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「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑

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LOVEGREEN編集部アカウントです。編集部のスタッフが監修をしています。

ジュウガツザクラ

  • ジュウガツザクラは、バラ科サクラ属の落葉高木。コヒガンザクラとマメザクラの交配種だといわれています。名前の由来は、10月頃から咲き始めるから。10月~12月にかけて少しずつ開花し、厳寒期を休んで春にたくさんの花を咲かせます。秋から冬に咲く花は、春に咲く花に比べて小ぶりな印象です。秋から冬の花が少ない景色のなかで白い花を枝にちらちらと咲かせる姿は、雪が舞っているようで美しく、目を引きます。 花色は白、あるいは淡いピンクで花びらは10枚程度、花が終わる頃に出てくる葉は赤みを帯びたグリーンから明るいグリーンに変化していきます。

オオシマザクラ

  • オオシマザクラは、伊豆諸島に分布する日本固有の野生のサクラの一種。花色は白、花径は3~4cmと大きめです。花と葉が同時に出て、萼片の色も緑なので、花が咲いたあとに葉が出てくるタイプのサクラとは満開時の趣きが異なります。葉にはサクラ独特の芳香があり、桜餅を包むための葉としても利用されています。 オオシマザクラは、多くの園芸品種(サトザクラ)の母種となっており、街路樹や公園など身近な場所で見かけるソメイヨシノは、エドヒガンザクラとオオシマザクラの交雑種と言われています。 青空を背景に純白のオオシマザクラが咲き誇る姿は、思わず足を止めてしまいたくなるほど美しい光景です。

ウメ

  • ウメは、初春のまだ寒い時期に香りのよい花を咲かせる落葉高木。日本には中国からかなり古い時代に薬用として渡来しました。樹高は10mに達しますが、3~5m程度で管理され、古くから花、香り、果実の3拍子揃った春を告げる落葉花木として全国各地で植栽され広く親しまれています。 ウメの枝は広く横に張り、葉は長さ5~8cm程度で二重鋸歯があります。2年枝の細く短い枝に2.5センチ程度の花をつけます。園芸上は花を観賞するウメと果実の収穫を目的とするウメに分けられるので、育てる目的に合った品種を選ぶようにしましょう。 果樹として各地に産地があり、観賞樹として庭や公園に春を告げる木として好んで植えられます。また、ウメは花もの盆栽の代表格です。

キンギョソウ

  • キンギョソウは地中海沿岸地方原産の宿根草ですが、夏の暑さや蒸れに弱いため、日本では耐寒性~半耐寒性の一年草として扱われることが多い花です。近年では、夏越ししやすいように品種改良され、宿根草として翌年も楽しめるタイプも出てきています。 花穂を大きく伸ばし金魚に似た色鮮やかな花を咲かせることからキンギョソウという名前がつきました。また、ドラゴンの口にも見えることから別名ではスナップドラゴンとも呼ばれます。旧分類ではゴマノハグサ科でしたが、オオバコ科に分類されるようになりました。最近ではペンステモン咲きや八重咲きの品種も人気があります。花期は主に4月~6月頃ですが、四季咲き品種もあります。 キンギョソウの花色は、白、黄、桃、赤、紅紫、橙、複色など豊富にあります。また、花の色だけでなく、最近ではダークカラーの葉や斑入り葉のキンギョソウも登場し、カラーリーフとしても楽しめる品種も増えています。 草丈は20cm~1mほどで品種によって異なります。切り花用の高性種や後方に配置すれば奥行き感のある花壇を演出できる中高性種、草丈20cmほどで寄せ植えや花壇の手前に向く矮性種(わいせいしゅ)など用途に応じて使い分けます。

センリョウ

  • センリョウは、山林の湿った半日陰地に自生し、晩秋に赤い実をつけるセンリョウ科の常緑低木です。極端な乾燥には注意が必要ですが、丈夫で育てやすい樹木です。 初夏に新梢の先端に穂状に小さく黄緑色の花が咲いたあと、直径5~6mmのツヤツヤした実をつけ、晩秋に赤く熟します。別名「草珊瑚(クササンゴ)」と呼ばれるほど鮮やかな色合いの実は、花が少なくなる冬に、庭木として明るい彩りを添えてくれます。 古くからナンテンやマンリョウとともに縁起の良い木として親しまれ、お正月用の生け花の花材にも使われてきました。全国の花の卸売市場では、12月の半ばごろ、年に一度「千両市」というセリが行われ、そこで仕入れたセンリョウが12月後半から店先に並びます。 センリョウは、もともと仙蓼という漢字が当てられていましたが、江戸時代に千両へと変わりました。理由は、同じ赤い実をつける縁起の良いマンリョウに似ているものの、マンリョウより実つきが少ないためセンリョウと呼ばれるようになったと言われています。

シャクヤク

  • シャクヤクは、アジア原産のボタン科の多年草。春になると地面から新芽を出し、伸びた茎から大きな花を咲かせるのが特徴です。 シャクヤクは、中国北部、シベリア南東部、朝鮮半島などに自生し、中国では古くから栽培されてました。薬用植物としても知られ、花から根まで余すことなく使用され、江戸時代からは「茶花」として観賞用としても親しまれてきました。その後、改良され、現在では数多くの品種が作られ、初夏の切り花としても人気の高い植物です。 球状のつぼみはさほど大きくありませんが、開くと手のひらより大きな大輪の花になります。 見分けがつきにくい、よく似た花を咲かせるボタンとは全く違う植物です。ボタンは落葉低木で「木」、シャクヤクは「草」として分類されます。   左:ハイブリッドシャクヤク 右:シャクヤク 最近では、シャクヤクとボタンを掛け合わせたハイブリッドシャクヤクも登場し、以前はなかった黄色のシャクヤクも流通しています。

キンラン

  • キンランは、日本の本州から九州の山林に自生するラン科の多年草です。金蘭の名前の由来は、黄色の花色を金色に見立てて付けられたものです。同じキンラン属に銀蘭という白花を咲かせる種類もあります。 キンランは、日の光がある程度入る山林で見かけます。強い陽射しが当たるような場所では見かけません。花は4月~5月頃に茎の先に付いた数個の花を、晴れた日の日中に咲かせます。花びらが開ききらないのも特徴です。 キンランは、土中の菌根菌やそれを取り巻く環境と共存していると言われています。かといって非常に気難しい植物というほどのことはなく、環境が合えば群生するように咲いている姿も見かけます。現在は、絶滅危惧種に指定されています。山野で見かけても掘り起こして持ち帰ることのないようにしてください。

ピラカンサ

  • ピラカンサとは、トキワサンザシ、タチバナモドキ、カザンデマリなど、冬に色鮮やかな実をつけるバラ科トキワサンザシ属の常緑低木の総称です。 ピラカンサは、春の終わりから初夏にかけて、小さな真白な花を枝いっぱいに咲かせ、秋から冬に、枝をしなるらせるほどたくさんの果実を実らせます。花は直径5mm程度、色は白で、枝の先に円形に小花を集めて咲かせます。わずかに甘い香りがあり、蝶や蜂が蜜を求めて群がってきます。実は秋が深まった11月ごろから色づき始め、年末には枝がしなるほどびっしりと実っている様子を見かけます。年が明けてもきれいな色の実が枝に残っていることが多く、2月頃まで観賞することができます。あまり手をかけずともよく結実するので、庭木として人気の樹種です。葉の密度が高く常緑で、枝には細かいトゲがあることもあって、防犯効果が期待できる生垣としても利用されます。  

フジ

  • フジは、マメ科の落葉性のつる性木本。春に、薄紫や白の花を、枝から下垂させるように咲かせる姿が優美です。庭園や公園で目にする藤棚のイメージが強く、自宅での育て方は難しいようにいわれていますが、実は鉢植えでも楽しめます。根の生長が制限されることから、むしろ鉢植えの方が花付きがよくなるほどです。また、海外では、壁面につるを這わせて建物を覆うように花で埋め尽くしたり、パーゴラやアーチに絡ませている光景も目にします。 フジはつる性ですが、アサガオのようなつる性草本と違い、幹が木質化し大きくなり、何年も生育します。放っておくと何mにもなるようなつる性木本です。適宜剪定をして、大きさを整えるようにしましょう。鉢植えで育てるなら、トレリスなどに絡ませるように誘引し、花後早めに剪定します。剪定を繰り返すことで枝数を増やし、年を追うごとにたくさんの花を楽しめるようになります。 フジには大きく分けてノダフジとヤマフジの2種類があります。ノダフジ Wisteria floribunda はつるが右巻き、ヤマフジ Wisteria brachybotrys はつるが左巻きという特徴があります。 ノダフジの名前の由来となった大阪市福島区の野田は、フジの名所として有名で、毎年4月には「のだふじめぐり(ふじ祭り)」が開催されます。樹齢1200年を越え、天然記念物に指定されている埼玉県春日部市の「牛島の藤」もよく知られています。

カンヒザクラ

  • カンヒザクラは、中国、台湾、東南アジアなどに広く分布しているサクラ。日本では沖縄県で自生していて、沖縄でサクラといえばカンヒザクラ(リュウキュウカンヒザクラ)のことを指します。バラ科の落葉小高木で、庭植えでも鉢植えでも育てられます。「寒緋桜」は俳句では冬の季語として使われます。 名前の由来は、緋色(濃く明るい紅色)の花を寒い時期から咲かせることによります。また、沖縄ではヒカンザクラとも呼ばれるのですが、本土のヒガンザクラと間違いやすいため、カンヒザクラと呼ばれることが多くなり、その名が定着したそうです。 カンヒザクラは、1月~3月頃、花径2cmほどで濃い紅色の花を下向きに咲かせます。暖地性のサクラなので寒さにそれほど強くありませんが、関東以西で冬越しできるくらいの耐寒性はあります。花は葉が出る前につき、樹高は5~7mくらいです。花後に花びらは一枚ずつ散らず、ガクが付いたまま丸ごと落ちるのが特徴です。花後は丸い実ができ、5月~6月頃になると熟します。遠くから見ても濃い紅色がとてもよく目立ち、満開時に下から見上げると豪華に咲き誇っている姿に圧倒されます。

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