「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑11-20件 / 全1474件

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ニシキギ(錦木)

  • ニシキギ(錦木)は、秋の紅葉が美しいニシキギ科の落葉低木。北海道から九州まで、日本各地に自生しています。秋の紅葉の美しさを「錦」に例え、錦木と命名されました。 ニシキギ(錦木)は、翼(よく)と呼ばれるコルク質の羽が枝についている特徴があり、落葉中の姿も存在感があります。 春から初夏にかけて、小さな緑色の花が開花し、秋には木にぶら下がるように実がつきます。真っ赤に染まる紅葉が美しく、刈り込みにも耐えて丈夫であることから、庭木や公園樹などに多く利用されています。また、枝ものとして生け花やフラワーアレンジの花材としても流通しています。

ミニトマト

  • ミニトマトはお弁当やサラダの彩りによく使われる、ひと口サイズの小型トマトで、プチトマトとも呼ばれます。トマトは中南米のアンデス高原が原産とされていますが、原種のトマトは大玉ではなく、チェリートマト(ミニトマト)で、大玉トマトは、チェリートマト(ミニトマト)が突然変異して後から生まれたものだといわれています。 トマトが日本に入ってきたのは17世紀ごろで、当初は有毒植物と思われていたため観賞用のみとされ、食用に使われ始めたのは明治時代だそうです。実際は、完熟した実にはほとんど有害物質は含まれていません。花、葉、茎、未熟な青い実などには「トマチン」という有毒物質が多く含まれているため食べることができませんが、実は完熟すると急に有害物質の量が激減するため食べることができます。トマチンは虫が嫌いな成分で、虫に食べられないようするためにその成分があるといわれています。近頃、緑色やチョコレート色のミニトマトを野菜売り場で見ることがありますが、熟していれば安心して食べられます。 ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほど、栄養豊富です。赤い色はリコピンという成分で、リコピンには有害な活性酸素の働きを抑える強い抗酸化作用があります。

ポピー

  • ポピーは、春から初夏に花を咲かせるケシ科の草花。種類によって一年草と宿根草に分けられます。また、開花時期も「春咲き種」と「初夏咲き種」があります。 代表的なポピーとしては、一年草では春に咲くアイスランドポピー、初夏に咲くシャーレーポピー、宿根草ではオリエンタルポピーがありますが、高温多湿に弱いため、どちらかというと寒冷地向きのポピーで温暖地で育てると一年草となることがあります。 それぞれに和名や別名を持ち、アイスランドポピーはシベリアヒナゲシ、シャーレーポピーはヒナゲシや虞美人草(グビジンソウ)、コクリコ(フランス語)、オリエンタルポピーはオニゲシとも呼ばれます。 繊細そうに見えますが性質は強健。適した場所に植え付ければ、一年でたくさんの花が次から次へと開花します。無風の日でもゆらゆらと揺れるように咲くポピーの花畑は、癒される美しい空間として親しまれています。 最近は新品種の開発も活発で、グレイッシュな色あい、黒花など、新しい品種が次々と登場しています。

猫草(ネコグサ)

  • 猫草は、ペットに与えるための草として販売されているもので、特定の植物の名前ではありません。主に燕麦や大麦といったイネ科の植物の新芽が「猫草」として流通しています。本来、草丈100cm以上まで生長するような植物を小さな鉢で芽吹かせ、その柔らかい新芽をペットに与えるという、言わばスプラウトのようなものです。 猫草をペットに与えるメリットは、毛玉の排出やストレス発散などがあるようです。必ず食べさせないといけないというものでもなく、ペットが好むようであれば与え、興味を示さないとか、嫌がるようであれば与える必要はありません。 猫草は、種から育てるキットや、芽吹いた状態のポット苗で流通しています。乾燥に弱いので水を切らさないように気をつけながら、日当たりの良い室内で管理しましょう。

グラジオラス

  • グラジオラスは、アヤメ科の球根植物です。アメリカで盛んに品種改良が行われ、今では5000を超える品種があるといわれています。草丈150cmにもなる背の高い品種から、60cm程度の矮性種まであるので、好みの種類を選ぶことができます。グラジオラスには、夏咲き種と春咲き種があります。ここでは、流通が多い夏咲き種について紹介します。 花は大きく、色は多彩で、すらりと伸びた花茎に整然と並んで咲く姿は凛として、勇ましささえ感じます。鋭い形の葉とともに欧米では「剣のユリ(Sword lily)」という名前でも呼ばれています。学名の Gladiolus もラテン語で剣を意味します。江戸時代にオランダ人が持ち込んだことから「オランダアヤメ」の和名がつけられました。 本当は「球茎」 便宜上、「球根」と言われていますが、グラジオラスの場合は「球茎」が正しい呼び方です。球根とは養分をたくわえた根が大きくなたものですが、球茎とは茎の一部が肥大化して変化したもの。同じように球茎で増える植物にはアヤメ、サトイモ、コンニャク、クロッカスなどがあります。脇に付く小さな球根状の芽を「木子(きご)」と呼びます。 生育時期 市販のグラジオラスの大半は冬になると葉を枯らし、球根の状態で休眠期に入ります。一方、原産地・南アフリカでは冬に生育し、夏に休眠するタイプのグラジオラスもあります。こうしたタイプは東インド会社によってヨーロッパにもたらされ、秋植え、春咲きの品種として定着しました。クリーム色でとがった花びらの「トリティス」は代表的な春咲き品種です。 グラジオラスのアレンジメント まっすぐに伸びたグラジオラスの花茎はフラワーアレンジメントの主役としても、アクセントとしても役立ってくれます。また、花びらのひとつひとつを外し、ワイヤーでつなげてボタンのように大きな八重咲きの花に見せる「グラメリア」という技法もあります。手間はかかりますが見ごたえ抜群のアレンジメントです。グラメリアの技法をユリに用いたものを「リリメリア」、バラなら「ビクトリアンローズ」と呼びます。

ネコノヒゲ

  • ネコノヒゲは、シソ科の多年草です。厳密には、原産地では常緑多年草ですが、日本では越冬が難しいため、一年草として扱われています。ネコノヒゲというかわいらしい名前の由来は、ピンと上を向いた長い雄しべと雌しべがネコの髭を連想させるから。英名も Cat’s-whiskers で、猫のヒゲという意味、別名のクミスクチンも原産地の言葉で猫のヒゲという意味です。 マレーシアでは、ネコノヒゲは薬草として扱われています。「クミスクチン」と呼ばれ、葉茎を乾燥させてつくるお茶は、「クミスクチン茶」という名の薬膳茶として飲用されています。 シソやサルビア類の草姿によく似ていて、花は白と薄紫があります。黒みを帯びた茎と花とのコントラストが美しく、開花期間が長く様々な草花と合わせやすいため、ガーデニングの素材としても親しまれています。

ベロニカ・オックスフォードブルー

  • ベロニカ・オックスフォードブルーは、ヨーロッパ原産のオオバコ科の宿根草。ベロニカは、上に伸びる立性と這うように広がる這性がありますが、オックスフォードブルーは這性の性質です。その性質からグランドカバーや花壇の縁取りとして使われています。 4月から5月にかけて小さな青い花が地面一面に開花し、満開時はブルーのカーペットのようになります。写真のようにたくさんの花を咲かせるには、日当たりが良い環境に植えましょう。ひと苗植えれば植えっぱなしで次第に広がり、手をかけなくても育つ管理のしやすい草花のひとつです。

イチイ

  • イチイは日本や中国、シベリアに分布するイチイ科の常緑針葉樹です。オンコやアララギの別名でも親しまれています。刈り込みに耐え寿命も長いため、庭木、生垣、トピアリーなどに利用されています。 雌雄異株で春に開花した後、雌株には秋に赤いかわいい実をつけます。種は毒性があるため、口には入れないようにしてください。

フジバカマ(藤袴)

  • フジバカマ(藤袴)は、東アジア原産のキク科の多年草です。秋の七草の一つで、万葉集、源氏物語、徒然草の中にも登場します。古来より日本に自生していた草花ですが、今では絶滅が危惧されています。現在フジバカマ(藤袴)として流通しているものは、絶滅危惧種のフジバカマ Eupatorium japonicum ではなく、育てやすい近縁種です。 フジバカマ(藤袴)の花は、つぼみの状態は淡いピンクから淡い紫、開くと白く細い花びらが花火のように広がります。葉は3つに裂けたようなフォルムで、色は濃い緑、ツヤがあり、葉の裏に斑点はありません。よく似た種類のヒヨドリバナは、葉の裏に斑点があるので、見分ける際のポイントになります。葉に含まれるクマリンという成分には桜餅に似た香りがあり、生乾きくらいの時が一番強くなるといわれています。

空芯菜(クウシンサイ)

  • 空芯菜(クウシンサイ)は、字の通り茎を切ると中が空洞になっているヒルガオ科の野菜で、サツマイモ属のつる性の植物です。熱帯アジア原産のため耐暑性に優れ、8月上旬ごろまで種をまいて育てることができます。原産地では多年草ですが、日本では冬の寒さで枯れてしまうため一年草として扱われています。 株ごと収穫するか、草丈が20cm程度に達したら先端部分を摘芯し、その後は次々と出ててくるわき芽を収穫していくことができます。 空芯菜には様々な呼び名があり、中国読みで「コンシンツァイ」、日本語読みで「くうしんさい」と呼ばれています。 「エンサイ」は、中国における別名「エンツァイ」です。種は空芯菜(クウシンサイ)ではなく、エンサイと書かれている場合が多いようです。 「ヨウサイ」は和名ですが、空芯菜の方が日本で一般的な名称として定着しています。 「アサガオナ」は文字通り朝顔のような花を咲かせることが名前の由来です。葉もヒルガオ科の特徴が出て、朝顔と似た葉をしています。 そのほか日本では沖縄で以前から栽培していたため「ウンチェーバー」や「ウンチェー」と呼ばれ親しまれてきました。

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