今年こそチャレンジしたい!子どもと初めての家庭菜園
LOVEGREEN編集部
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家族で菜園をはじめるきっかけは様々ですが、お子さんに作物を育てることを学ばせたいと考えているお父さんお母さんって多いのではないでしょうか。小学校の受験でも野菜に関する出題もあるようなので、どうせなら実体験で学ばせたいと思いますよね。
しかし、家庭菜園の目標や指針をもたずにお子さんと作物を作りを始めると、せっかく子供のために始めた家庭菜園なのに、結果としてお母さんの仕事を増やすだけの家庭菜園になっては元も子もない…
今回はお子さんのための家庭菜園を目標に掲げた場合、どのようなことに注意して始めれば良いのかをご紹介します。
目次
「大人の作業」と「子供の作業」
親は子供のために100%一生懸命になりますから、最初から力を入れてお子さんに何でもかんでも作業させようと思ってはいけません。子供に任せられる作業と大人がする作業を分け、決してお子さんに無理強いをさせないでくださいね。
最初の導入部分は、嬉しい・楽しい・大好きという気持ちに導くことが大切です。お子さんが行った作業は無条件で感謝し、褒めて、喜んであげてください。お父さん・お母さん頑張ってください!!
年齢別作業〜4歳未満のお子さんが出来ること
段階に応じた作業を設けて、小さい子から小学高学年まで興味を引く作業をしてもらいましょう。
4歳未満の小さいお子さんの場合
4歳前のお子さんと一緒に菜園を始めることはかなり難しいかもしれません。畑の畝の幅はだいたい30cm位しかありませんし、足元も整地されているわけではないので転びやすく、その転んだ先が作物を支える支柱だったら、怪我をしてしまう可能性もあります。また、小さなお子さんはじっとしていられないのでお母さんも目が離せないため、安らいだ気持ちで作業もできませんね。
そんな小さなお子さんには、例えばプチトマトを収穫しながら一緒にお口にパクリ♪ 作業というよりも、野菜好きに育ってくれる楽しい収穫の経験をさせてあげましょう。
年齢別作業〜幼稚園のお子さんが出来ること
このくらいの年代になれば一緒に楽しくガーデニングできるようになります。しかし、日によってお手伝いしてくれたり、してくれなかったりと気分にどうしてもムラがでてしまいます。野菜の栽培に興味をもってもらうためには、お手伝いをしてくれて「ありがとう!」という大人からの感謝の思い、そして何より収穫の楽しみにつきます。
種まき
最初はすじまき、点まきの方法を大人がお子さんに見本を見せてあげてください。少しくらい曲がったり、まく場所がずれていても大丈夫です。芽が出てから土ごとずらしてあげればいいのです。おおらかな気持ちで見守りましょう。
まき方でお子さんの性格がにじみ出てきて、客観的にお子さんの性格を観察できるきっかけになるかもしれませんね。
水やり
特に種をまいた後、芽が出てくるまでの間の水やりはお子さんにしてもらうのがベストです。芽が出た時に、自分の行為が作物を育てることにしっかり関連付けられる大事なポイントです。
収穫
種まきから収穫までのスパンが短いものを育てると、種をまいたことをお子さんが忘れないうちに収穫出来きるため、感動もひとしおです。大きなカブのお話のように「うんとこしょ、どっこいしょ!」と言いながら、引き抜く収穫で喜びも倍増です。
害虫捕獲
男の子なら虫が大好きな子も多いかもしれません。「僕に任せて!」と大活躍してくれそうですね。
年齢別作業〜小学低学年のお子さんが出来ること
手先が少し起用になり、幼稚園の子より細かな作業が出来るようになります。
間引き
種をまき過ぎて余分な発芽した双葉を間引きます。
指先の繊細な扱いが必要になりますので、性格的にじっとして作業をするのが苦手な子がいるかもしれません。少し様子を見て、難しそうなら違う作業を任せましょう。
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虫よけスプレー
木酢液やニームなど天然成分由来のスプレーを使って害虫の忌避剤を散布します。スポイトを使って原液を希釈しますので、実験みたいでやる気満々になることでしょう。
年齢別作業〜小学中学年のお子さんが出来ること
植物の葉や茎の様子が、しっかり観察できる年齢になります。日頃の作物の管理がお任せ可能になり、ちょっと頼もしい我が子の成長に喜びを感じますね。
芽かき
芽かきとは、主枝と葉の間に出てくる「わき芽」という部分を指で摘み取る作業のことです。大人でもトマトを育てたことがない方には、あまりご存じではないかもしれませんが、トマトを育てる中で頻繁に出てくる重要な作業です。葉や茎の作りをしっかり説明して、お子さんにチャレンジさせてみてください。
追肥
作物の種類によりますが、追肥とは、生長段階において土壌に足りなくなった栄養分を足してあげる作業です。決まった分量を量るので、理科の実験のように軽量して施すようにしてみてはいかがでしょうか。慣れてきたら目分量でも構いません。根の伸びているところに施すので、いつもは見えない土中の部分にも観察の目を広げられます。
植え付け
種とは違い、畝やプランターにシャベルで穴を掘り、充分に水分を吸わせた苗を植え付け、最後に水をやりますので作物の植え付けにかかわる一連の流れが全て体験できます。
年齢別作業〜小学高学年のお子さんが出来ること
この年代になると作物を育てるのが好きな子か、あまり好きではない子かがはっきり分かれます。好きな子にはどんどん作業のレベルをアップしましょう。
耕し&畝立て&元肥&マルチがけ
大きなクワやスコップを持って作業するので、ちょっとした力仕事になります。怪我のないように注意してあげてください。
仕立て方&支柱&摘芯
仕立て方とは、ミニトマトやナスをより効率的に実らせるために、育てる枝を整える方法です。小学中学年よりもさらに植物の作りを理解することが出きます。支柱に麻ひもなどで作物を支えてあげる大事な作業です。
▼ミニトマト・キュウリ・ナスなどの仕立て方、支柱の立て方ならコチラ
人工授粉
ズッキーニやスイカ、カボチャなどのお花が咲いたら虫だけに頼らず、受粉を確実に行うために人間も手作業で人工授粉をします。朝9~10時までが花粉が出やすい時間帯です。雄花と雌花をこすり合わせてしっかり受粉させましょう。学校の生物の授業顔負けの体験になります。
いかがでしたか?お子さんの年齢やレベル、性格に応じた作物の作業があることをご理解いただけましたか?
ストレスの多い現代では、自然欠乏症候群といって植物や自然に触れ合う機会が少ないために、子供の心身に様々な影響が出る症状が問題視されています。ご家庭でもちょっとした工夫で、自然や植物に触れさせてあげる機会を設けてみてはいかがでしょう。きっと大人の私たちにとっても、素敵な体験になりますよ。
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