家庭菜園初心者におすすめ!虫に強く・病気に強く・育てやすい野菜とハーブ

LOVEGREEN編集部
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入学・進学・就職など、新しい生活をスタートするという方も多いこの季節。新生活を始めるこの機会に、何か新しいこと始めてみたくありませんか?
その新しいことの選択肢の一つとして「ベランダ・キッチン菜園」はいかがでしょうか。でも、実際にベランダやキッチンで野菜を育ててみたいと思っていても…何を育てていいのか迷ってしまいますよね。
今回は「虫に強く・病気に強く・育てやすい」ベランダ・キッチン菜園におすすめの野菜と、菜園がより楽しくなるグッズやDIYをご紹介します。
目次
新生活は新しいことを始める絶好の機会
ベランダ・キッチン菜園を始めるなら、楽しくて、無理のない野菜作りがいいですよね。せっかくの休みが全てベランダ・キッチン菜園の作業になるのでは、身体も気持ちも疲れ果てて育てることを辞めてしまいたくなっては元も子もありません。
そのため、初めて野菜を育てる方が無理なく育てられる条件は「虫に強く・病気に強く・育てやすい」この3つが重要なんです。具体的にどんな野菜が育てやすいのか、個人的な見解を含みつつも、おすすめしたい野菜をご紹介します。
「虫に強い」キク科の野菜
一般的にキク科の植物はモンシロチョウやヨトウムシ、コナガなどの害虫を寄せ付けにくいといわれています。キク科特有の香りで害虫を寄せ付けず、卵を産みつけないように忌避しているからです。
キク科のおすすめ野菜
春菊(シュンギク)
- 春菊(シュンギク)は原産地が地中海沿岸地域のキク科植物で、独特の香りがあり、鍋料理によく利用される緑黄色野菜です。 原産地のヨーロッパでは食用ではなく、主に観賞用として栽培されるほど、春に咲く黄色い花は美しく、春菊(シュンギク)という名前がぴったりです。ほうれん草に匹敵するほど栄養価が高く、アクも少ないので加熱はもちろん生でも食べられます。 四国や九州では葉に切れ込みの少ない大葉品種、それ以外の地域では切れ込みのある中葉品種が栽培されています。関西では菊菜とも呼ばれます。 春菊(シュンギク)は葉の切れ込みの程度によって大葉種、中葉種、小葉種に分類されます。中葉種がもっとも多く栽培されていますが、その中でもあまり分枝せず茎が伸びやすい品種と、株元からよく分枝する品種に分かれます。育てやすいものとしては、きわめ中葉春菊、菊次郎、株張り中葉春菊などがあります。 株ごと収穫せずに順次わき芽を収穫できる摘み取り型の春菊(シュンギク)の方が、長い期間楽しめるため家庭菜園に向いています。
サンチュ
- サンチュはレタスの仲間では、耐暑性があり、病害虫にも強い一年草です。 韓国でチマ・サンチュと呼ばれ、焼き肉を巻いて食べることで有名な野菜です。日本では「掻きチシャ」と呼ばれお浸しなどにして食べられていました。 この「チシャ」という名前は、茎や葉を折ると乳状の汁が出ることから、乳草といわれ、それが訛って「チシャ」といわれるようになりました。 現在のチシャの代表格は、レタスなど結球するものの方が有名ですが、じつはサンチュのような掻きチシャのタイプの方が古代エジプト時代から栽培されていたともいわれ、歴史的に古い野菜です。 お店で販売されているのは、10枚ほどのパック入りで売られているものがほとんどです。実際に育ててみると立性で、次々と上に向かって葉を生やしていく、結球しないレタスのような野菜です。 肉厚な葉の長さが15cmほどに生長したら、外葉から順次収穫することできます。
レタス
- 鮮やかな緑や薄い緑いろの大きな葉がいくつも重なり、結球を作っている玉レタスは、アブラナ科の代表のキャベツのような形をしていますが、じつはキク科の野菜です。 先端が赤っぽくフリルになっているサニーレタス、長い茎を食すアスパラガスレタスとも呼ばれるステムレタス、結球が緩くしんなりした食感のサラダ菜、アジア圏で食べられているサンチュ、楕円で緩い結球のコスレタスなど、種類が豊富で味もそれぞれの特徴があります。 レタスの花は、キク科のアキノノゲシに似た淡い黄い色の花を咲かせます。 レタスは、日本語で「チシャ」といいます。これは、レタスを切ると白い乳のような液が染み出てくることから「乳草(ちちくさ)」と呼ばれ、そこから「ちさ」、「チシャ」へと変化しました。 レタスは、古代エジプト時代にはすでに食られていたようです。日本へは中国から伝来しましたが、当時は「掻きちしゃ」が主流でした。現在のレタスの主流である玉レタスは、第二次世界大戦後アメリカから伝わってきました。 レタスの種子は、光に当たらないと発芽しないという「好光性種子」の性質を持っているため、種をまくときは土を被せすぎないように注意します。 高温条件や日が長くなるなどの長日条件により、レタスは花芽が形成されてとう立ちします。
ベビーリーフ
- ベビーリーフはサラダに入る野菜として今やお馴染みですが、直訳すると「赤ん坊の葉」。葉野菜の若葉のことをベビーリーフといいます。そのため、使われる種類は特に決まりがなく、彩りが良い種が配合されています。色あいも赤・緑・黄色系など、葉形も長卵形・ギザギザ形・縮れ葉などの葉の種類がバランスよく配合されています。 ベビーリーフは種をまいてから30日前後の栽培で収穫することができるため、ガーデニング初心者の方にも、おすすめな野菜です。 ベビーリーフの葉は柔らかく、いろいろな葉野菜の若葉の色あいには濃淡があり彩として楽しめ、栄養価にも優れた野菜です。 株ごと収穫することもできますが、1株を少し大きめに育てて外葉から収穫することもできます。 また、他の種類の余った種をまいて草丈が10cm前後になったら収穫すると自家製ベビーリーフMIXとして楽しむことができます。 ベビーリーフを外で栽培できない冬場は、室内のキッチンガーデンとしてプランター・水耕栽培でも育てることができ、一年中栄養価の高いベビーリーフを育てることができます。ベビーリーフは本当にいろんな栽培方法が楽しめます。
キク科野菜の種のまく量
プランターのサイズに合わせて種のまく量を加減することで、ご自身のキャパに合わせた栽培をすることができます。
たくさんの量を作らなくても、春菊・サンチュ・レタス・ベビーリーフなどの葉物は外葉から大きくなったものから順に収穫できるので、長い間収穫を楽しむことができます。料理を作る度にベランダへ必要な量を収穫することで、新鮮で美味しくてしかも経済的でいいですね。
「病気に強く」短期間で収穫できる野菜
野菜はその苗自体が元気に育っていれば病気にかかりづらいものですが、弱っていたり環境が合わなかったりすると病気にかかりやすくなります。まずは、元気に育てることが第一条件となってきます。
比較的病気に強く短期間で収穫できるおすすめ野菜
比較的育てる環境を選ばず、元気に育ってくれる野菜はラディッシュ・ベビーリーフで、20~30日間という短期間で収穫することができます。弱る前の元気なうちにスピード収穫できることが失敗しない秘訣です。
ラディッシュ
- ラディッシュの草丈は20~30cm弱、2~4cm弱の球または楕円の根が肥大します。一見するとカブに見えますが、ダイコンの仲間で、葉をみるとダイコンであることがわかります。 一般的なラディッシュの色は赤ですが、それ以外にも白、紅白、黄色や紫色、黒色の品種もあります。 ラディッシュは、種をまいてから20日くらいで収穫できることから、日本では「二十日大根(はつかだいこん)」と呼ばれていますが、品種にもよりますが、実際には収穫までに春夏で1か月ほど、秋冬で1~2か月ほどかかることが多いようです。 ラディッシュは小さな球体のため、プランターで育てる場合も深さをあまり必要とせず、ベランダなどの省スペースで栽培することができます。また、他の野菜と比べて短期間で収穫できることもあり、家庭菜園初心者にもおすすめの野菜のひとつです。
ベビーリーフ
- ベビーリーフはサラダに入る野菜として今やお馴染みですが、直訳すると「赤ん坊の葉」。葉野菜の若葉のことをベビーリーフといいます。そのため、使われる種類は特に決まりがなく、彩りが良い種が配合されています。色あいも赤・緑・黄色系など、葉形も長卵形・ギザギザ形・縮れ葉などの葉の種類がバランスよく配合されています。 ベビーリーフは種をまいてから30日前後の栽培で収穫することができるため、ガーデニング初心者の方にも、おすすめな野菜です。 ベビーリーフの葉は柔らかく、いろいろな葉野菜の若葉の色あいには濃淡があり彩として楽しめ、栄養価にも優れた野菜です。 株ごと収穫することもできますが、1株を少し大きめに育てて外葉から収穫することもできます。 また、他の種類の余った種をまいて草丈が10cm前後になったら収穫すると自家製ベビーリーフMIXとして楽しむことができます。 ベビーリーフを外で栽培できない冬場は、室内のキッチンガーデンとしてプランター・水耕栽培でも育てることができ、一年中栄養価の高いベビーリーフを育てることができます。ベビーリーフは本当にいろんな栽培方法が楽しめます。
比較的病気に強く日当たりが悪くても育つおすすめ野菜
通常日当たりが悪いとアブラムシなどが付きやすくなり、そのアブラムシによってウィルス性の病気が発生しやすくなります。しかし、ニラ・春菊は陰性植物といって日当たりをさほど気にせず育てることができます。お家のベランダ等の日当たりがあまり良くない場所は、陰性植物を育ててみると他の日光を必要とする野菜に比べて病気になりづらいでしょう。
ニラ(韮)
- ニラ(韮)は独特の香りが料理を引き立て、炒め物や鍋物、餃子の具などに使われる野菜です。栄養面でも、カロテン、ビタミンB2、ビタミンC、カリウム、カルシウムなどを含み栄養豊富です。 東アジア原産で、日本でも古事記や万葉集にも名前が出てくるなど古くから親しまれていました。古くはミラ「美辣」と呼ばれており、これは美味しいという意味で、野菜の種類が少なかった昔に大変重宝がられた野菜でした。 ニラは別名懶人草(らんじんそう)とも呼ばれます。懶人(らんじん)とは怠け者のことで、次々収穫できるニラは、畑や庭の隅に何株か植えるだけで誰にでも簡単に育てられる野菜という意味合いでつけられたようです。 多年草で一度植え付けると同じ株から数年収穫することができ、数年経過した後は株分けをするとさらに長く収穫することができます。畑だけでなくプランター栽培もできるので、家庭菜園向きの野菜のひとつです。
春菊(シュンギク)
- 春菊(シュンギク)は原産地が地中海沿岸地域のキク科植物で、独特の香りがあり、鍋料理によく利用される緑黄色野菜です。 原産地のヨーロッパでは食用ではなく、主に観賞用として栽培されるほど、春に咲く黄色い花は美しく、春菊(シュンギク)という名前がぴったりです。ほうれん草に匹敵するほど栄養価が高く、アクも少ないので加熱はもちろん生でも食べられます。 四国や九州では葉に切れ込みの少ない大葉品種、それ以外の地域では切れ込みのある中葉品種が栽培されています。関西では菊菜とも呼ばれます。 春菊(シュンギク)は葉の切れ込みの程度によって大葉種、中葉種、小葉種に分類されます。中葉種がもっとも多く栽培されていますが、その中でもあまり分枝せず茎が伸びやすい品種と、株元からよく分枝する品種に分かれます。育てやすいものとしては、きわめ中葉春菊、菊次郎、株張り中葉春菊などがあります。 株ごと収穫せずに順次わき芽を収穫できる摘み取り型の春菊(シュンギク)の方が、長い期間楽しめるため家庭菜園に向いています。
1年中「育てやすい」野菜とハーブ
人気のハーブ類がおすすめです。特にイタリアンパセリやローズマリーなどのハーブは耐寒性もあり、一年中元気に育ってくれるので大変おすすめです。
例えば、イタリアンパセリは冬の霜が降りるような寒い気温の時、葉が朝晩の冷え込みのあまり凍結してもお昼には元気な姿になっています。
ローズマリー
- ローズマリーは、地中海沿岸地方が原産の常緑性低木です。ローズマリーは食用から化粧品まで幅広く利用されているハーブです。清々しい香りが特徴のハーブで、煮込みからグリルまで色々な料理に使われています。 ローズマリーは非常に強健で、乾燥した痩せ地でも育ちます。また強風にもよく耐える性質なので、非常に育てやすい植物です。ローズマリーには真っ直ぐ上に伸びる木立性と地面を這うように伸びるほふく性があります。ほふく性のローズマリーはグランドカバーとしても人気があります。ローズマリーは春から秋にかけて、青から青紫、またはピンクの小さな花を咲かせます。ローズマリーの花は環境さえあえば四季咲きです。
プラウト栽培
家にあるものを使って今すぐにでも始められるため、初心者の方には最も気軽なキッチンガーデンです。スプラウトは1週間〜10日ほどの短期間で収穫できることも魅力の一つですね。
リボベジ
「リボベジ」とは野菜の根の部分を残し、もう一度水耕栽培でわき芽を育てたり、再び土に植えてあげることで再度新芽を出させる栽培方法です。
苗を用意したり、一から種をまかなくても育てられるため、お得感満載なのでとってもおすすめです。
野菜を育てるのが楽しくなるDIYグッズ
定番のプラスチック製のプランターで育てる以外にも、家にあるものや100均で販売しているものをDIYしてオリジナルのプランターやプランツタグを作ることができます。
リメイクプランター
インテリアとしても可愛い鉢やプランターをリメイクするだけでなく、使用済みの缶などもリメイクできますね。
不織布プランター
プランターも木製のものや不織布、麻袋など、100均の商品を使っても手軽にDIYできる楽しみもあります。
プランツタグ
木やプラ板などでオリジナルなプランツタグを作ることができます。家庭菜園の雰囲気が一気に可愛らしくなります。
いかがでしたか? 楽しくて、無理のない野菜作りができそうですか?
みなさんもお気に入りのグッズに囲まれたベランダ・キッチン菜園で、楽しく・美味しい菜園生活を始めましょう!