アガベ(リュウゼツラン)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- アガベ(リュウゼツラン)
- 学名
Agave
- 英名
- Agave, Century plant
- 和名
- リュウゼツラン
- 別名・流通名
- Century plant
- 科名
- リュウゼツラン科
- 属名
- アガベ属
- 原産地
- 北アメリカ南部
アガベ(リュウゼツラン)の特徴
メキシコを中心にアメリカ大陸全体に分布している多肉植物です。その品種は300種類以上もあると言われています。先の尖った葉がロゼット状に広がります。直径5cm程度の小さなものから5mを超すような大きなものまでサイズも様々です。耐寒性があり品種によっては屋外で越冬可能です。開花までに10年から数十年かかるのも特徴で、花を咲かせた後に親株は枯死してしまいます。酒のテキーラはアガベ・テキラーナ(Agave tequilana)という種類の樹液を原材料として作られており、テキーラの生産地では多くのアガベ・テキラーナが栽培されています。
アガベ(リュウゼツラン)の詳細情報
園芸分類 | 多肉植物、アガベ |
---|---|
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 弱い |
花色 | グリーン、オレンジ、白など |
開花時期 | 夏 |
アガベの花
アガベ(リュウゼツラン)は、開花に10年から数十年かかることで有名です。ロゼット状に広がる葉の中心から花茎をまっすぐに伸ばし、その先に花を咲かせます。開花後は枯死してしまいます。開花に数十年かかる品種もあることから、過去には「100年に1度の花」と言われ、「Century plant」との別名がつきました。
アガベ(リュウゼツラン)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え替え |
アガベ(リュウゼツラン)の栽培環境
日当たり・置き場所
日光を好むため、日当たりの良い場所に置くと良いでしょう。ただし、蒸れを嫌う傾向にあるため、風通しを確保し、アガベが蒸れないように気を付けてください。
温度
品種によって差がありますが耐寒性の強いものもあります。育てる品種の特徴を確認してください。アオノリュウゼツラン、リュウゼツラン、ナカフリュウゼツランなどは耐寒性も強く、霜に当たらなければ屋外で越冬できます。
用土
土は水はけのよいものを使います。多肉植物・サボテン専門店での取り扱いの専用土や市販の多肉植物・サボテンの土でも可能です。赤玉土(小粒)、軽石(小粒)、鹿沼土などの配合でもよいです。
アガベ(リュウゼツラン)の育て方のポイント
水やり
土が乾いたら鉢底穴から流れるくらいジョウロでたっぷりと与えましょう。
【春・秋】
午前中に水やりをしましょう。
【夏】
夕方~夜に水やりをします。夏の午前中や昼間の水やりについては、昼間は気温が上がることにより、高温で株が蒸れる原因になります。
【冬】
昼間の気温が高いうちに水やりをし、気温が0度を切る場合は水やりを控え完全に断水します。小さい苗は乾燥で枯れてしまう場合もあります。気温が5度以上あり、乾燥している場合は月に1回様子をみてお水を与えてもよいでしょう。その場合は気温が上がっている昼間に与えるほうが良いです。暖かい日が理想です。低温時にあげることで根が傷んだり、根腐れの原因になります。
アガベ(リュウゼツラン)の詳しい育て方
選び方
アガベにハダニなどの害虫がついていないか確認しましょう。形に歪みや変色がなく、鉢と株のバランスが取れているものが良いです。グラグラとしたものよりしっかりと根がはり、ずっしりとしていて、色艶が良いものがよいでしょう。
植え付け
真冬はアガベの根が休眠しているので植え付けには向きません。春から秋の暖かい日に行います。植え替え前には根を乾燥させておき、植え替え後は2~3日置いてから水を与えます。
植え替え・鉢替え
アガベの植え替えは暖かい時期に行いましょう。真冬は休眠期に入っているので植え替えには不向きです。植え替え前は根を乾燥させて、植え替え後は2~3日置いてから水を与えます。
花
10年から数十年に一度の開花です。結実後に親株は枯死します。
冬越し
品種によって越冬温度が違います。個体の越冬温度を確認してください。0℃くらいまでの耐寒性のあるものも多くあります。