クランベリー(ツルコケモモ)
- クランベリーは、初夏にうつむきがちに白い花が咲いたあと、秋に丸くてつややかな可愛らしい赤い果実を実らせる常緑のほふく性低木です。自家結実性があるので1本だけでも結実します。 和名では、ツルコケモモやオオミノツルコケモモと呼ばれています。どちらもほふく性常緑低木ですが、オオミノツルコケモモの方が果実が大きく、園芸用の苗や鉢ものとして流通するほとんどはオオミノツルコケモモです。 クランベリーの果実は酸味が強く生食には向かず、ジャム、ケーキ、シャーベット、果実酒、料理のソースなどに加工して利用されます。北米や北欧の野菜や果物が不足しがちな長く寒い冬に、大切な栄養源として食卓を賑わせてきました。また、古くから食用だけでなく、傷薬や解毒剤、胃や肝臓の働きを整える薬として用いられてきました。冷涼な気候の湿地や沼地に自生し、高温多湿の気候を嫌います。加工用に使うには大量の実が必要なため、果樹としてよりは実の鑑賞目的での栽培が多いようです。 同じツツジ科のコケモモ(リンゴンベリー)と混同されがちですが、別種です。見分け方は花の形です。コケモモの花はブルーベリーやドウダンツツジのような釣鐘型、クランベリーの花は花びらが後ろに反り返ったように咲くので見分けることができます。
 
        
        










        

















          
          
          
          




