「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑461-470件 / 全1474件

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サポナリア・バッカリア

  • サポナリア・バッカリアは、春にピンクや白の花を無数に咲かせるナデシコ科の一年草です。和名ではドウカンソウと呼ばれています。現在はドウカンソウ属に分類されていますが、以前はサポナリア属だった名残の名前で呼ばれています。 草丈は50~80cmで高性のため、庭や花壇、花畑などに使われ、花色はピンクと白があります。かすみ草に似ていますが、サポナリア・バッカリアの方が花が2cmほどと大きく、茎は固くしっかりとしています。主役の花ではありませんが、枝分かれした茎先に咲く無数の花は、周囲の花と調和し美しい空間になります。

ヒトツバタゴ(ナンジャモンジャの木)

  • ヒトツバタゴは、愛知、岐阜、長野、長崎県津島などの一部の地域に自生しているモクセイ科の落葉高木です。自生種は犬山市、瑞浪市、恵那市、中津川市に自生する木は国の天然記念物に指定されています。*  ヒトツバタゴという名は、同じモクセイ科のトネリコの別名、タゴに似ていて、トネリコは複葉なのに対して本種は単葉のため、「一つ葉のトネリコ」の意味でつけられたようです。 自生種は、環境省のレッドリストで絶滅危惧II類 (VU)に指定されていますが、街路樹や公園樹、庭木としてはよく見かけます。 樹高が10~30mにもなる高木で、5月に木を覆うように真っ白な繊細な雰囲気の花が開花します。初夏の爽やかな気候の中で、新緑と白い花の色合いは美しく見ごたえがあります。 ヒトツバタゴは雌雄異株(しゆういしゅ)ですが、雌株はなく、「雄株」と「雄花と雌花が咲く両性株」があります。 *参照 文化遺産オンライン ヒトツバタゴ自生地

サボンソウ(ソープワート)

  • サボンソウ(ソープワート)は、初夏から初秋にかけて、直立した茎の先に淡いピンクの花が集まって開花するナデシコ科の多年草で、花には香りがあります。丈夫で繁殖力が旺盛で、こぼれ種や地下茎で増えるため、毎年あちこちから茎を出して開花します。 ヨーロッパでは現在の石鹸ができるまで、煮出した液体を天然の石鹸として使用していました。サポナリアは、ラテン語sapo=石鹸に由来します。また、officinalisは薬用を意味し、薬用植物の学名の種小名に用いられる言葉です。

千日紅(センニチコウ)

  • 千日紅(センニチコウ)は、パナマ、グアテマラ原産のヒユ科の一年草。暑さに強い丈夫な花で、切り花をはじめ、庭や花壇、鉢植えや寄せ植えとして幅広く利用されています。暑さに強く、真夏も花が休むことなく、たくさんの花が開花します。 花に見える部分は苞で、本来の花は苞の隙間に小さく存在します。苞の部分を鑑賞するため、開花期間が長いのも魅力のひとつです。乾燥させても長期間色が落ちないことが名前の由来です。

フォプティス・スティローサ

  • フォプティス・スティローサは、春から初夏に球状のピンクの小さな花が株一面に開花するアカネ科の宿根草です。 乾燥に強く生育旺盛で、環境に合うところに植え付けると茎が分枝しながらマット状にどんどん広がるため、グランドカバーやロックガーデンなどに適しています。ライムグリーン色の葉は、足元を明るい雰囲気にしてくれます。性質を生かして、寄せ植えやハンギングの素材として使うこともできます。   飛び出したような長いしべがかわいらしく、小さな花が球状に集まって開花します。高温多湿が苦手なので、蒸れないように気をつければ丈夫で扱いやすい草花です。

エリンジウム

  • エリンジウムは、球状や円柱状のユニークな光沢のある花を咲かせる多年草(二年草)。花の周りをとがった苞が囲み、花と苞の色のコントラストも魅力的です。独特な造形美を感じる花は、切り花として人気があり、エリンジューム、エリンギウムという名でも流通しています。 和名は、マツカサアザミ(松笠薊)、エリマキアザミ(襟巻薊)など、アザミとついていますが、エリンジウムはセリ科の植物です。いずれも花の雰囲気や形、花と苞の関係から名前がつけられたようです。 高温多湿を嫌い、蒸れると弱るため、暖地では梅雨や長雨の時期に弱ることがあり一年草扱いされることもあります。寒冷地では年々大株に育ち、枝分かれしてたくさんの花が咲き、庭に植えると色や形の美しさが目を引く存在になります。

センダン

  • センダンはセンダン科の落葉高木。センダンの葉、実、樹皮は、虫除け、しもやけやあかぎれ、虫下しなどに対処する薬用植物として使われてきました。 センダンは生長すると10~20mくらいになる高木のため、個人宅の庭木というよりは、広い通りの街路樹や公園樹として植栽されています。 ことわざの「センダンは双葉より芳し=大成する人は幼少時から優れている」の中のセンダンは、香木として有名な白檀(ビャクダン)のことで、センダンのことではありません。 センダンの花は、初夏の5月~6月に開花します。花びらの外側としべのあたりが紫色、花びらの内側が白なので、つぼみの時は木一面が紫色、開花とともに淡い紫色に見た目の色合いが変化していきます。色の名前の「楝色(おうちいろ)」は、センダンの青紫色の花からきています。   花の後の初夏に緑色の果実が実り、秋に向かって少しずつ大きくなり、冬になると白っぽい実となっていきます。 センダンの実は有毒で、人や家畜が食べると中毒症状を起こします。薬用植物と有毒を併せ持つ樹木です。 センダンの種類には、庭木として流通しているイッサイセンダンがあります。イッサイセンダンはセンダンの矯性品種で、個人宅の庭木としても植栽されています。

ロックソープワート(サポナリア・オキモイデス)

  • ロックソープワートは、春から初夏にピンクや白の小さなかわいい花が開花するナデシコ科の耐寒性多年草です。 丈夫で分枝してよく広がり、株を覆うように無数の花が開花するため、グランドカバーとして利用できます。また、乾燥に強いためロックガーデンの植栽にも向きます。垂れるように生長する性質を生かして、寄せ植えやハンギングの素材として使うこともできます。

ヒペリカム

  • ヒペリカムは、庭木や公園樹としてよく植栽されているビヨウヤナギやキンシバイなどをはじめ数百種類があります。昔から薬草として使われてきたオトギリソウもヒペリカムの仲間です。 半常緑低木のヒペリカムは、刈り込みにも耐え、手入れも簡単なため、庭木、公園樹や街路樹の足元の低木としてなど、日本全国、様々な場所に植栽されています。樹形は株立ちで広がるように生長し、それぞれの枝は枝垂れて弓なりになり、6月~7月頃、枝先に黄色い梅に似た花が無数に開花します。 この図鑑では、庭木としてよく使われるヒペリカムについての育て方をご紹介します。  

アカンサス

  • アカンサスは、初夏~夏に穂状の花を咲かせる大型の宿根草です。日本ではあまり知名度のある花ではありませんが、原産地のひとつのギリシャでは国花に指定されています。 背丈は1mを超えるので、広い敷地に植えるのに向いています。庭や花壇のフォーカルポイントとして植え付けると効果的で、イングリッシュガーデンなどにも多く使われます。アカンサス属は地中海沿岸地方を中心に50種ほどがありますが、最も多く見かけるのは「アカンサス・モリス」です。 アカンサスの花は、大きな葉の株元から花穂を立ち上がらせて下から順に開花します。花のひとつひとつには萼(ガク)がつき、紫色の萼と白い花弁のコントラストがとても魅力的で、花が散った後も萼は残ります。   花も美しいアカンサスですが、葉もとても目を引きます。学名のAkanthaはギリシャ語の刺に由来し、花の下部の苞葉には鋭いトゲがあります。また、アザミに似てトゲのあるものが多いことから「ハアザミ(葉薊)」とも呼ばれていますが、葉にはトゲはありません。 ツヤのある濃い緑色の葉は、深い切れ込みがあるギザギザした形をしています。葉の切れ込みの深さは種類によってさまざまです。古代から現代まで「アカンサス模様」として、建築、壁紙、絨毯の柄、家具などに使われて愛されているのは、アカンサスの葉がモチーフとなっています。

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