「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑241-250件 / 全1474件

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キンラン(金蘭)

  • キンランは、日本の本州から九州の山林に自生するラン科の多年草です。金蘭の名前の由来は、黄色の花色を金色に見立てて付けられたものです。同じキンラン属に銀蘭という白花を咲かせる種類もあります。 キンランは、日の光がある程度入る山林で見かけます。強い陽射しが当たるような場所では見かけません。花は4月~5月頃に茎の先に付いた数個の花を、晴れた日の日中に咲かせます。花びらが開ききらないのも特徴です。 キンランは、土中の菌根菌やそれを取り巻く環境と共存していると言われています。かといって非常に気難しい植物というほどのことはなく、環境が合えば群生するように咲いている姿も見かけます。 なお、キンランは現在絶滅危惧種に指定されています。山野で見かけても掘り起こして持ち帰ることのないようにしてください。

オーニソガラム・ヌタンス

  • オーニソガラム・ヌタンスは、晩春から初夏に開花する多年草(球根花)です。何色とひとくちに言い難い美しい色合いで、その繊細な雰囲気から「ガラスの花」とも呼ばれています。 草丈が低く、花壇の縁取りに植えるのに適しています。最近は、球根付きの切り花としても流通しています。

ニゲラ

  • ニゲラは、地中海沿岸から西アジア原産の春から初夏が開花時期のキンポウゲ科の一年草です。ニゲラという名はラテン語の「Niger ・黒い」にちなみます。和名のクロタネソウは、花後にバルーン状の果実が膨らみ、その中に黒い種が入っていることに由来します。 花も葉も独特なフォルムで、小さめの花ながらその雰囲気は存在感があります。繊細そうですが性質は強く、環境が合えばこぼれ種でも増えます。花びらに見える部分はガク片で、本来の花びらは退化して目立たない形状です。 高温多湿に弱いため、水のやりすぎや蒸れないように管理すれば、こぼれ種でも増えるほど性質は丈夫です。花がら摘みをこまめにすると春から初夏までたくさんの花が開花し、草丈があるので切り花としても楽しめます。

アオダモ

  • アオダモは、北海道から九州の山地に広く自生する落葉高木。樹高は5~15mほど、太さは50cmほどになりますが、生育はそれほど早くありません。近年、自然の山の風景を庭に取り込む「雑木の庭」が人気になったこともあり、ナチュラルな景観をつくる庭木として脚光を浴びるようになりました。シンボルツリーとして選ばれることも多く、楚々とした株立ち仕立てのアオダモがよく用いられます。 耐寒性耐暑性に優れ、丈夫で育てやすく、管理の手間がかからないので街路樹や公園樹としても植栽されます。高木ですが、適切な剪定を行うことで好みの高さに仕立てることも可能です。 春に花穂を伸ばしてたくさんの小さな白い花をつけ、木全体を覆い、まるで雪をかぶったように咲く姿はとても風情があります。 樹皮は暗い灰色で枝は灰褐色、プロ野球用のバットの材料としても使われます。樹皮を水に浸したり、枝を切って水につけると水が青色になることと、トネリコ属の広葉樹の総称を「タモ」と言うことから、アオダモと呼ばれるようになったという説があります。 落葉樹なので、冬には葉を落として枝だけの姿になりますが、ナチュラルな枝ぶりも美しく、春が近づくと新芽が徐々に大きくなって芽吹き、きれいな緑色の葉に癒されます。春から初夏には可愛い白い花が株全体に咲き、夏には緑色の葉が涼し気で、四季ごとに表情が移りゆく様を楽しむことができます。

キングサリ

  • キングサリはヨーロッパ原産のマメ科キングサリ属の落葉樹です。房状の黄色い花が鎖(chain)にみえることから、「golden chain tree」という英名で呼ばれるようになりました。その英名を訳し、「金色の鎖の木」訳して「金鎖」と言われるようになりました。 5月頃、枝から垂れるように黄色い花が開花し、満開時は圧巻の風景で、姿がフジに似ているためキバナフジ(黄花藤)と呼ばれることがあります。フジのようなつる性ではありませんが、枝が柔らかいのでアーチやフェンスなどに仕立てることもできます。 ヨーロッパではラバーナム(Laburnum)の名で呼ばれ、イギリスのウェールズにあるボドナント・ガーデン(Bodnant Garden)の長さ55mに渡るキングサリのアーチ(Laburnum Arch)は有名な観光名所となっています。 キングサリは、種類によって樹高や花穂の長さが変わります。広く栽培されているものは花穂が20cmくらいのものですが、花穂が長いものだと60~70cmにもなるものもあります。 花が美しいキングサリですが有毒植物です。口に入れることのないように注意してください。

ハンカチの木

  • ハンカチの木は中国原産のヌマミズキ科の落葉高木で、1属1種の植物です。標高2000m程度の山地の日当たりが良く湿った場所に自生しています。花弁のように見える2枚の苞(ほう)が、ハンカチが垂れ下がったように開くのが名前の由来です。その独特な姿から「幽霊の木」や鳩が止まっているように見えるため「鳩の木」の別名があります。

ドデカテオン

  • ドデカテオンは、原種シクラメンやカタクリに似た花を咲かせる北米原産のサクラソウ科の宿根草。水辺や湿り気のある高原などに自生し、暑さや乾燥には弱い性質です。 春になると株元から花茎が立ち上がり、ユニークな形の花が開花します。花の形からカタクリモドキやシクラメンモドキの別名で呼ばれることがあります。種類がいくつかあり、草丈は10cm程度の地際で咲くものや30~40cmほどになるものがあります。花のあと夏から冬にかけては地上部分はなくなり、春になると再び芽吹き、生育期より休眠期の方が長い特徴があります。

ヤマブキソウ

  • ヤマブキソウは、明るめの森や林の落葉樹の株元などに自生する日本原産の宿根草です。本州をはじめ、四国、九州に分布しています。少し湿った土を好み、環境に合えば、こぼれ種でも増えていきます。 ヤマブキソウの名は落葉低木のヤマブキの花色や形に似ていることに由来しますが、ヤマブキはバラ科の木、ヤマブキソウはケシ科の草で、分類的には違う植物です。また、バラ科のヤマブキの花弁は5枚、ヤマブキソウは4枚と見た目の違いもあります。 4月~6月の開花時になると株元から花茎を立ち上げ、茎先に花が1~3輪開花します。草丈30cm前後で、4枚の花弁の明るい黄色の花が落葉樹の足元で開花し、開花時は華やかな風景となります。   葉は羽状複葉の鋸葉で、3〜7枚の小葉で形成され、春に地面から芽吹き、冬の間は地上部が枯れて休眠し、越冬します。

アリウム・トリケトラム(ミツカドネギ)

  • アリウム・トリケトラムは、ヒガンバナ科アリウム属の多年草(球根植物)で、葉や茎はニラの香りがします。アリウム類の中では開花時期が早く、春から初夏にかけて、釣鐘状の白地に緑の筋が入った美しい花が無数に開花します。和名の三角葱(ミツカドネギ)は、花茎の断面が三角形であることにちなみます。 繁殖力が高く、分球のほか種でも増えて次第に群生し、時には舗装した道路の割れ目などでも開花している姿を見かけます。 アリウム・トリケトラムの花、葉、球根は食用にでき、ヨーロッパではハーブとして利用されています。食用として使用する場合は、スイセンやハナニラなどの葉が似た有毒植物の近くに植え付けるのは避けましょう。

山椒(サンショウ)

  • 山椒(サンショウ)は雌雄異株のミカン科の落葉低木。爽やかな香りは古くから香辛料として親しまれています。樹高は2~5m、葉の付け根に鋭い棘があります。 葉、花、実、木の皮まですべて薬味になり、葉は葉山椒、花は花山椒、実は実山椒(雌株のみ)と呼ばれ、ピリッと舌がしびれるような独特の辛味があり、ウナギの薬味など、さまざまな料理に利用されています。 山椒(サンショウ)の花は、4月~5月頃に黄色の小花が咲き、6月になると雌株には果実が実り始め、9月~10月に赤く色づきます。雄株は花は咲きますが、果実は実りません。果実を実らせるには、雄株と雌株の両方が必要です。

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