カリフォルニアポピー(花菱草)とは?育て方や生長の様子
金子三保子
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今回ご紹介する草花はカリフォルニアポピー(花菱草)。春から初夏に咲く一年草です。繊細そうに見えますが性質はとても強く、ワイルドフラワーのミックスの種にもよく入っている草花です。
カリフォルニアポピー(花菱草)は太陽に向かって開き、日没とともに閉じる性質で、花びらに太陽が反射してキラキラと輝く姿はとても美しい光景です。カリフォルニアポピー(花菱草)の花畑は日本でも何か所もあり、初夏には観光スポットになっています。
目次
カリフォルニアポピー(花菱草)とは?
- 学名:Eschscholzia californica
- 分類:ケシ科ハナビシソウ属
カリフォルニアポピー(花菱草)は春から初夏にかけて開花するケシ科の一年草。高温多湿に弱いため、日本では一年草扱いされますが、原産地では多年草です。
花菱草は和名、通称ではカリフォルニアポピーと呼ばれています。販売される時は学名のエスコルチアという名で売られていることもあります。
ポピーという名前がついていますが、属が違うため、分類的には一般的なポピーとは別種です。花は太陽に反応する性質で、朝に開き夜に閉じるを繰り返します。
花の色はオレンジを始め、アプリコット、クリーム、赤、ピーチ、ピンク系濃淡など、新色が次々に登場しています。咲き方は一重を始め、八重咲きもあります。
カリフォルニアポピー(花菱草)の育て方
環境
カリフォルニアポピー(花菱草)は太陽が大好きな植物なので、日当たりの良く、水はけの良い場所が適しています。高温多湿に弱いため、日本では梅雨を越えられないことが多く、一年草とされています。梅雨~夏を越すことができれば二年草、もしくは多年草となることもあります。
種まきと苗の流通
種まきの時期は東京だと9月~10月です。カリフォルニアポピー(花菱草)は直根性なので移植を嫌う性質です。直まきが一番向いていますが、若いうちなら移植が可能です。ポット苗に種をまいて、元気な芽を残して育苗すると芽を移植する手間が省けるのでおすすめです。
苗は冬から春に流通します。たくさん花が開花している苗よりも若い苗の方が植えてからたくさんの花が楽しめます。
植え付け
カリフォルニアポピー(花菱草)は直根性なので移植を嫌う性質です。植え替えるときは、根をいじらずポット苗からそっと苗を抜いて植え替えます。
開花後
1株でたくさんの花を楽しめます。たくさんの花を楽しむためには、花がらをまめに摘み取ることが大切です。
カリフォルニアポピー(花菱草)の生長の様子
シルバーグリーンの葉と繊細な切れ込みの入った葉のフォルムもとても美しく目を引きます。
カリフォルニアポピー(花菱草)のつぼみと花
とんがり帽子をかぶっているような……?
カリフォルニアポピー(花菱草)のつぼみはとてもユニークな形をしています。
帽子が取れて花が登場!
カリフォルニアポピー(花菱草)の花は太陽に反応して開きます。朝早くはこんな感じで閉じています。
太陽が出てくると開き始めます!
日中は平面的な見た目です。朝晩開閉を繰り返しますが、花が終わりのころになると開きっぱなしになります。
1株でたくさんの花が開花。花がら摘みをすると開花期間が長くなり、たくさんの花を楽しめます。
カリフォルニアポピー(花菱草)は雨の日は開きません。雨の日のとんがった花にも魅力があります。
春から初夏のキラキラした光とカリフォルニアポピー(花菱草)。花びらはつやがあるため、晴れた日は花がキラキラして見えます。
一緒に咲いているのはギリア・トリコロール。茎が繊細な草花との相性が良いカリフォルニアポピー(花菱草)。
花は切り花にもできます!
カリフォルニアポピー(花菱草)は切り花にもなります。花の開閉の性質から、昼間と夜の表情が違う花あしらいになります。
写真はカリフォルニアポピー(花菱草)と同じ季節に咲くビオラ、ルピナス、ワスレナグサ。
ワスレナグサとフェンネル(ハーブ)、スイスチャードをボトルに。
花がらつみをまめにしていると7月中旬くらいまでは楽しめます。
今回はオレンジ色のカリフォルニアポピー(花菱草)をご紹介しましたが、他にもアイボリー、ピンク、レッドなど、咲き方も一重の他に八重咲きなど品種が豊富です。冬から春に苗が流通しているので気になった方は探してみてくださいね。
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