- ボケは、梅のような花を咲かせる樹高2~3mほどになる落葉低木。花の美しさから庭木としても人気があり、枝には鋭いトゲがあるので防犯の役割を果たすとされ、生垣としても利用されています。 11月頃から開花し、極寒期を少し休んで早春から春にかけてたくさんの花を咲かせます。花色は、朱赤、ピンク、白、複色などがあり、満開の時期はとても華やかです。花の後にできる実は、でこぼことしたフォルムで、洋梨やカリン、マルメロに似ていますが食用にはなりません。英名の Japanese quince とは、日本のマルメロという意味。カリンやマルメロに似た果実を実らせることに由来しています。 ボケの歴史は古く、日本に自生しているクサボケや中国のカラボケ、チョウセンボケ、マボケなどを利用し、江戸時代に品種改良が盛んにおこなわれた結果、現在の品種ができあがりました。ヨーロッパでも盛んに品種改良が進み、大輪で華やかなものも生まれ、日本に逆輸入されています。


































