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プリムラとは?育て方、花の季節、夏越し、種類や名前の由来、増やし方

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山田智美

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冬から春のガーデニングにおすすめの可愛らしいプリムラをご存知ですか?

プリムラの花の季節や種類、プリムラという名前の由来や意味、さらにプリムラの夏越しや種まき、株分けの方法などの育て方まで。プリムラについて詳しくご紹介します。

目次

プリムラとは?

  • 学名:Primula
  • 科名、属名:サクラソウ科サクラソウ属
  • 分類:多年草(一年草)
  • 和名:サクラソウ

プリムラの特徴

プリムラは北半球を中心に世界中に500種以上が分布するといわれている多年草です。日本にも20種類近くが自生しています。  プリムラは本来多年草ですが、夏の高温多湿に弱く、夏越しが難しいため一年草として扱われています。

プリムラ・ジュリアン

プリムラは北半球を中心に世界中に500種以上が分布するといわれている多年草です。日本にも20種類近くが自生しています。

プリムラは本来多年草ですが、夏の高温多湿に弱く、夏越しが難しいため一年草として扱われています。

 

プリムラは非常に種類が多く、草丈高く生長するプリムラ・マラコイデスのようなものから、小さく葉の上に鎮座するように花を咲かせるプリムラ・ジュリアンのようなものまであります。プリムラは花色も多様で、白やピンクといった優しい色から黄色やチョコレート色のような渋い色まで揃います。

プリムラ・ジュリアン(バラ咲き)

プリムラは非常に種類が多く、草丈高く生長するプリムラ・マラコイデスのようなものから、小さく葉の上に鎮座するように花を咲かせるプリムラ・ジュリアンのようなものまであります。プリムラは花色も多様で、白やピンクといった優しい色から黄色やチョコレート色のような渋い色まで揃います。

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プリムラの花咲く季節

プリムラの花の咲く季節は春です。春と一口に言っても早春から初夏までと、品種により大きく幅があります。  プリムラ・ジュリアンやプリムラ・マラコイデスなどは1月~2月に流通し始め、まだ寒い時期から可憐な花を咲かせます。サクラソウやクリンソウなどは、4月~5月頃に開花します。

プリムラの花の咲く季節は春です。春と一口に言っても早春から初夏までと、品種により大きく幅があります。

プリムラ・ジュリアンやプリムラ・マラコイデスなどは1月~2月に流通し始め、まだ寒い時期から可憐な花を咲かせます。サクラソウやクリンソウなどは、4月~5月頃に開花します。

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プリムラの名前の由来

プリムラの学名はPrimula。これはラテン語で「最初」を意味するprimosが語源となっているといわれています。プリムラは最初に咲く花、春の訪れを教えてくれる花として愛されていたのでしょう。

プリムラの英語の名前

プリムラの名前の由来

プリムラの英語の名前を紹介します。

  • 英名:Primrose(プリムローズ)

Primrose(プリムローズ)とは、厳密にはヨーロッパの北の方に自生するキバナノクリンザクラを指す英語です。プリムラ・ジュリアンやプリムラ・マラコイデスと違って花は大きく開かず、明るい黄色の花を数輪俯くように咲かせます。

Primroseという英名の由来は判然としませんが、英語のprimeには初期や春といった意味もあるので、学名と同じく早春に咲くことに関連しているのかもしれません。

プリムラの日本語の名前

プリムラの日本名を紹介します。

  • 日本名:サクラソウ(桜草)

プリムラの和名は、どこか懐かしい響きのあるサクラソウ。この可愛らしい名前の由来は、日本に自生するサクラソウの花が、桜の花を連想させるということで付けられました。プリムラの花びらは桜と同じく5枚、花びらの先端には切れ込みが入り、花色はピンクです。

かつては日本にもサクラソウの群生地がたくさんあったそうです。木の上では桜の花が咲き乱れ、足元ではサクラソウがピンク色の花を咲かせる光景は、それは美しかったに違いありません。

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こんなにある!プリムラの種類

プリムラ・ポリアンサ

学名:Primula×polyantha 花期:2月~5月 プリムラ・ポリアンサは、冬のまだ寒いうちから明るい色の花を咲かせてくれる可愛らしい花です。花の直径は5㎝~10㎝、花色は白、黄色、オレンジ、ピンク、赤、紫等バリエーション豊富です。

プリムラ・ポリアンサ’ディスカバリング・ストライプス’

  • 学名:Primula×polyantha
  • 花期:2月~5月

プリムラ・ポリアンサは、冬のまだ寒いうちから明るい色の花を咲かせてくれる可愛らしい花です。花の直径は5㎝~10㎝、花色は白、黄色、オレンジ、ピンク、赤、紫等バリエーション豊富です。

プリムラ・ジュリアン

学名:Primula×juliae 花期:2月~5月 プリムラ・ジュリアンは、耐寒性が高く、色のバリエーションも豊富で、冬の花壇には欠かせない花です。花の直径は3~4㎝、花茎は短く、香りの良い花を株いっぱいに咲かせます。ジュリアンは花付きがよいのも特徴で、日当たりの良い場所で育てれば、まだ寒い時期から暖かくなるまで花を楽しめます。

  • 学名:Primula×juliae
  • 花期:2月~5月

プリムラ・ジュリアンは、耐寒性が高く、色のバリエーションも豊富で、冬の花壇には欠かせない花です。花の直径は3~4㎝、花茎は短く、香りの良い花を株いっぱいに咲かせます。ジュリアンは花付きがよいのも特徴で、日当たりの良い場所で育てれば、まだ寒い時期から暖かくなるまで花を楽しめます。

プリムラ・マラコイデス

  • 学名:Primula malacoides
  • 花期:2月~5月

プリムラ・マラコイデスは、花茎が長いタイプのプリムラです。真直ぐに伸びた華奢な花茎の先に、小花を毬のように集合させて咲かせます。春らしい優しいピンクや白が人気です。

プリムラ・オブコニカ

学名:Primula obconica 花期:2月~5月 プリムラ・オブコニカは、葉の間から伸びた花茎の先にマラコイデスよりも大輪の花を毬のように集合させて咲かせます。花色は赤、ピンク、白、オレンジ、紫、またそれらの覆輪などがあります。  オブコニカは、葉や茎を折った時に出る物質で肌がかぶれる人もいます。植え替えや手入れの際は手袋を着用するようにしましょう。

  • 学名:Primula obconica
  • 花期:2月~5月

プリムラ・オブコニカは、葉の間から伸びた花茎の先にマラコイデスよりも大輪の花を毬のように集合させて咲かせます。花色は赤、ピンク、白、オレンジ、紫、またそれらの覆輪などがあります。

オブコニカは、葉や茎を折った時に出る物質で肌がかぶれる人もいます。植え替えや手入れの際は手袋を着用するようにしましょう。

 

プリムラ・プリカント  プリムラ・オブコニカの系統の新しい品種のプリムラでアンティークカラーの花色です。最大の特徴は、肌の弱い方がかぶれる原因の「プリミン」という成分カットして作られています。

プリムラ・プリカント

プリムラ・オブコニカ系統の新しい品種のプリムラでアンティークカラーの花色です。最大の特徴は、肌の弱い方がかぶれる原因の「プリミン」という成分をカットして作られていることです。

プリムラ・アラカルト

  • 学名:Primula
  • 花期:11月~4月

プリムラ・アラカルトは昨今人気の園芸品種です。従来のプリムラよりも花期が長く、耐寒性が強いので、晩秋から春まで楽しめます。花茎が伸びるタイプなので、葉と花が接近しているプリムラに比べて、水やりの時に花が痛みません。

プリムラ・シネンシス

  • 学名:Primula praenitens
  • 花期:3月~4月

プリムラ・シネンシスは小さく控えめな花が可憐で可愛らしい、プリムラの1種です。野草のような趣きが魅力です。耐寒性が強いので屋外で越冬しますが、夏の高温多湿に弱いのが特徴です。

クリンソウ

クリンソウ

  • 学名:Primula japonica
  • 花期:5月~7月

クリンソウは、日本に自生するプリムラの1種です。山野や川の近く、湿地などに生えます。花は濃いピンクで、360℃輪のようになって、下方から段状に咲きます。花色は、他に白や薄いピンクなどもあります。種子で増えます。

サクラソウ

サクラソウ育て方

  • 学名:Primula sieboldii
  • 花期:4月~5月

サクラソウは、ヨーロッパで改良されたプリムラと区別するためにニホンサクラソウと呼ばれることもあります。

サクラソウの人気は古く、江戸時代から愛好家の間で品種改良が盛んに行われました。現在でも愛好家が多く、春になるとサクラソウの展覧会が行われるほどです。

キバナノクリンザクラ

プリムラ(カウスリップ)

  • 学名:Primula veris
  • 花期:4月~5月

キバナノクリンザクラはヨーロッパに自生するプリムラです。花は薄い黄色で、ジュリアンやポリアンサのように平たく開かず、ベル型の花を俯くように咲かせます。

花の形状が鍵の束のようにも見えるので、ドイツでは「鍵の花」という別名もあるそうです。

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▼最近人気のアンティークカラーのプリムラについてご紹介しています!

プリムラの育て方

プリムラの育て方

プリムラ・スフィンクス

プリムラの育て方を紹介します。

プリムラの置き場所、用土

プリムラは日当たり、水はけ共に良く、肥沃な土壌を好みます。ポリアンサやジュリアンのような耐寒性の強い品種は霜の当たらない場所であれば、戸外で越冬可能です。

オブコニカのような寒さに弱い品種は、室内の日当たりの良い窓辺で管理し、春になったら戸外に出すようにしましょう。

プリムラの水やり

プリムラの水やりは表土が乾いたら、鉢底から流れ出てくるくらいたっぷりと行います。開花中のプリムラは水切れに弱いので、水を切らさないように注意しましょう。冬季の水やりは午前中に行います。花茎が短いタイプのプリムラは、花を傷めないよう、花に水がかからないように気をつけてください。

プリムラの肥料

花数が減ってきたり、葉の色が薄くなってきたりしたら、液体肥料を与えます。与え方は、定められた適量にしたがってください。

プリムラの病害虫とその対処法

アブラムシやナメクジの被害にあうことがあります。見つけ次第捕殺するか、薬剤を散布します。

プリムラを長くたくさん咲かせるコツ

プリムラを長くたくさん楽しむコツは日当たりの良い場所で管理すること。それから適切に肥料を与えることです。

さらにもう一手間かけるなら、こまめに花がら摘みを行いましょう。プリムラは花が終わると種子を作ろうとします。咲き終わった花をこまめに摘み取ることで、余計な栄養を使わずに済むので、次の開花を促すことができます。

特にジュリアンの花はとても香りがよいので、花がら摘みをするたびに優しい香りを楽しめます。香りを楽しみながら続ける作業をすることが、花がら摘みを楽しむコツです。

プリムラを育てるときに注意すること

プリムラを上手に咲かせて楽しむために注意することは、霜除けです。霜に当たると花や葉が腐ってしまうだけでなく、根が傷んでしまうと株が枯死してしまいます。霜が降りる地域では軒下で管理するなどして、霜が当たらないように注意してください。

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プリムラの夏越し

プリムラは耐寒性は強いのですが、暑さに弱く夏を越せないので、園芸的には一年草として扱われています。そんなプリムラですが、上手に管理すれば夏越しすることもできます。  プリムラの夏越しは、風通しの良い半日陰で管理します。夏になる前、6月くらいまでに新しい土に植え替えておきます。夏の間は直射日光を避けて、表土が乾いたら水やりを行います。秋になって気温が下がったら、日当たりの良い場所に移動させます。

プリムラは耐寒性は強いのですが、暑さに弱く夏を越せないので、園芸的には一年草として扱われています。そんなプリムラですが、上手に管理すれば夏越しすることもできます。

プリムラの夏越しは、風通しの良い半日陰で管理します。夏になる前、6月くらいまでに新しい土に植え替えておきます。夏の間は直射日光を避けて、表土が乾いたら水やりを行います。秋になって気温が下がったら、日当たりの良い場所に移動させます。

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プリムラの増やし方

品種にもよりますが、プリムラは株分けか種まきで増やします。

プリムラの株分け

ポリアンサやジュリアンは夏越しができれば、子株ができることがあります。9月~10月に株の脇に子株ができていたら、根ごと1~3株に分けて、1株ごとに新しい鉢に植え替えます。植え替え後はたっぷりと水やりをし、日当たりの良い場所で管理します。

株分けは手で自然に分けるか、難しければハサミで切り分けるようにしましょう。

プリムラの種まき

プリムラの日本に自生しているような種類は、こぼれ種でも増えるような植物です。種からでも育てられます。

種まきは梅雨に入る前の5月~6月か、秋の9月~10月に行います。種まきから発芽までは乾燥させないように霧吹きで水やりをします。

発芽から本葉が4枚以上になったら、夏の暑い時期を避けて鉢に植え付けます。株が生長するまでは明るい半日陰で水を切らさないように管理しましょう。

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プリムラに詳しくなって、もっと上手に育てましょう

春の訪れを告げる可愛らしいプリムラの花。プリムラについて紹介しました。プリムラはまだ寒い季節から花壇や鉢植えで家の周りを賑やかにしてくれる花です。  可愛らしいプリムラの花に詳しくなって、もっと上手に育ててみませんか。

プリムラ・イブニングスター

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山田智美

植物が好きで好きで、植栽設計、ガーデナー、生花店勤務を経て現在は、フリーランスの花屋「花や蜜」として活動中。「てのひらに森を」がテーマの花屋です。森の中にいるような、見ているだけで力が抜けていくようなお花を作り続けたいと思ってます。街中で突然お花を配る、「花ゲリラ棘」というゲリラ的花配り活動も不定期決行しています。

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