- ヤツデは、数本の幹が立ち上がる「株立ち」の姿で3~5mほどに成長する常緑低木です。長さ・幅ともに20~40cmにもなる大きな葉は、手のひらを広げたような「掌状(しょうじょう)」に深く裂け、縁には鋸(のこぎり)の刃のようなギザギザがあるのが特徴です。 秋から初冬にかけて、球状に多数のつぼみをつけ、5mmほどの白い小花が開花します。花の後は緑の実になり、次第に黒くなります。 ヤツデは古くから縁起の良い木として親しまれ、特に日陰に耐えることから裏庭には欠かせない庭木として重宝されてきた歴史があります。また、大きな手のような葉の形が人を招く姿を連想させることから、「千客万来」の願いを込めて玄関や店先などに飾られてきたようです。 ヤツデには「天狗の葉団扇(テングノハウチワ)」という別名もあります。漢字で書くと「八手」になりますが、裂ける枚数は7枚、9枚など奇数であることが多く、中には11枚のものもあります。 最近は、葉に斑(ふ)が入ったものや、絞り柄のような模様が入った印象的なカラーリーフの園芸品種も流通しています。丈夫で手間がかからないため、個人の庭だけでなく、公園樹や建物のエントランスの植栽など幅広く活用されています。