「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑111-120件 / 全1474件

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チョコレートコスモス

  • チョコレートコスモスは、ほのかにチョコレートに似た香りがする多年草。コスモスは明治時代に日本に入ってきましたが、チョコレートコスモスはやや遅れて大正時代に伝わりました。 チョコレートコスモスの原種は高温多湿に弱い性質なので、一般的なコスモスよりは栽培難易度は高めです。現在切り花や苗として流通しているのは、栽培しやすいように改良された園芸品種がほとんどです。開花時期や花の色み、花付きなどの特徴が品種によって違うため、プランツタグで確認してから栽培しましょう。 切り花としての流通も多く、黒に近いチョコレート色の貴重な花色は、アレンジや花束のアクセントとして人気のある花材です。

ロベリア

  • ロベリアは、春から初夏に小さな小花を無数に咲かせるキキョウ科の草花。種類は数百種に及び、立性やほふく性など、生長の仕方も様々です。花形が蝶のような形に見えることから、瑠璃溝隠(ルリミゾカクシ)や瑠璃蝶草(ルリチョウソウ)の和名があります。 日本でロベリアの名で早春の頃から流通するのは、ほふく性のLobelia erinusが多く、日本のような高温多湿の気候に弱いため、夏前までの一年草として扱われています。 よく分枝してこんもりとした株に育ち、花径1~2cmの花が株全体を覆うようにして咲き、遠くから見ると色の塊のように見えます。青、水色、白、ピンク、紫などの色があり、小花なので周囲の植物と調和しやすく、花壇や寄せ植え、ハンギングバスケットなどに利用されています。

チューベローズ

  • チューベローズは、和名を月下香(ゲッカコウ)という、キジカクシ科(リュウゼツラン科)の球根植物です。メキシコ辺りが原産とされていますが、自生地が確認されていないこと、種を作らないことから、人為的に作られた園芸品種ではないかと言われています。チューベローズという名前は、学名「tuberosa」の英語読みです。 チューベローズの最大の特徴はその花の芳香です。官能的とも評される香りは精油や香水にも利用され、昔は催淫効果があると信じられていたそうです。チューベローズの香りは、夜になると強くなると言われていますが、もちろん昼間も素晴らしい芳香を楽しめます。 夜に強い芳香を放つ特徴から「夜来香(イエライシャン)」という別名をもちますが、実は「夜来香(イエライシャン)」と呼ばれる植物は3つあります。「チューベローズ (Polianthes tuberosa)」、「イランイラン(Cananga odorata)」、「イエライシャ(Telosma cordata)」です。すべて夜になると強い芳香を放つことからこの名前で呼ばれるようになりました。 チューベローズは、すっと伸びた茎の先に縦に連なるように白い花を咲かせる姿が優美で、切り花でも人気があります。一重咲きと八重咲きがあり、花の色は白の他にピンクがあります。花は一輪一輪もぎ取ることができるので、ハワイのレイに使用されている他、湯舟に浮かべてフラワーバスにして楽しむことができます。

クロサンドラ

  • クロッサンドラは、鮮やかなオレンジ色の花を咲かせる熱帯原産の低木。初夏から秋までの長期間開花し、発色の良い花色は明るい雰囲気を演出してくれます。濃い緑色の光沢のある葉も美しく、室内鉢花や観葉植物として扱われることもあります。 春頃から鉢花として苗が流通し、低木といってもそれほど大きくならず、自然にこんもりとまとまるので多年草のように扱えます。どちらかというと鉢植えで育てるイメージがありますが、花にボリュームがあり丈夫で開花期間が長いことから、夏花壇の素材として一年草扱いで使われることもあります。 耐寒性がないので、鉢植えで栽培し、冬は室内で冬越しをさせると翌年も初夏から花が楽しめます。

ハツコイソウ(レシュノルティア)

  • ハツコイソウはオーストラリア原産の常緑低木で、晩秋から春までの長期間、花を咲かせます。園芸品種が多く、暖色系から寒色系までカラーバリエーションが豊富です。花が咲く姿は、蝶が飛んでいるように見えます。シルバーがかった葉も美しく、大株になると株を覆うように花を咲かせ、見ごたえがあります。 ハツコイソウは砂漠地帯に自生している植物なので、乾いた場所を好み、高温多湿が苦手です。蒸れで株が弱り、長雨に当たると花が傷んでしまいます。日本の気候で毎年花を咲かせることがやや難しい植物のため、一年草として扱われることも多いようです。

ユリオプスデージー

  • ユリオプスデージーは、マーガレットに似た黄色い可愛らしい花を咲かせる南アフリカ原産のキク科の常緑低木。一重咲きの他、八重咲き種も流通しています。植え付けて間もないころは草花のような見た目をしていますが、数年すると主軸の茎は木化してきます。 病害虫の心配もなく、丈夫で育てやすい植物で、晩秋から春までの花の少ない時期に長期間花を咲かせます。葉や茎には細毛が生えていて、全体が銀白色に見えます。耐寒性はあまり強くありませんが、霜が強く当たらない場所では戸外で冬越しできるので大株に育っている姿をよく見かけます。

クチナシ

  • クチナシは、6月~7月に香りの良い白い花を咲かせるアカネ科クチナシ属常緑低木です。花は夕方から咲き始め、夜の方が香りが強くなるといわれています。1~2日で黄色くなって萎れてしまう短命な花ですが、次々と花を咲かせるので、開花期間中はたくさんの花を楽しめます。花は一重咲きと八重咲きがあり、直径5~10cmです。樹高は1~2m、葉は常緑で、光沢のある濃緑色、楕円形で葉脈がはっきりとしているのが特徴です。常緑で葉の密度が高いので、生垣や目隠しとしても好まれます。樹高が30~50cm程度にしかならないコクチナシは、鉢植えで育てやすい品種として人気があります。 秋から冬にオレンジ色に実る果実は、黄色の染料として利用されてきました。たくあんの黄色は、クチナシの実で色付けされたものです。ただし、八重咲きや大輪の美しい花を咲かせる園芸種の多くは結実しません。 クチナシという名前の由来は、果実が熟しても裂開しないことによります。また、『山吹の 花色衣 主や誰 問へど答へず くちなしにして(秋が過ぎ、冬が来ても一向に口を開けない)』という古今和歌集にある歌が由来だともいわれています。

ベゴニア

  • ベゴニアは、シュウカイドウ科シュウカイドウ属の総称です。世界の熱帯、亜熱帯を中心に900種以上が分布し、中国などの温帯にも自生しています。日本でもシュウカイドウなどが自生している姿を見かけます。ベゴニアは、多くの野生種をベースにして数えきれないくらいの園芸品種が作出されました。主にこの園芸品種が「ベゴニア」と呼ばれて流通しています。 ベゴニアの特徴は、多くは多肉質の多年草ですが、中には低木のようになるものなどもあります。葉は互生し、フォルムは左右非対称のハート型がほとんどで、まれに深い切れ込みが入る品種もあります。花は雌雄異花で、一つの花序に雌花と雄花を咲かせます。花に芳香のある品種もあります。

ハマシオン(ウラギク)

  • ハマシオン(ウラギク)は、キク科の一年草あるいは二年草。正式な植物名はウラギクですが、浜辺に咲くシオン(紫苑)に似た花ということでハマシオンとも呼ばれています。 世界に広く分布し、日本では太平洋沿岸の海岸や河口のような塩水を含む湿地に生育している野草です。似た花を咲かせる仲間は多数ありますが、塩水に浸かるような沿岸に咲くのはハマシオン(ウラギク)だけです。 ハマシオン(ウラギク)は草丈30~50cm、全体に無毛です。花色は淡い紫、紫、ピンク、まれに白など個体差があります。真直ぐに伸びた茎の先が分岐して、2cmの小ぶりな花を密集させるように咲かせます。花の後にできる種子は綿毛となり、熟すと風に乗って飛んでいきます。 ハマシオン(ウラギク)は沿岸部の開発や環境の変化で個体数が減少していて、国の準絶滅危惧類に指定されています。また、東京都を始め、絶滅危惧類に指定している地域も多くあります。

シンフォリカルポス

  • シンフォリカルポスは、秋から冬にかけて、真珠くらいの大きさの白やピンクのかわいい実をつけるスイカズラ科の落葉低木。実がついた枝物が秋から初冬にかけて多く流通しています。 シンフォリカルポスは、初夏にすずらんの形に似たうつむきがちの小さな花が開花した後、秋にとてもかわいらしい実をつけます。今のところ切り花の流通の方が多く、鉢物としての出回りはさほど多くありませんが、暑さ寒さに強く、丈夫で日本全国で栽培可能で剪定でコンパクトに仕立てることもできるので、扱いやすい花木のひとつです。 シンフォリカルポスの英名は「Snowberry」、和名は「雪晃木(セッコウボク)」と呼ばれ、どちらも白い実を雪に例えて名付けられたようです。実は秋から初冬までと鑑賞期間が長く、落葉後もしばらくは実がついた状態を楽しめます。

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