「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑101-110件 / 全1474件

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コモンセージ

  • コモンセージは、ヨーロッパ地中海原産のシソ科の多年草、または常緑低木。セージには多くの種類があり、食用と観賞用に分けられますが、料理のスパイスや臭み消し、ハーブティーなどに使われるセージといえば主に「コモンセージ」Salvia officinalisです。コモンセージは、古代ギリシャ・ローマの時代から免疫力を助ける薬草や香辛料として活用され、長寿のハーブの呼び名もあります。 コモンセージは、初夏に咲く青紫色の花や常緑のシルバーグリーンの葉が美しいことから、食用だけでなく観賞用としても用いられます。葉は肉厚で全体に白い毛が生えていて、このシルバーがかった薄緑色の美しい葉色はセージグリーンと呼ばれています。葉は、ミントに似た清涼感のある爽やかな香りがします。

サンカヨウ(山荷葉)

  • サンカヨウ(山荷葉)は、北海道から日本海側北部に自生するメギ科サンカヨウ属の多年草。雨に濡れると花びらがガラスのように透明になることで有名な花です。 サンカヨウ(山荷葉)は、日本、サハリン、北アメリカ、中国など北の方の山林に分布しています。雪深い地域も多く、開花時期は梅雨の頃ですが、雪解けが遅い年は開花も遅くなります。 サンカヨウ(山荷葉)は、草丈30~50cm程度、葉は茎の上部で互生し、その先に数個の白い花を咲かせます。サンカヨウ(山荷葉)という名前の由来は、葉の見た目によります。荷葉とは蓮の葉のことで、互生した2枚の葉が丸く大きな1枚の葉に見えることから、これを蓮の葉に見立て「山の蓮」という意味で名付けられました。また学名の Diphylleia はギリシャ語で「2枚の葉」という意味です。サンカヨウ(山荷葉)の2枚の葉はよく見ると、下から出ている葉が大きくて葉柄も長く、上の葉は小さく、上の葉の脇からちょこんと出ているような様子です。上下の葉はどちらも鋸歯があります。 サンカヨウ(山荷葉)の花の色は白、花びらは6枚です。正確には花びらのように見える部分はがく片で、最初は12枚あるものが開花時に外側6枚が取れて、内側の白い6枚が花びらのように残ります。便宜上この白い6枚のがく片を花びらとよんでいます。花の後に青色の楕円形の実をつけます。 サンカヨウ(山荷葉)の花は、水に濡れると透明になることからスケルトンフラワーという別名もあります。この花びらが透明になる仕組みはちょっと複雑で、水に濡れたからといって必ず透明になるわけではありません。長雨や湿度などで花びらが水分を含むなど諸条件が満たされたときに透けたように見えるようです。実際に透明になるというよりは、花びらの持つ色素が光の屈折で人間の目にどのように映るかということです。簡単に言うと、長雨や湿気でしっとりと花びらに浸透した水分が、光の屈折で透明になったように見えるとい仕組みです。ガラスのように透明になったサンカヨウ(山荷葉)に会えるかどうかは、諸条件が合致した時にしか起こらない幸運です。  

セージ

  • セージは、ヨーロッパ地中海原産のシソ科のハーブ。 「コモンセージ」「ホワイトセージ」「チェリーセージ」「ロシアンセージ」など、種類が豊富で食用と観賞用があります。品種によって花色は、青、赤、紫、ピンク、白などがあり、花期も種類ごとに異なります。 セージは基本的には耐寒性や耐暑性が強いものが多いですが、ペインテッドセージ(サルビアホルミナム)のように夏の暑さに弱いものや、ディスカラーセージ(サルビア・ディスカラー)のように寒さにそれほど強くないものもあります。育てる際には耐寒性や耐暑性を確認しましょう。 料理のスパイスや臭み消し、ハーブティーなどに使われるセージといえば主に「コモンセージ」Salvia officinalisのことをいいます。コモンセージは、古代ギリシャ・ローマの時代から免疫力を助ける薬草や香辛料として活用され、長寿のハーブとも呼ばれてきました。和名では「ヤクヨウサルビア」と呼ばれています。

フランネルソウ

  • フランネルソウは、白いうぶ毛に覆われたシルバーの葉茎が特徴的な耐寒性多年草。葉がまるでフェルトのような質感なので、フランネルソウと呼ばれています。和名の酔仙翁(スイセンノウ)は、赤やピンクの花が酔っぱらったおじいさんのように見えることからその名が付いたとされています。 花色は、赤、ピンク、白、複色などがあり、濃いピンク色をよく見かけます。咲き方は一重咲きのほか、八重咲き品種もあります。 草丈は60~100cmほどで、枝分かれして初夏に次々と花を咲かせます。暑さ、寒さに強く、やせ地でもよく育ち、乾燥にも耐えるのですが、多湿や蒸れに弱い性質があります。そのため、日本では梅雨や長雨の時期に蒸れて枯れてしまうことがあり、短命な多年草や二年草扱いとされることもあります。冬も常緑でカラーリーフとして楽しめます。基本的には、こぼれ種で増えるほど丈夫な植物です。

カリガネソウ

  • カリガネソウは、夏に青紫色の花を咲かせるシソ科の多年草。日本在来種で、他にも朝鮮半島や中国に分布しています。カリガネソウという名前は、花のフォルムが鳥の雁(がん)が羽を広げて飛ぶ様子を連想させること、「雁」の字の訓読みは「かりがね」であることに由来します。 カリガネソウは、花びらの外に大きく飛び出したしべ類と、左右に広がった花びらが鳥や蝶を思わせるフォルムの花です。大型の多年草で、草丈は1m以上になります。分岐した枝の先に数個ずつ花を咲かせます。葉は5~15cmほどの楕円形で縁にはギザギザとした鋸歯があります。葉茎を折ると独特の臭気があるのも特徴です。里山近くの山野に自生するような花ですが、山野草として人気があります。また、斑入り種やピンクの花を咲かせる園芸品種もあります。 カリガネソウは、以前はダンギクなどと一緒にクマツヅラ科カリガネソウ属に分類されていましたが、分類体系の見直しからシソ科カリガネソウ属へと変更になりました。これに伴って学名も「Caryopteris divaricata」から「Tripora divaricata」へと変更されています。

ネムノキ(合歓木)

  • ネムノキ(合歓木)は、マメ科ネムノキ属の落葉高木です。地植えにしておくと10mくらいにまで大きくなります。日本原産で、山野に自生しているような木です。丈夫でよく育つことから、庭木の他、公園や寺社などにも好まれて使用されます。 ネムノキ(合歓木)は、水鳥の産毛のようなふわふわとした花と、葉の就眠運動(しゅうみんうんどう)が特徴です。花の色は、中心近くは白、花びらの外側に向かって淡いピンクへと変化していきます。ふわふわとした淡いピンクの花が高木の上の方の枝に咲いている姿は、いつまでも眺めていたくなる愛らしさです。 もう一つの特徴である葉の就眠運動とは、「ネムノキ(合歓木)」の名前の由来にもなっているものです。葉は、鳥の羽のようなフォルムの羽状複葉(うじょうふくよう)です。羽状複葉とは、葉柄の両側に小さな葉が羽のように広がっている様子を言います。ネムノキ(合歓木)の名前は夜になるとこの葉を合わせて、眠るように閉じることから付けられたと言われています。「合歓木」という漢字は中国名を当てたものです。中国では就眠運動の様子を仲睦まじく眠る夫婦に見立て、夫婦円満の縁起木とされています。

スパティフィラム

  • スパティフィラムは熱帯アメリカの多年草で、アンスリウムやカラーなどと同じサトイモ科に属しています。仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる、一見花びらのように見える白い部分は、葉の一部で花ではありません。仏炎苞に包まれた黄色い部分のことを肉穂花序といい、これがスパティフィラムの花です。 小型種から大型種まで様々な品種がありますが、日本で作出されたスパティフィラム・メリーが一般的に多く流通しているようです。 寒さに弱いので、基本的には鉢植えで育てて室内の明るい場所で管理します。日光が強すぎると白い花が緑がかり、花付きが悪くなります。夏の間の気温が高い時期であれば、屋外の涼しい日陰~半日陰で花を楽しむこともできます。肥料を好み、施肥が足りないと花付きが悪くなることがあります。

ムベ(郁子)

  • ムベは、アケビ科ムベ属の常緑つる性木本。トキワアケビという別名の通り、アケビに似た食べられる実をつけます。常緑なので冬でも葉が落ちず、生長すると幹が木質化するのが特徴です。常緑といっても暖地を好むので、庭植えで育てられるのは東北以南が向いています。 ムベ属の仲間は、アジアの温帯から亜熱帯地域におよそ15種がありますが、日本に自生しているのは、このムベ(Stauntonia hexaphylla)のみです。 光沢のあるグリーンの葉には厚みがあり、手のひらを広げたようなフォルムをしています。新芽は柔らかいつる性で、つるを伸ばしながら周囲のものに絡みついて大きくなっていきます。パーゴラやアーチ、フェンスなどに絡めて楽しむことができます。常緑なので目隠しにも利用できます。 花は、大きな葉の陰に隠れるように咲いています。花の大きさは1.5~2cm程度、花びらは6つに裂け、外側に反り返るようなフォルムをしています。花びらのように見える部分は、ガク片が変化したもの。便宜上これを花びらと呼んでいます。花はうつむくようなベル咲きで、花びらに厚みがあり、花の外側は白っぽいクリーム色で、花のなかに赤紫色の筋があるのが特徴です。 雌雄同株で、雌花と雄花を咲かせます。雄花にはおしべが6つ、雌花にはめしべが3つあります。雄花と雌花の見分け方は、なかを覗き込んでしべの数を数えればわかります。

葛(クズ)

  • 葛(クズ)は、日本の山野及び街中の公園や空き地などで見かけるつる性の多年草。秋の七草の一つとしても有名です。薬用や食用に利用される傍ら、繁殖力が強く駆除が困難な雑草としても扱われている、身近な野草です。 葛(クズ)は、赤紫色の藤(フジ)を逆さにしたような花を咲かせます。一つ一つの花はマメ科特有の蝶形花で、大きさは1~2cm程度、ぶどうジュースのような甘い香りがあります。花は付け根の方から咲いていき、先端の花が咲く頃には下の花は散っています。色鮮やかで香りの良い花を咲かせる葛(クズ)ですが、葉が大きく茂るので、花が咲いているのに見えないということも多くあります。空き地や河原など、身近な場所に茂っているのに花を見たことがないという人も多いようです。 葛(クズ)のつるは太く丈夫で、3枚の小葉からなる大きな葉を茂らせます。葉や茎に産毛のような細かい毛があります。土中に太い根を伸ばし、山芋のような塊根を形成するのも特徴です。葛(クズ)の根は太く長いので駆除が困難と厄介がられることもありますが、実は良質なでんぷん質が豊富。薬用としてとっても優秀な植物です。葛(クズ)の根からは、葛根湯(かっこんとう)や葛湯(くずゆ)などの生薬が作られています。他にも、葛粉(くずこ)、葛餅(くずもち)、葛切り(くずきり)などの和菓子の原料にもされています。 葛(クズ)の葉の裏の色は白っぽく、風に吹かれて葉裏が見えることから裏見草(ウラミグサ)と呼ばれ、「恨み」とかけて枕詞に使用されました。

アスクレピアス

  • アスクレピアスは、北アメリカやアフリカを中心に多くの種類が分布するキョウチクトウ科の多年草です。初夏から秋にかけて、茎の頂点に複数の粒々の小さなつぼみをつけ、開くと星形の花が開花します。昆虫が集まってくる性質から蜜源植物として利用されることもあります。 日本で苗として流通しているのはクラサヴィカ種とツベロサ種が多く、両方とも本来は多年草ですが、クラサヴィカ種は耐寒性が弱いため露地での越冬が難しく、一年草として扱われることが多いようです。 花後にできるサヤがはじけると、中から綿毛のような毛がついた種が顔をのぞかせます。この種の形状から「トウワタ」や「ヤナギトウワタ」の和名があります。花をたくさん楽しむためには終わった花は切った方がよいですが、サヤや綿毛つきの種も一見の価値があります。

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