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「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑

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LOVEGREEN編集部アカウントです。編集部のスタッフが監修をしています。

シャクヤク

  • シャクヤクは、アジア原産のボタン科の多年草。春になると地面から新芽を出し、伸びた茎から大きな花を咲かせるのが特徴です。 シャクヤクは、中国北部、シベリア南東部、朝鮮半島などに自生し、中国では古くから栽培されてました。薬用植物としても知られ、花から根まで余すことなく使用され、江戸時代からは「茶花」として観賞用としても親しまれてきました。その後、改良され、現在では数多くの品種が作られ、初夏の切り花としても人気の高い植物です。 球状のつぼみはさほど大きくありませんが、開くと手のひらより大きな大輪の花になります。 見分けがつきにくい、よく似た花を咲かせるボタンとは全く違う植物です。ボタンは落葉低木で「木」、シャクヤクは「草」として分類されます。   左:ハイブリッドシャクヤク 右:シャクヤク 最近では、シャクヤクとボタンを掛け合わせたハイブリッドシャクヤクも登場し、以前はなかった黄色のシャクヤクも流通しています。

キンラン

  • キンランは、日本の本州から九州の山林に自生するラン科の多年草です。金蘭の名前の由来は、黄色の花色を金色に見立てて付けられたものです。同じキンラン属に銀蘭という白花を咲かせる種類もあります。 キンランは、日の光がある程度入る山林で見かけます。強い陽射しが当たるような場所では見かけません。花は4月~5月頃に茎の先に付いた数個の花を、晴れた日の日中に咲かせます。花びらが開ききらないのも特徴です。 キンランは、土中の菌根菌やそれを取り巻く環境と共存していると言われています。かといって非常に気難しい植物というほどのことはなく、環境が合えば群生するように咲いている姿も見かけます。現在は、絶滅危惧種に指定されています。山野で見かけても掘り起こして持ち帰ることのないようにしてください。

ピラカンサ

  • ピラカンサとは、トキワサンザシ、タチバナモドキ、カザンデマリなど、冬に色鮮やかな実をつけるバラ科トキワサンザシ属の常緑低木の総称です。 ピラカンサは、春の終わりから初夏にかけて、小さな真白な花を枝いっぱいに咲かせ、秋から冬に、枝をしなるらせるほどたくさんの果実を実らせます。花は直径5mm程度、色は白で、枝の先に円形に小花を集めて咲かせます。わずかに甘い香りがあり、蝶や蜂が蜜を求めて群がってきます。実は秋が深まった11月ごろから色づき始め、年末には枝がしなるほどびっしりと実っている様子を見かけます。年が明けてもきれいな色の実が枝に残っていることが多く、2月頃まで観賞することができます。あまり手をかけずともよく結実するので、庭木として人気の樹種です。葉の密度が高く常緑で、枝には細かいトゲがあることもあって、防犯効果が期待できる生垣としても利用されます。  

フジ

  • フジは、マメ科の落葉性のつる性木本。春に、薄紫や白の花を、枝から下垂させるように咲かせる姿が優美です。庭園や公園で目にする藤棚のイメージが強く、自宅での育て方は難しいようにいわれていますが、実は鉢植えでも楽しめます。根の生長が制限されることから、むしろ鉢植えの方が花付きがよくなるほどです。また、海外では、壁面につるを這わせて建物を覆うように花で埋め尽くしたり、パーゴラやアーチに絡ませている光景も目にします。 フジはつる性ですが、アサガオのようなつる性草本と違い、幹が木質化し大きくなり、何年も生育します。放っておくと何mにもなるようなつる性木本です。適宜剪定をして、大きさを整えるようにしましょう。鉢植えで育てるなら、トレリスなどに絡ませるように誘引し、花後早めに剪定します。剪定を繰り返すことで枝数を増やし、年を追うごとにたくさんの花を楽しめるようになります。 フジには大きく分けてノダフジとヤマフジの2種類があります。ノダフジ Wisteria floribunda はつるが右巻き、ヤマフジ Wisteria brachybotrys はつるが左巻きという特徴があります。 ノダフジの名前の由来となった大阪市福島区の野田は、フジの名所として有名で、毎年4月には「のだふじめぐり(ふじ祭り)」が開催されます。樹齢1200年を越え、天然記念物に指定されている埼玉県春日部市の「牛島の藤」もよく知られています。

カンヒザクラ

  • カンヒザクラは、中国、台湾、東南アジアなどに広く分布しているサクラ。日本では沖縄県で自生していて、沖縄でサクラといえばカンヒザクラ(リュウキュウカンヒザクラ)のことを指します。バラ科の落葉小高木で、庭植えでも鉢植えでも育てられます。「寒緋桜」は俳句では冬の季語として使われます。 名前の由来は、緋色(濃く明るい紅色)の花を寒い時期から咲かせることによります。また、沖縄ではヒカンザクラとも呼ばれるのですが、本土のヒガンザクラと間違いやすいため、カンヒザクラと呼ばれることが多くなり、その名が定着したそうです。 カンヒザクラは、1月~3月頃、花径2cmほどで濃い紅色の花を下向きに咲かせます。暖地性のサクラなので寒さにそれほど強くありませんが、関東以西で冬越しできるくらいの耐寒性はあります。花は葉が出る前につき、樹高は5~7mくらいです。花後に花びらは一枚ずつ散らず、ガクが付いたまま丸ごと落ちるのが特徴です。花後は丸い実ができ、5月~6月頃になると熟します。遠くから見ても濃い紅色がとてもよく目立ち、満開時に下から見上げると豪華に咲き誇っている姿に圧倒されます。

カワヅザクラ

  • カワヅザクラは、サクラ属の落葉高木。静岡県の河津町で発見されたのが名前の由来です。早咲き種で、関東では2月頃から咲き始めるので、サクラの代表として有名なソメイヨシノよりも1~2か月早く開花するのが特徴です。さらに、カワヅザクラはソメイヨシノよりも花色が濃いピンクをしていること、ソメイヨシノに比べて花期が長いことも特徴として挙げられます。 カワヅザクラは園芸品種ではなく自然交雑種。人によって改良され作り出された品種ではなく、自然に異品種のサクラ同士が交じってできたものです。オオシマザクラとカンヒザクラの交雑種ではないかと推定されています。 カワヅザクラは、関東ではまだ寒い早春の2月頃から開花し、春の訪れをいち早く報せてくれるサクラです。色も濃く明るいピンクであることも併せて人気が高く、最近では個人の庭や公園、街路樹などにも多く利用されるようになってきました。また、開花シーズンには、伊豆を始め、いろんな地域でカワヅザクラ祭りが開催されます。

ハボタン

  • ハボタンは、キャベツの仲間。非結球ケールから品種改良されたアブラナ科の観賞用植物で、お正月の縁起物としても親しまれています。見た目も葉にふれた感触もキャベツに似ています。その形が牡丹のようにも見えることから「葉牡丹」と名付けられました。円形状の葉が幾重にも重なっていて、ふちをギザギザや丸でかたどっています。ヨーロッパから渡来したときには食用でしたが、その後は観賞用として改良されました。 昔は大株のタイプを花壇に植えることが多かったですが、最近は小型の品種改良が進み、様々な種類が豊富に出回り、ちりめん状の葉をしたもの、まるでバラのように見えるタイプ、アンティークカラー、黒葉、葉に光沢がある品種などもあります。種類によっては丈が100cmを超すものまであります。丈夫で育てやすく寒さに強いことから、秋から春の寄せ植えやハンギングバスケット、花壇植えに使う花苗として大活躍します。ハボタンは、花が少ない冬のガーデンを華やかに彩ってくれる貴重な草花の1つです。 本来は多年草ですが、ヨーロッパ原産で日本の高温多湿が苦手なため、秋に植え付けて春に茎が伸びて花が咲いたら引き抜く一年草扱いをされることが多いです。花が咲いた茎を株元でカットして脇芽を伸ばすと踊りハボタンができます。

サクラソウ

  • サクラソウ(Primula sieboldii)は、日本に自生するサクラソウ科サクラソウ属の多年草。サクラによく似たかわいらしい花を咲かせることから、江戸時代から人々の間で春の代表的な草花として愛されてきました。育種が盛んで品種が多く存在します。色はピンク系濃淡や白、紫などの単色のほか複色もあり、カラーバリエーションが豊富です。一般的なサクラの花びらに似たものをはじめ、花びらに切れ込みが入るものなど、咲き方も多種多様です。 園芸上サクラソウといわれるのは、日本の自生種のニホンサクラソウ(Primula sieboldii)です。セイヨウサクラソウといわれる種類は、プリムラの名で流通していて、たくさんの種類があります。  

キクザキイチゲ

  • キクザキイチゲは、キンポウゲ科アネモネ属の多年草。早春に開花し、夏前には姿を消すスプリングエフェメラルの1つです。キクザキイチゲという名前の由来は、花がキクに似ているから、または葉がキクに似ているからといわれています。日本の近畿地方以北の山林の開けた場所や草地に自生します。 キクザキイチゲの花が咲くのは3月~4月、早い年は1月の終わりから開花していることもあります。葉はキクのような切れ込みの入った葉で、その中心から茎を伸ばして、花を咲かせます。花の直径は3~5cm、花色は白から淡い紫で、個体差があります。群生することが多く、満開の時期には、林の中でカーペットのように広がって咲いている美しい姿に出会えることがあります。

ポインセチア

  • ポインセチアは、トウダイグサ科トウダイグサ属の常緑性低木です。赤と緑が特徴的なポインセチアは、クリスマスの定番の植物として冬になると多くのお店で飾られ、街を彩ります。花屋さんや園芸店で鉢植えのポインセチアが出回るのもこの時期です。和名のショウジョウボクとは、真赤な花を猩々という顔の赤い妖怪に例えたことに由来しています。 ポインセチアの赤く色付いた花に見える部分は苞(ほう)で、その中央に小さく黄色に集まった部分が花です。花の周りの苞は生育期の夏の間は緑色をしています。日照時間が短くなると色づく性質のため、10月頃から短日処理という育成方法で段ボール箱などを被せ16時くらいから12時間真っ暗になる環境を作ってやると、12月頃に葉を赤くすることができます。 ポインセチアは冬に見かけることが多いため寒い季節の植物だと思われがちですが、実は熱帯の植物なので冬は室内で育てるのが適当です。室内でも暖房が切れた後に気温が低くなる場所では寒さで枯れてしまうため、夜間でも5℃以下にならないような場所を選びましょう。 ポインセチアは、日本では鉢植えで育てる事が多い小ぶりな植物ですが、原産地メキシコのでは、地植えで数メートルまで大きくなる野趣あふれる樹木です。日本でも沖縄など暖地では地植えで数メートルの高さに育ち、庭木として楽しまれています。

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