ビオラとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ビオラ
- 学名
Viola x wittrockiana
- 英名
- Viola
- 和名
- ビオラ
- 科名
- スミレ科
- 属名
- スミレ属
- 原産地
- ヨーロッパ
ビオラの特徴
ビオラは開花期間がとても長く、適切な手入れをすれば次々と花が咲くので、初心者でも育てやすい冬から春の一年草です。品種が多くカラーバリエーションが豊富で、毎年新品種が作りだされています。最近は、個人育種家の方々の交配ビオラも人気です。
ビオラの花径は、小輪で2~3cm、中輪で3~4cm程度で、パンジーと比べて小ぶりなのが特徴です。品種改良が進み、小指の爪くらいの極小輪サイズのものもあります。
ビオラの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 15~20cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
花色 | 紫、白、ピンク、オレンジ、黄色、アプリコット色、黒、茶、赤、アンティークカラー、複色など |
開花時期 | 10月~5月 |
ビオラの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
開花 |
ビオラの栽培環境
日当たり・置き場所
ビオラは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。日当たりは花数に影響し、必要な光が足りないと徒長し、病害虫の被害にあってしまう可能性が高くなります。
地植えでも鉢植えでも栽培可能ですが、花数が多く、花がら摘みをする必要があるので、作業のしやすい高さに配置したほうが日々のメンテナンスが楽です。
用土
ビオラは、水はけが良く、保水性も適度にある土が適しています。
プランター栽培は、草花用の培養土で問題なく育ちます。
ビオラの育て方のポイント
水やり
鉢の表面が渇いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えます。
ビオラは、冬から春にかけて開花する草花です。午後の水やりは、夜までに土が乾かず、晩に霜が降りるような気温になると根が霜でやられてしまう可能性があるため、午前中に行いましょう。
肥料
ビオラは半年以上咲き続ける草花のため、その分、肥料が必要です。植え付け時に元肥を入れ、開花中は定期的に追肥します。最近の培養土は元肥入りの商品も多いため、植え付け時に確認しておき、追肥を開始するタイミングを決めましょう。
追肥は、液体肥料、固形肥料のどちらでも構いません。それぞれ商品によって与える頻度が変わるので、使う肥料にあわせて追肥しましょう。
肥料は足りなくても与えすぎでもビオラにとってストレスになります。適量を適切なタイミングで与えると、たくさんの花を楽しむことができます。
病害虫
肥料のやりすぎや苗が弱り気味になると、アブラムシがつくことがあります。花がらをまめに摘み、葉っぱが密集してきたら少しすいてやり、常に風通しの良い状態で管理します。こまめに株をチェックして、発見したら早めに対処しましょう。
ビオラの詳しい育て方
選び方
葉の色が美しく、徒長していないビオラを選びましょう。咲いている花の多さより、つぼみがたくさんついている苗を選ぶと長く楽しむことができます。
種まき
種まきの準備
種を購入したら、まずは冷蔵庫の野菜室に入れて保管します。一度寒さを感じさせると、それぞれの種の発芽がそろいやすくなる効果があります。
ビオラの種まきはいつ?
1.8月後半から9月中旬
種まきに慣れた中級ガーデナー向きです。早くまくので10月ごろに一番花が開花します。そもそものビオラの発芽の適温より高い時期にまくため、発芽するまで冷房の効いた部屋で管理したり、発芽率自体にもバラつきがあったり、病気も出やすいので管理には工夫が必要です。
2.9月中旬から下旬
一番発芽率が良い時期なので、はじめてビオラを種から育てる方はこの時期にまくのがおすすめです。早いと一番花が年内に咲き始めます。
10月以降でも種をまくことは可能ですが、開花がかなり遅くなります。
ビオラの種のまき方
たくさんの苗が必要な場合は、育苗トレーやピートバンなどの種まき専用の商品にまいてから、本葉が2~4枚になったらポットに移植します。
ポットやそのまま土に埋められる種まき専用商品などに種をまき、良い芽を残して間引いてから、定植まで育てると移植の手間がないので手軽です。
種まきには清潔な土を使いましょう。種まき専用の土も販売されています。ポット苗のポットを使いまわす場合は、必ずきれいに洗ってから使用しましょう。ポットの代わりに新聞紙や紙コップに穴をあけたものでも代用可能です。
植え付け
ビオラは、地植えでも鉢植えでも栽培可能です。苗を購入したら必ず植え替えて育てます。
鉢植えのビオラはいつでも植え付けが可能ですが、地植えのビオラは霜が降りる季節より前か、霜の心配がなくなってからにしましょう。
ビオラはワンシーズンでたくさんの花を咲かせる草花なので、元肥を入れて植え付けましょう。
剪定・切り戻し
ビオラは一年草なので大幅な剪定は必要ありません。葉が混みあいすぎたら、風通しの良い苗にするために少し剪定してもよいでしょう。ただし、花の開花時期後半に大幅に切ると、花芽がなくなってしまうので注意します。基本的には花がらをまめに摘むことが大切です。
最近のビオラの流通は、まだ夏日になる日もある10月前半から始まります。ビオラにとって暑すぎる気候だと、苗がどうしても徒長気味になります。そうした状態になった場合のみ年内くらいまでに一度切り戻しをして、苗を仕立て直すとよいでしょう。
花
ビオラは秋から春まで非常に長い期間、開花します。花をたくさん咲かせるために大切なことは、花がら摘みをこまめに行うことです。
花がらをそのままにしておくと、植物としては花を咲かせることより次の世代を残すことが重要なため、種をつけることにエネルギーが回ります。それを避けるため、花がらを摘み、次の花を咲かせていきます。花がら摘みをするとしないのとでは、花数と花の開花期間にかなりの差が出ます。
終わったビオラの見分け方
終わり気味のビオラの花びらは、しわしわで外側がくるんとカーブしてきます。写真のようになったら、花茎をつけて摘み取りましょう。
収穫
ビオラは切り花にもなり、生花としても流通しています。
夏越し
高温多湿に弱いため、梅雨前くらいまでの寿命です。
冬越し
寒冷地以外は外で越冬可能です。
冬の低温期
ひとつの花が咲いている期間が長いのが冬のビオラの特徴です。ただし気温が低い時期は、花数は少なくなります。気温が低いうちは花数が少なくても、適切な管理をしているなら問題ありません。春暖かくなると、花数が増えます。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
ビオラは種で増やすことができます。種を採りたい場合は、花がらを摘まず、そのまま管理します。ただし、F1品種は種を採ってまいても、翌年に親と同じ花が咲かないため、種を採ることはできません。