シャガ
- シャガは、アヤメ科アヤメ属の常緑多年草です。日本の北海道南部から本州、四国、九州の山林に自生します。葉はつやがあり、長さ30~60cmで、株元から扇形に広がります。茎は高さ30~70cmほどで分枝し、楚々とした雰囲気の美しい花を咲かせます。花は直径5cmほどで、外側の3枚の花びらは白や淡い青紫色、中央にオレンジに近い黄色の斑紋のあるトサカ状の突起と、その周囲に紫色の斑点があります。 シャガは学名が Iris japonica というので、日本原産のようですが、実際の原産地は中国です。日本には古くに中国から渡来したとされていて、シャガという名前は、ヒオウギの中国名である「射干」に由来するといわれています。日本に自生するシャガは、種を作らず地下茎で増えていきますが、中国では種を作ります。木漏れ日が入るような山林の明るい日陰を好み、地下茎を伸ばして増えるので、群生しているこもしばしば。森の中で予期せず出会うシャガの群生は、息を飲むような美しさです。 シャガの花は一日花ですが、1枝に20輪以上をつけることもあり、次々と花を咲かせるので、たくさんの花を楽しむことができます。半日陰を好み、花付きが良く、丈夫で育てやすいのが特徴です。日陰でもたくさんの花を咲かせるので、昔からシェードガーデンの強い味方として愛されてきた花です。


































