アデニウム・アラビカム(アラビクム)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
アデニウム・アラビカム(アラビクム)
学名

Adenium arabicum

英名
Desert Rose
科名
キョウチクトウ科
属名
アデニウム属
原産地
アラビア半島

アデニウム・アラビカム(アラビクム)の特徴

アデニウム・アラビカム(アラビクム)はキョウチクトウ科アデニウム属の塊茎植物で、ボールや壺のような球状の塊茎から上に向かって枝が伸び、つややかな葉が付きます。生長期の夏には鮮やかな赤い花を咲かせ、インパクトのある樹形と花の両方を楽しめる種として人気があります。寒さには弱いですが、乾燥や暑さに強く日差しを好みます。冬は休眠期になり、乾燥に耐えるため落葉しますが、気温が上がり、安定してくると再び葉をつけます。

アデニウム・アラビカム(アラビクム)の詳細情報

園芸分類 多肉植物、塊根植物
耐寒性 弱い
耐暑性 強い

アデニウムの根腐れ

根腐れしたアデニウム

アデニウムは根腐れをしてきた時の見た目は、枝がしわしわになってきます。しわしわになった枝を触ってみると、ふにゃふにゃな触感で、見るからに枝の中が空洞では?と思われる状態になります。

根腐れの原因

1.水のあげすぎ

2.寒いところに放置

3.日光不足の状態での水やり

対処法

一度鉢から抜いて見てみましょう。空洞で枯れてしまった枝は剪定し、腐った黒い根は削ります。その後、切り口は薬剤で消毒し乾燥させてから、新しい土に植え替えてください。

早期に対処すれば復活するので、常日頃から水やり、温度、日照などを工夫をしつつ、株の状態を観察することが大切です。

 

 

アデニウム・アラビカム(アラビクム)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え替え
肥料

アデニウム・アラビカム(アラビクム)の栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりの良いところが良いです。アデニウム・アラビカムは強い光を好みます。たくさん日光に当ててあげましょう。夏場は雨ざらしの屋外で育てても問題ありません。寒さに弱いため冬は日の当たる温かい室内で育てましょう。

温度

寒さには弱いです。5度くらいまでは耐えられますが、ずっと寒い場所で管理するのは避けて、日当たりがよく温かい室内で管理がよいでしょう。冬場、夜の窓辺は外気を同じ気温で気温も低くなりますので避けましょう。

用土

土は水はけのよいものを使います。多肉植物・サボテン専門店での取り扱いの専用土や市販の多肉植物・サボテンの土でも可能です。

アデニウム・アラビカム(アラビクム)の育て方のポイント

水やり

季節ごとに変えましょう。土が乾いたら鉢底穴から流れるくらいジョウロでたっぷりと与えましょう。
春・・・気温が安定してから。休眠期から生長期への大事な時期。ここで水を上げるタイミングを間違えると根腐れの原因に。気温が上がって、安定してきたくらいから、徐々に回数を増やしていきます。
夏・・・夕方~夜 土が乾いていたらたっぷりと。夏の午前中や昼間の水やりについては、昼間は気温が上がることにより、高温で株が蒸れる原因になります。
秋・・・涼しくなり始めてから水やりを控えます。
冬・・・落葉後は断水します。

肥料

植え替え時に緩効性化成肥料を少量与えてもよいでしょう。休眠期の冬は施しません。

病害虫

乾燥によってハダニが発生することもあります。ハダニは気温が高いところや乾燥している場所に発生します。暖かい時期に発生しやすく植物の葉から栄養を吸収して弱らせます。また、弱った植物はハダニの被害に遭いやすく、被害も大きくなりやすいです。数が増えて被害が大きくなってくると、葉緑素の不足によって光合成ができなくなり、生長不良になったり、植物自体が枯れていきます。カイガラムシがつくと樹液を吸われてしまい、株が弱り生育も悪くなり衰え枯れてしまいます。

アデニウム・アラビカム(アラビクム)の詳しい育て方

選び方

カイガラムシやハダニなどの害虫がついていないか確認しましょう。株元を触った時にブヨブヨのものは避けてください。パンっとしておてハリがあるものがよいです。グラグラとしたものよりしっかりと根がはり、ずっしりとしていて、色艶が良いものがよいでしょう。ただし、好みで選ぶ方も多い品種ですので、ご自身で良いと思った個体を選ぶと良いでしょう。

植え替え・鉢替え

根元が太くて土が見えない、鉢の底から根が出ているなど窮屈な状態になったら、1~2年に1回を目安に植え替えを行いましょう。4~8月が最も適した時期になります。アデニウムの植え替えの際は、数日前から水を切り、土を乾燥させて状態で行いましょう。

アデニウムの花は4月~9月に開花します。ただし冬場に20℃以上の室内で管理すると、冬場でも花が開花することもあります。それぞれの花の寿命は1週間程度、終わった花がらは早めに摘み取りましょう。

夏越し

アデニウムの夏場の水やりは涼しい朝方の時間帯か、夕方の時間帯にしましょう。お日様が高くなってからの水やりは、鉢の中で水が温まり温水になり、根が傷んでしまう場合があります。

冬越し

アデニウムは寒さには比較的弱い種類です。落葉してきたら室内に入れて水やりを停止します。室内の良く日の当たる窓越し、または簡易温室で管理します。温度が7度くらい保てるところがベストです。窓辺で管理すると片側しか日光が当たらないので、全体に日光が当たるよう鉢は2〜3日に一度は回し管理してあげるのがベストです。アデニウムは落葉性がある植物なので、冬場は落葉します。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

挿し木と種まきで増やすことができます。
挿し木で増えた苗は種から育てたものと異なり、株元はぷっくりとしません。生長したしっかりとした枝に葉を3、4枚残しカットします。雑菌が入らないようにカットする時、ハサミは消毒してから使用しましょう。切り口を2、3日間しっかりと乾かします。その後、清潔な新しい土に挿します。水やりは1週間~10日後にします。生長期にあたる初夏に行うと比較的発根しやすいでしょう。秋~休眠期の冬場は避けたほうがよいでしょう。
種まきの場合、初夏にまきます。寒くなる前に、寒さにも耐えれるよう大きくするため、夏が本格化する前にまきましょう。新しい清潔な土を用意します。土は粒子が細かいものがよいです。均一に種をまきます。種は土の深さ1センチくらいのところに埋めます。発芽するまでラップを掛けたりして乾燥を防ぎます。発芽をしたら隙間を作り風通しをよくします。ある程度育って来たら定植しましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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