クリンソウ
- クリンソウは、サクラソウ科の日本原産の耐寒性多年草。数多くの種類があるサクラソウの中では大型で、山野や林の少し湿った場所に自生し、春から初夏に輪生状に数段ついた花が下から上に咲き進みます。 下葉の中心から花茎が伸び、輪生状に数段重なるように花がつく様子が、仏閣の屋根の頂点にある「九輪」に似ていることが名前の由来です。 花色はマゼンタピンク(濃い赤紫)が一般的ですが、ピンクや白もあります。下葉や木々の若葉や青葉の明るい緑色の背景の中で、発色の良い花色が浮き立つように見え、群生する光景は息を飲む美しさです。 なお、黄色い花のキバナクリンソウ(Plimura helodoxa)やキバナノクリンザクラ(Primula veris)は、プリムラの仲間ですが分類的には別種です。


































