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「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑

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菜の花(ナバナ)

  • 菜の花(ナバナ)は、つぼみや花茎、若葉の部分を食する、ほろ苦い味が特徴的なアブラナ科の野菜です。 菜の花は、「菜花」「花菜」と呼ばれることもあります。というのも、アブラナ科の黄色い花を一般的に菜の花(ナバナ)といいますが、菜の花(ナバナ)と呼ばれるもののなかには観賞用、菜種油の原料となるナタネ、食用の菜の花(ナバナ)などがあり、品種がそれぞれ異なります。 菜の花(ナバナ)は、開花する前のつぼみの状態で収穫するほうが苦味が少なく、柔らかいため美味しく食べることができますが、採り遅れて花が咲いてしまっても、黄色い菜の花(ナバナ)は観賞用としても十分楽しむことができます。 菜の花(ナバナ)は、大変耐寒性に優れています。日当たりの良い環境で育てることで、冬も枯れずに生育します。

コスミレ

  • コスミレは、スミレ科スミレ属の多年草。学名の種小名に japonica とありますが、日本在来種ではあれど、固有種ではないようです。また、漢字で書くと小菫、小ぶりなスミレという意味のようですが、スミレ( viola mandshurica )と比べてもそれほど小さくはありません。 コスミレは、早春から咲き始める早咲きのスミレで、林の縁や公園の明るい半日陰で見かけます。花色の濃淡や、葉裏の色、花びらの毛の有無など、個体差が多く見られる品種です。草丈5~10cm程度、茎の先に紫色から淡い紫色の花を1つ咲かせます。花は直径2cm程度、下の花びらに縞模様が確認できます。葉は先端がとがらず、基部がハート型のようにくぼんだ卵型、裏が紫色がかっているのが特徴です。

ヨモギ(蓬)

  • ヨモギは、キク科ヨモギ属の多年草。世界中に400種以上が確認されており、日本には30種ほどが分布しています。ヨモギは、昔から私たちの生活で役立ってきた有用植物で、食用やお灸のモグサ、他にも生薬、止血や虫刺されなどに利用されてきました。西洋でも魔除けや浄化、害虫忌避など、古今東西で食用や薬用、まじないや魔除けとして利用されてきたハーブです。葉茎に独特の芳香があり、早春に出てくる新芽は草餅や天ぷらなどにして食べられます。 ヨモギは、日当たりの良い野原や河原に自生します。風媒花で、虫に頼るのではなく風で花粉を飛ばすからなのか、風通しの良い開けた場所で見かけます。葉は大きく切れ込みの入ったフォルムで、長さ5~12cm、幅4~8cm程度、葉裏には白い綿毛が密集しているのが特徴で、この葉裏の毛を集めてモグサが作られます。花色は淡い黄緑~黄色、円錐形に小花が集まって咲きます。荒地でも育つような強健な植物で、地下茎で増えていきます。

カスマグサ

  • カスマグサは、マメ科ソラマメ属のつる性越年草です。田畑の畔や野原、道端、空き地など、開けた日当たりの良い場所で見かけます。カラスノエンドウやスズメノエンドウの近縁種で、カラスノエンドウよりも小さく、スズメノエンドウよりは大きい、ちょうど2種の中間くらいのサイズです。カスマグサという名前は、この2種の頭文字を取って、その間(ま)のサイズだからということに由来します。冗談のようですが、本当の話です。 カスマグサは草丈20~60cm程度、葉は羽状複葉、葉の先から巻きひげを出して周囲に巻きつくように伸びていきます。4月~6月に、上の花びらに縞模様が入った、直径5mm程度の小さな淡紫色の花を咲かせます。花の後には、7~15mm程度のさやができ、中には小さな豆が通常4粒入っています。豆は熟すと茶色くなり弾けます。 カスマグサは、それほど強健ではないのか、カラスノエンドウやスズメノエンドウに比べて見かける機会は少ないようです。それでも、開けた日当たりの良い草地で、ずっと下を向いて歩いていると見られることがあります。スズメノエンドウが生えているような場所があれば、同じような環境を好むカスマグサに出会えるかもしれません。

カタバミ

  • カタバミは、カタバミ科カタバミ属の多年草です。道端、空き地、アスファルトの裂け目など、身近な場所で見かける野草です。カタバミはシュウ酸を含んでいるので、噛むと酸味があります。酢漿草(すいものぐさ)という別名は、この特徴から名付けられました。また、Oxalis という属名も、酸っぱいという意味のギリシャ語に由来します。 カタバミは、地下に膨らんだ根を持ち、茎を横にほふくさせるようにして広がっていきます。葉は、ハート形の3枚の小葉、日照に反応して、閉じたり開いたりします。おもしろいのは、真夏などの強い直射日光が当たるときも葉を閉じ、半日陰になる時間になると再び開くという点です。花色は黄色、花びらが5枚で花径1cm程度の小さな花を咲かせます。日光に反応して開花するので、夜間の他、雨の日や曇りの日など日照条件の悪い時は閉じています。花の後にできる種は、長さ1.5~2cm程度の先が尖ったオクラのようなフォルムで、熟すと弾けて種子が数m先まで飛び散ります。横にほふくした茎と遠くに種子を飛ばす力で、繁殖していくのが特徴です。この繁殖力の強さから子孫繁栄の象徴とされ、武家の家紋に使用されるようになりました。反面、繁殖力が強く、また根がふくらんでいるためか引き抜きにくいというのが難点で、自宅の庭で繁茂すると厄介な野草として知られています。 カタバミの仲間には、ピンクの花を咲かせるイモカタバミやムラサキカタバミ、大きな黄色の花のオオキバナカタバミなどがあります。

ウメモドキ

  • ウメモドキは、モチノキ科モチノキ属の落葉低木です。山中のやや湿った場所を好む日本在来種で、茂みのような樹形をしています。ウメモドキという名前は、葉がウメに似ていることに由来します。 ウメモドキは、樹高2~3m、葉は長さ3~8cmの卵型で、縁に鋸歯と表面に短毛があります。5月~7月に葉脇に直径4~5mmの小さな花をまばらに咲かせ、9月~10月に直径5~10mmの赤い果実を実らせます。ウメモドキの花は、淡紫色、花びらは4~5枚で、果実に比べると地味であまり目立ちません。果実は、鮮やかな赤色で球形、落葉した後も枝に残る様子が鮮やかで美しく、果実が大きく観賞価値の高い園芸種があるほか、切り花としても流通しています。赤く熟れた美しい果実は、私たちの目を楽しませてくれるだけでなく、秋から冬の鳥たちの大切な食糧にもなります。

ゴデチア

  • ゴデチアは、北アメリカ原産のアカバナ科の一年草。初夏に発色の良い鮮やかなカップ形の花が開花し、高性種は切り花としても流通しています。花色が豊富で矮性種から高性種まであり、庭や花壇、鉢植えなどに利用されています。

クサイチゴ

  • クサイチゴは、バラ科キイチゴ属の落葉低木です。日本在来種の野生のキイチゴで、本州から九州まで自生しています。クサイチゴは、低木といっても樹高20~50cm程度ととても小さく草本類のような趣きがあり、名前の由来も草のように見えることにちなみます。 クサイチゴの繁殖方法は、栄養繁殖といって種子から発芽して増えるだけでなく地下茎でも広がって増えるのが特徴で、山野の明るい半日陰や草地で群生している姿を見かけます。全体に細かいトゲがあり、花の近くは3枚葉、他の枝は羽状複葉といって、枝の両側に小葉を展開する鳥の羽のようなフォルムをしています。3月~5月に5枚の花びらの白い花を咲かせ、5月~6月に真赤に熟す果実は甘く、生食できます。小さなつぶつぶとした実をボールのように集合させた果実の中に小さな種がたくさん入っていて、口に入れるとプチプチとした食感を楽しめます。

カクレミノ

  • カクレミノは、ウコギ科カクレミノ属の常緑低木~高木。カクレミノという名前の由来は、身に着けると姿が消えるという伝説上の宝物「隠れ蓑」に葉のフォルムが似ているからだとされています。 カクレミノの葉は、長さ8~12cm程度、若い枝や木の葉は3~5裂し、成木になると楕円形、葉の表面にはっきりとした3本の葉脈が走っています。葉の寿命は1年半~2年で、2年目の秋になると黄色くなって落葉します。7月~8月に枝の先からボールのようなフォルムの集合花を咲かせ、果実は10月~11月に黒く熟します。樹高3~8mと小ぶりで、枝が暴れないので剪定の手間がかからず、常緑で葉の密度が高いこと、耐陰性が強いことなどから、目隠しや日陰のお庭で好まれます。また、神前の供物の下敷きにカクレミノの葉を使用する地域もあることなどから、神社の植栽として見かけることの多い樹木です。

ウド(独活)

  • ウドは、ウコギ科タラノキ属の日本原産の多年草。山地や谷沿いの少し湿った土地を好んで自生します。地下に肉厚な根茎を持ち、地上部は草丈1~3m程度、葉は大きめの小葉が集まって50~100cmほどの羽根状になり、8月~9月にヤツデに似た花を咲かせ、秋には黒い果実を実らせます。食用にするのは、新芽、茎、葉、蕾、花です。 古くは自生するものを採って食べていましたが、17世紀頃から幼茎に土をかぶせて茎を長く育てるようになり、現在では光が当たらない地下室などで育てる軟白栽培(軟化栽培)で出荷されるものが主流になっています。 栽培されたウドは白くて品の良い淡白な味ですが、野生のウドは、短毛が密集していて風味が強く独特な苦みがあります。どちらも酢味噌和えやキンピラ、天ぷら、サラダなどにして食感を楽しむ春の味覚です。また、山ウドという名で流通しているウドは、ほとんどが露地で盛り土をして育てた緑化ウドで、野生のウドではありません。ただ、栽培されたウドと野生のウドは見た目や味に違いがあるものの、品種は同じです。 ウドは放っておくと夏には大きく育ち、茎が太くなって食用にはできません。「ウドの大木」という言葉は、大きくなって食用にできないウドに例えて、役に立たない様子を表現する言葉です。

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