スイートバジルとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- スイートバジル
- 学名
Ocimum basilicum
- 英名
- Basil
- 科名
- シソ科
- 属名
- メボウキ属
- 原産地
- 南アジア
スイートバジルの特徴
スイートバジルは、イタリア料理には欠かせないハーブの一つです。バジルはハーブの王様とも呼ばれ、名前の由来も「王らしい」という意味の「basilicum」に由来しています。たくさんの種類があるバジルですが、スイートバジルはその中でもっともスタンダードな品種です。爽やかな香りが食欲をそそり、生ではもちろんのこと、ジェノペーゼソースやパスタ、ピザの彩りに最適です。草丈は摘心せずに育てると1m近くに達し、艶やかな柔らかい葉が生い茂り、7月ごろから9月にかけてシソ科らしい花穂をつけ可憐な白い花を咲かせます。
スイートバジルは温暖な国では多年草ですが、日本では越冬できないために一年草として扱われます。
スイートバジルの詳細情報
園芸分類 | ハーブ |
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草丈・樹高 | ~1m |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 白 |
開花時期 | 7月~9月 |
スイートバジルの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
開花 | ||||||||||||
収穫 |
スイートバジルの栽培環境
日当たり・置き場所
スイートバジルは、日当り、風通しの良いところで栽培しましょう。4月は遅霜など気温が急に下がる日もあるので、地植えは5月以降の方が安全です。
温度
スイートバジルの種が発芽するには20℃以上が必要です。4月から5月上旬までは夜に冷え込みそうな日は、夜のみ室内に取り込みます。耐えられない寒さにあうと、葉が黒くなり枯れこむことがあります。
用土
保水力の高い有機質に富んだ土が適しています。地植えにする場合は保水性の高い培養土をすき込むか、完熟堆肥と腐葉土を十分にすき込むとよいでしょう。
プランター栽培は、野菜用の培養土かハーブ用の土を利用しましょう。
スイートバジルの育て方のポイント
水やり
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。スイートバジルは水を好み乾燥には弱いため、水切れを起こさないように注意します。
地植えで乾燥が気になる場合は腐葉土やバークなどでマルチングをしておくと乾燥の防止になります。
肥料
植え付け時と生長期の5月~9月に有機質の緩効性肥料を規定の量、頻度で与えます。肥料切れを起こすと下の葉が黄色く変色して落ちてくるので注意しましょう。
スイートバジルの詳しい育て方
選び方
春の野菜苗が出回る時期にスイートバジルの苗も出回ります。茎が太く節が詰まった、葉の色が鮮やかなものを選ぶようにしましょう。
種まき
種の発芽には20℃以上の温度が必要です。4月下旬から5月の気温が安定して遅霜の心配がない頃にまきましょう。
地植えの場合はポットで苗を育てた後に定植するか、直まきにします。種が重ならないようにまき、光発芽性なので覆土はせずに十分に水を与えます。発芽したら日に当てて乾燥させないように管理します。
本葉が2~3枚出てきたら込み合った部分を間引きします。間引きした若葉は、ベビーリーフとして料理に使うことができます。
植え付け
スイートバジルは寒さに弱いハーブです。苗の出回りが早まる傾向にあり、4月上旬から販売されているのを見かけます。4月の間は気温が急に下がる日もあるので、地植えの定植は5月以降の方が安全です。
販売されているバジルの苗は、ひとつの苗に複数の芽が植えられています。植え付けて2週間くらいたったら、茎が細くて生育が悪いもの、葉が黄色いものを根元で切り取り、最終的に一番強い1本を残します。(何回かに分けて行っても可)
間引いた茎は料理に使ったり、挿し木として使うこともできます。
摘芯(摘心)・摘果
スイートバジルの草丈が20cm程度まで生長したら摘心してわき芽の生長を促します。やり方は地面から数えて3節目あたりの芽の上を清潔なハサミで切ります。
この摘心を繰り返すと茎が倍に増えるので、収穫量も増えます。摘心をしないで花を咲かせると、8月ごろに種をつけた後は急に元気がなくなります。摘心をすると次の花を咲かせるために新しい葉を出そうとするため、収穫できる時期が伸び収穫量も増えます。
剪定・切り戻し
剪定や切り戻しをする際は、葉の両脇から出る次の葉茎になる芽の上でカットするようにしましょう。
植え替え・鉢替え
スイートバジルは日本では一年草扱いのため、植え替えの必要はありません。
花
7月~9月に白い花が開花しますが、葉を収穫するために育てる場合は、花は咲かさない方が長い期間収穫できます。
収穫
フレッシュハーブとして利用する場合は、必要な分をその都度収穫するようにしましょう。収穫する時間帯は、早朝か夕方にします。
気温が下がってくる晩秋に寒風が当たると、葉が一気に黒ずみ枯れていきます。秋の早いうちに摘み取って、フレッシュとして使う以外は天日干しなどでドライハーブにすると長期保存が可能です。
冬越し
日本ではほとんどのバジルの品種は一年草として扱われ、多年草として扱うには冬の間は室内で管理が必要です。
木枯らしのような冷たい風に当たると、葉が黒ずみ一気に枯れこみます。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
種、挿し木、水挿しで増やすことができます。
種を採る際は、色々な品種のバジルを近くで育てていると交雑しやすいので注意しましょう。