モミジ(カエデ)・イチョウだけじゃない!紅葉の美しい木12選
金子三保子
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紅葉の美しい季節です。紅葉が美しい木と言えば、まず「モミジ(カエデ)」と「イチョウ」があげられますが、今回はモミジ(カエデ)とイチョウ以外の紅葉の美しい木をご紹介します。
木の種類によって紅葉の色あいも様々。燃えるような赤、落ち着いた赤、優しい赤、そして黄色、オレンジ。紅葉の彩は気温の変化によって日ごとに変化していきます。紅葉は落葉樹のシーズン最後のお祭りのような華やかなひととき。いろんな紅葉を探しに近所を散歩してみませんか?
目次
ソメイヨシノ(桜)
ソメイヨシノ(桜)がもっとも注目されるのは春の開花時期ですが、桜は秋の紅葉も美しいのをご存知でしょうか。ソメイヨシノの紅葉は、モミジのような真っ赤な紅葉ではありませんが、緑~黄色~オレンジ色の落ち着いた色あいに紅葉します。
ソメイヨシノは何といってもお花見の時期に注目される木ですが、紅葉も美しいことから「桜紅葉・さくらもみじ」と表現されることもあります。
紅葉が始まったばかりの頃のソメイヨシノ
目黒川沿いの紅葉
お花見の時期はたくさんの人でにぎわう目黒川。春にひけをおとらず、秋の紅葉の目黒川もとても素敵でおすすめです。
ナンキンハゼ
公園や街路樹にもよく使われるナンキンハゼ。
ハートの形のような丸い葉っぱのナンキンハゼは新緑も美しいですが、黄色、オレンジ~赤~えんじ色のグラデーションの紅葉の季節もとても華やか。
紅葉とともに、黒い皮がはじけて登場する白い実もかわいらしく、白い実つきのナンキンハゼの枝ものは、クリスマスの花材としても人気です。
ハナミズキ
木々の中ではいち早く紅葉が始まるハナミズキ。個人宅のシンボルツリーから、街路樹にもとてもよく使われている木です。ハナミズキと言えば初夏の花の季節が人気ですが、紅葉もとてもきれいです。葉っぱの色づきは、他の樹木よりもいち早く色づき始め、都内だと11月後半になると落葉します。裸の木になるのが一番早い樹木のひとつです。
葉の葉脈がうっすらと浮き上がるハナミズキの紅葉。木の下で葉の裏の色合いを眺めるのもおすすめ。
最後には真っ赤に色づきます。赤い実もとてもかわいらしいハナミズキです。
▼ハナミズキの剪定についてご紹介しています。
モミジバフウ
モミジバフウは街路樹などによく使われていて、東京都内だと環八通り沿いの世田谷付近が紅葉の季節は見事です。モミジバフウという名前からするとモミジの仲間?と思ってしまいますが、モミジはカエデ科、モミジバフウはフウ科なので植物学的には違うグループです。
モミジバフウの葉は5つに分かれているものもあれば、7つに分かれているものあり、葉によって若干個体差があります。カエデのような形の大きな葉っぱが、緑~黄色~オレンジ~赤~えんじ色に色づく過程はとても美しい光景です。
モミジバフウのもうひとつの魅力は木の実。形のユニークな実が秋から冬に実がなり、落葉後、しばらく実が木にぶら下がっていることもあります。モミジバフウの実はクリスマスの飾りとしてもとてもよく使われています。
錦木(ニシキギ)
色鮮やかな紅葉から名前が付いたニシキギ。
写真は紅葉の始まりですが、最終的には枝全体が真っ赤に染まります。ニシキギの木のユニークな特徴は枝。茎が丸や四角でなく、茎の周囲にヒレでもついているような面白い形状をしています。機会があれば裸の木の時期のニシキギに注目してみてください。
柏葉紫陽花(カシワバアジサイ)
初夏にピラミッド型の花を咲かせるアジサイの仲間のカシワバアジサイは、秋の紅葉もとても素敵です。
カシワバアジサイ
植栽する環境の日の当たり方によって、紅葉の色も少し違いますが、カシワバアジサイの紅葉はシックな色あいの紅葉です。大きな柏の葉に似た葉の全体が微妙な色あいに色づく姿は、庭ではとても目を引き、花のない秋もとても存在感があります。
▼カシワバアジサイの育て方をご紹介しています。
ブルーベリー
果樹として人気のブルーベリーですが、秋の紅葉の美しさも絶品です。グリーンの葉が少しずつ赤く染まり、最終的には真っ赤に紅葉します。ブルーベリーは、都内だと落葉するのがとても遅く、12月いっぱい紅葉した葉が残っている年もあります。
▼お住いの地域によってのブルーベリーの品種の選び方をご紹介しています。
マンサク
マンサクは山林をはじめ、東京都内の植物園でもよく植栽されている樹木です。葉脈がはっきりとしている葉っぱが、秋に緑~黄色~オレンジ~赤に美しく紅葉します。赤と言ってもモミジのようなはっきりとした赤ではなく、どこか優し気な赤に色づきます。
ヒュウガミズキ
公園や川沿いの植栽など、いたるところに植栽されている低木のヒュウガミズキ。紅葉は黄色~ピンクがかった赤に色づきます。小さい葉っぱながら、はっきりとした葉脈が美しく色づく姿はとてもかわいらしいです。
ヒュウガミズキは、生け花の枝もの素材として人気がある花木です。落葉した枝に芽がついた状態の芽吹き枝が早春に流通しています。
ドウダンツツジ
新緑や花も美しく、庭木としてや花屋さんでは枝もの花材として人気のドウダンツツジ。秋の紅葉も美しい花木です。こちらは紅葉の始まりのころ。緑から少しずつ鈍い赤に色づき始めます。
紅葉の後半。葉っぱは燃えるような真っ赤に染まり、最後はえんじ色になって落葉します。ドウダンツツジの紅葉は、とても華やかな色あいです。
カツラ
丸い葉がかわいい高木のカツラ。初夏から夏の間の葉の色は明るい緑色で美しく、庭木としても人気です。カツラの紅葉は、イチョウのように黄色く色づきます。写真のように緑~黄色の色合いもとても美しい樹木です。
モミジバスズカケノキ(プラタナス)
公園や街路樹などでよく植栽されている高木のモミジバスズカケノキ(プラタナス)。秋になると黄色から徐々に茶系に褐色してから落葉します。
落葉するころには、実がぶら下がっている光景を見ることもできます。
紅葉は落葉樹のシーズン最後のお祭りのような華やかなひととき。昨日と今日では色がどんどん変化するのも魅力のひとつです。
遠くに出かけなくても、意外と近所に紅葉スポットはあるもの。季節一瞬の華やかな葉っぱの彩を探しにお散歩してみませんか?
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