斑入り植物に最初に注目したのは日本人だった!

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みなさんは「斑入り植物」ってご存知ですか?知らないと思っていても、必ず目にしている斑入り植物。意識して葉の好みを考えたことがない方でも、改めて植物の葉を観察してみたら、「斑入り植物」がじつは大好きな植物だったなんてことも可能性大です。今回はそんな斑入り植物の中でも育てやすくて、ガーデニングやお部屋のインテリアにもぴったりな斑入り植物をご紹介します。

目次

斑入り植物に最初に注目したのは日本人だった!

斑入りの代表的な植物

斑入り植物に最初に注目したのは日本人だった!

斑入り植物とは葉や花の色が2色以上混ざったもので、葉の緑が一部薄くなったり白色化したものをいいます。斑入りの原因は明確には解明されていませんが、ウィルスによるものではないかといわれています。  斑入り植物は葉の表情に変化があり、植物各々の個性を感じるため、あえて斑入りの品種を好む方も多いのではないでしょうか。

斑入り植物とは葉や花の色が2色以上混ざったもので、葉の緑が一部薄くなったり白色化したものをいいます。斑入りの原因は明確には解明されていませんが、ウィルスによるものではないかといわれています。

斑入り植物は葉の表情に変化があり、植物各々の個性を感じるため、あえて斑入りの品種を好む方も多いのではないでしょうか。

斑入り植物を広めた水野忠暁(みずのただとし)

斑入り植物の発展に尽力した人物は、江戸時代の植物の奇品愛好家の筆頭ともいえる水野忠暁(みずのただとし)です。水野忠暁(みずのただとし)が、葉や茎に斑入りのあるものなど奇態を見つけては集め、栽培しました。斑入り植物以外には万年青(おもと)栽培に力を注いでいたことでも有名です。当時たんなる奇形と思われていた斑入り植物に価値を見出した人物として、日本のみならず海外の斑入り植物への再認識をもたらしたといっても過言ではない人物です。水野忠暁(みずのただとし)が斑入り植物を解説した「草木錦葉集」も文政12年(1829年)に出版されています。

私たちが斑入り植物を好む理由として、もしかしたらもう既に日本人の遺伝子に含まれているのかもしれませんね。

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斑入りの代表的な植物

斑入り植物の魅力は、何と言っても緑一色の単調になりがちな葉の表情に白味を帯びることで変化させてくれることです。花が咲かない観葉植物でも、斑入りの品種は華やかさがあります。育てやすい斑入り植物は、ガーデニングにもお部屋のインテリアとしても大変おすすめです。

斑入り植物の魅力は、何と言っても緑一色の単調になりがちな葉の表情に白味を帯びることで変化させてくれることです。花が咲かない観葉植物でも、斑入りの品種は華やかさがあります。育てやすい斑入り植物は、ガーデニングにもお部屋のインテリアとしても大変おすすめです。

フィカスプミラ

初心者にも大変育てやすいプミラは、ガーデニングの名脇役です。うっかり枯らしてしまいがちな方にも安心しておすすめ出来る植物です。

科・属 クワ科フィカス属
和名 オオイタビ
英名 Creeping fig
学名 Ficus pumila
原産地 日本、東アジア
出回り時期 通年
育てやすさ ★★★★★

フィカス・プミラ

  • フィカス・プミラは、付着根を出してよじ登るつる性のフィカスです。木や岩、塀、壁などにも這ってぐんぐん生長します。その性質をいかして針金などで造った鉢物仕立てやハンギングバスケット、寄せ植えのアクセントにも使われます。緑葉のタイプに加え、緑の地に白い斑が入る斑入りタイプが観賞用に人気があります。 日なたから半日陰、湿気のある用土を好みます。多少の耐陰性はあるので、室内の明るい場所でも育てられますが、あまり暗い場所だと徒長したり弱々しくなります。一方、真夏の直射日光では葉焼けを起こして葉の状態が悪くなります。真夏は半日陰になるような場所に植えるのがよいでしょう。 地植えにすると木化して根が太くなり、塀をよじ登って覆いつくしてしまいます。こまめに切り戻しを行わないと育ちすぎてしまうので注意が必要です。

 

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ヘデラ(アイビー

暑さにも寒さにも強いヘデラ。英名のアイビーという名でもお馴染みです。プミラ同様名脇役であるとともに、壁面を埋め尽くす主役にもなれる植物です。

科名・属 ウコギ科キヅタ属
和名 アイビー,西洋木蔦(セイヨウキヅタ)
英名 ivy
学名 Hedera
原産地 北アフリカ、ヨーロッパ、アジア
育てやすさ ★★★★★

アイビー(ヘデラ)

  • アイビーはウコギ科キヅタ属に分類されるツル性植物で、属名のヘデラの名前でも流通しています。葉の模様が様々あり、白い斑が入っているものやグレーやライトグリーンなどのマーブル模様の葉などがあります。アイビーは性質も非常に強健で屋外で難なく越冬することができます。そのためグランドカバープランツとして使用されることもあります。 また、地面に植えたアイビーは家屋の壁に活着し、外壁を覆いつくしてしまうこともあります。アイビーは水耕栽培でも育てることが出来るため、いろいろな模様のアイビーを少量ずつビンやビーカーなどに水挿しにするとインテリアにもなります。アイビーは耐陰性もあるため、出窓のある洗面所などに置くこともできます。

 

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オリヅルラン

細長い茎(ランナー)を伸ばして子株を付けるその姿からオリヅルランと名付けられた縁起のいい植物です。出来た子株を植え付けて簡単に増やす事も出来るため人気の植物です。

科・属 キジカクシ科オリヅルラン属
和名  オリヅルラン
英名  spider plant
学名  chlorophytum
原産地  南アフリカ
育てやすさ ★★★★★

オリヅルラン

  • オリヅルランは北欧とヨーロッパ以外に広く分布しています。オリヅルランは200種以上自生しているといわれており、一般的に観葉植物として育てられているオリヅルランは数種類のみです。オリヅルランとして多く流通しているのはChlorophytum comosum という種類とその園芸品種です。中でも斑入り品種であるナカフオリヅルラン、ソトフオリヅルランが代表的なオリヅルランです。その他にアフリカ原産のシャムオリヅルラン、葉の先がカールするボニーという品種なども流通しています。 オリヅルランは春~秋にかけてランナー(匍匐茎)の節から白い花を咲かせます。耐寒性があるため関東以南の暖かい地域であれば屋外越冬することが可能です。また、根茎が生きていれば地上部が枯れても生長期になると芽を出します。

 

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ポトス

室外の冬期間の寒さには耐えられませんが、室内で育てる分には本当に育てやすい植物です。風水的にとても良い植物ですのでお部屋で育てたい植物です。

科・属 サトイモ科ハブカズラ属(エピプレナム属)
和名 ポトス,黄金葛(オウゴンカズラ)
英名 pothos
学名  Epipremnum aureum
原産地  東南アジア熱帯雨林地帯など
育てやすさ

★★★★★

ポトス

  • ポトスは熱帯地域原産のツル性観葉植物で、モンステラなどと同じ定番の観葉植物です。日本では葉が小さくハンギング用の鉢に植えられていることが多いですが、ヘゴ棒などで上へ向かうように仕立てると葉が大きくなり、モンステラのような切れ込みが入るようになります。逆に、ポトスを下垂させるようにすると葉は小さくなり、よく見かける形状のものになります。 ポトスの名前で一般的に流通しているのはEpipremnum aureum という種類で、多くの園芸品種が作られています。また、沖縄を含む世界の亜熱帯~熱帯に帰化・定着している例が見られます。  

 

ポトスの飾り方や種類、詳しい育て方ならコチラ

 

ドラセナ

ドラセナの種類の中でドラセナ・マッサンゲアナは、「幸福の木」とも呼ばれ新築時のプレゼントに贈られることも多い植物です。ストライプの斑入りがシャープなイメージで男性の方にも好まれる観葉植物ではないでしょうか。ドラセナは大きさも様々の品種があるので選ぶ楽しみもあります。

科・属 リュウゼツラン科ドラセナ属
和名 ドラセナ
英名 Dracaena
学名 Dracaena
原産地 熱帯アジア、熱帯アフリカ
育てやすさ ★★★★★

幸福の木(ドラセナ・マッサンゲアナ)

  • 幸福の木はドラセナ・フラグランスの枝変わりによって生まれたマッサンゲアナという種類の観葉植物で、祝い事の贈答品として胡蝶蘭と共に親しまれています。また、幸福の木は愛知県渥美半島にあるナーセリーが日本で初めて輸入し、国内に流通させたと言われており強健な性質も相まって現在も人気の高い観葉植物です。 コルジリネ(コルディリネ)と見た目が似ていますが、幸福の木(ドラセナ・マッサンゲアナ)はコルジリネ(コルディリネ)と違って根茎を形成しません。 一般的に流通している幸福の木(ドラセナ・マッサンゲアナ)は生長点が切られて、防腐用に黒や茶色の薬品が塗られています。横から出ているのが脇芽でになります。

 

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ユキノシタ

観葉植物とは趣を変え、自然の渓谷沿いの湿った斜面の岩陰に分布しているユキノシタは、庭のグランドカバーとしても植えられます。常緑の多年草で半日陰から日陰のやや湿った環境を好む花の形が特徴的な植物です。

科・属 ユキノシタ科ユキノシタ
和名 ユキノシタ(雪の下)
英名 Strawberry saxifrage
学名 Saxifraga stolonifera
原産地 日本・中国・朝鮮半島
出回り時期 4月~6月
育てやすさ ★★★☆☆

ユキノシタ(雪の下)

  • ユキノシタ(雪の下)は、本州から四国、九州にかけての渓谷沿いの湿った斜面の岩陰に分布している山野草で、人家周辺にも庭の下草としてよく植えられる常緑の多年草です。半日陰から日陰のやや湿った環境を好みます。 ユキノシタ(雪の下)の葉は直径3cm~8cmほどで丸く、葉裏は褐茶色、葉脈上に白い斑が入ります。繁殖力が強く、株元からランナーを伸ばし、株が増えていきます。 4月~5月頃に株の中心から20cm~50cmほどの花茎が伸びて白い花が開花し、5枚の花弁のうち上に3枚ある小さな花弁には赤紫色の斑点が入る独特な形状をしています。 薬がなかった時代には民間薬として重宝され、食用としても利用されたため、どこの家の井戸周りにもある生活になじみの深い植物でした。現在でも食用のほか、化粧品の素材など、さまざまな用途に利用されています。   園芸素材としてのユキノシタ(雪の下)は、一度根付けば肥料を施すなどの手間がいらず育てやすい植物です。丈の低い植物なので、半日陰から日陰のグランドカバーとしても使われています。

 

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オモト

最後に水野忠暁(みずのただとし)が熱中し、愛したオモトです。水野忠暁によりオモトは7つのグループに分類され74種という数のオモトを紹介しています。オモトの品種の出版だけではなく、オモト好きな仲間を集めた展示会も開催しており、オモトを江戸時代に広めました。おかげで人気の植物になったオモトは高値で売買され、水野忠暁が自費出版した「小万年青名寄」の絵師には当時植物を描かせたら天下一品と言われていた関根雲停に描かせる息の入れようだったと言います。

科・属 ユリ科オモト属
英名 Rohdea japonica
学名 Rohdea japonica Roth
原産地 日本、中国
出回り時期 通年
育てやすさ ★★★☆☆

万年青(オモト)

  • 万年青(オモト)は日本で古くから、主に青々とした葉を観賞する目的で育成されてきた植物です。江戸時代から続く品種改良によって多彩な葉の形状、模様が生まれ「葉芸」と呼ばれています。 品種改良の技術が「芸」として高く評価されているのは万年青(オモト)だけで、植物の中では特別な価値を見出されている植物です。多年草で葉を落とさないことから長寿を象徴する縁起物としても大切にされてきました。 「縁起草」「辛抱草」の別名もあります。乾燥と多湿も嫌うのですが、基本的には初心者にも育てやすく丈夫な植物です。霜が降りず、-5℃以下の気温にならなければ屋外越冬可能です。昼間の日が出ている時間帯は外に出し、夜は玄関にしまうなどをしてもよいでしょう。 引っ越し祝いに万年青を贈る日本の文化 万年青(オモト)は1590年、江戸時代に徳川家康が江戸に移る際に3種類の万年青(オモト)を贈られ、家康は大変喜び城にその3鉢の万年青(オモト)を持ち込みました。その後、城が大繁栄したというエピソードがあり、そこから日本中に引っ越し祝いとして万年青(オモト)を送る風習が広まったようです。江戸時代から現在まで引っ越しの際は縁起を担ぎ、引っ越し先に一番最初に万年青(オモト)を入れる習わしが続き邪気を祓うため鬼門の方角に置かれるようになりました。

 

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いかがでしたか?

斑入りの植物がなんとなく気になっていた方は、江戸時代から続く斑入り植物文化に思いを馳せながら、斑入り植物を育ててみませんか?

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