOVEGREEN編集部
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みなさんの家庭菜園の秋冬野菜は順調に育ってますか?
異常気象などで野菜が育たず、野菜の高騰が家計を圧迫することも年々増えていますね。それならと、ご家庭でブロッコリーやカリフラワー、キャベツに白菜など秋冬の野菜を育ていている方も増えてきたのではないしょうか。
ぽかぽか陽気の秋のお日様で発芽した野菜もすくすく生長し、11月に入ると収穫も始まり家庭菜園の楽しみを満喫できる季節となります。
しかし、もうすぐ朝晩も寒くなり、本格的な冬を迎えます。今回は家庭菜園の「冬の追肥」についてご紹介します。
目次
野菜の生育適温
野菜づくりの基本は、それぞれの野菜の好む温度や光、土壌などの環境条件を考えて育ててあげることにあります。そして、その野菜づくりの環境条件のなかでも、とくに重要なのが温度条件です。その野菜によって、タネのまき時や植えつけの時期を間違わなければ、それなりの収穫が得ることができます。
簡単にいうと、スイカやきゅうりは春から夏に育てた方が良く育ち、大根や白菜は秋冬に育てると上手に育てられることが多いということです。ここで、代表的な秋冬野菜の生育適温についてみていきましょう。
秋冬野菜の生育温度
野菜 |
発芽適温(℃) |
生育適温(℃) |
レタス | 15~20 | 15~20 |
春菊 | 10~20 | 15~20 |
三つ葉 | 20 | 15~20 |
パセリ | 15~20 | 15~20 |
ニンジン | 15~25 | 16~20 |
カリフラワー | 15~30 | 18~20 |
じゃがいも | 10~20 | 15~24 |
キャベツ | 15~30 | 15~20 |
ブロッコリー | 25 |
15~20 |
以上のことから、ほとんどの秋冬野菜の生育適温が10~20℃というのが分かると思います。
冬に施す追肥のポイント
EC(Electro Conductidity)といって、土壌中に存在している肥料分の含有傾向を数値で表した値があります。農場などでは土の酸度を測るPHとともに、土の中の肥料の残料を測るECも作物を作る上で重要なデーターとして計測されています。
このECの数値が高すぎると、団粒構造が壊され、保水・通気・透水性が悪く、根腐れ等がおき易く、各種の肥料障害も発生し易く、作物の収量・品質低下の原因になります。
秋冬野菜の追肥は15℃を下回ったら控えめに
先ほどの野菜の生育温度から、寒くなるこれからの季節、15℃を下回るようになると野菜の生長するスピードは遅くなる中、春夏野菜の頃と変わらず肥料をどんどん与えては、作物に吸収されない肥料が土の中で溜まり、ECの数値も上がってしまうことになります。
また、春夏と違い秋冬は雨も少なく、気温が低いことから与える水の量も少なくするため、肥料分が水で流れ出すこともあまりないということになります。
そのため、15℃を下回ったらほとんどの秋冬野菜の肥料は控えた方がいいでしょう。温度を正確に把握するためには、気温と土中の温度を測ることができる温度計があると良いですね。
いかがでしたか?
家庭菜園での秋冬野菜の追肥を与える時の参考にして、野菜もみなさんも寒さに負けずに元気に冬をお過ごしください。
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