ベランダ菜園~秋冬野菜の生育状況・追肥

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通りを歩いていると金木犀(キンモクセイ)の良い香りがする9月下旬頃のみなさんの秋冬野菜は順調に生育していますか?

秋冬野菜の白菜・カリフラワー・ブロッコリー・キャベツ・プチヴェール 、その他の秋冬野菜の生育状況をみながら、その後の追肥のタイミングや育て方のポイントをご紹介します。

※主に関東温暖地、品種によっても生育の差が出ます。

目次

秋冬野菜の生育状況

秋冬野菜の追肥のタイミング

秋冬野菜を育てるポイント

その他の秋冬野菜の生育状況

秋冬野菜の生育状況

秋冬栽培がスタートする9〜11月にかけて、じつは家庭菜園は大変な時期を迎えます。というのも、寒くなる前の9〜11月が害虫の被害が多いからです。この時期を乗り切れば、その後はゆっくり育つ秋冬野菜の栽培はじつに優雅なものです。

白菜

白菜は「害虫が最も好むといわれている野菜」といっても過言ではないほど、よく食べられます。分かってはいたのですが、この食害された白菜を眺めていると自分の無力さに悲しくなってしまいます。  食べられ方を観察してみると…  ・葉の上に残されたフン。  ・葉の裏がカスリ状になっているのは、ヨトウムシの若齢幼虫の食害跡であること。  ・葉を食害されたのは、老齢ヨトウムシの食害跡であること。  以上のことからヨトウムシであることは間違いないと思います。このヨトウムシに負けてはいけないとシルバーマルチを作って対抗してみましたが、被害は増えるばかり…  そこで、食害された葉を取り除き、ヨトウムシの一斉捜査をすることにしました。

白菜は「害虫が最も好むといわれている野菜」といっても過言ではないほど、よく食べられます。分かってはいたのですが、この食害された白菜を眺めていると自分の無力さに悲しくなってしまいます。

食べられ方を観察してみると…

・葉の上に残されたフン。

・葉の裏がカスリ状になっているのは、ヨトウムシの若齢幼虫の食害跡であること。

・葉を食害されたのは、老齢ヨトウムシの食害跡であること。

以上のことからヨトウムシであることは間違いないと思います。このヨトウムシに負けてはいけないとシルバーマルチを作って対抗してみましたが、被害は増えるばかり…

そこで、食害された葉を取り除き、ヨトウムシの一斉捜査をすることにしました。

 

ヨトウムシは日中は株元の土の下にかくれていることから、1cm位下を掘りながら探しましたが…  全く見つけることができませんでした。仕方ありません。この機会に追肥を施し、ニームとトウガラシ、ニンニク、米酢で作った手作り防虫スプレーをかけ、シルバーマルチをして、お手入れを終了しました。

ヨトウムシは日中は株元の土の下にかくれていることから、1cm位下を掘りながら探しましたが…

全く見つけることができませんでした。仕方ありません。この機会に追肥を施し、ニームとトウガラシ、ニンニク、米酢で作った手作り防虫スプレーをかけ、シルバーマルチをして、お手入れを終了しました。

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カリフラワー

 白菜に比べてカリフラワーは生育がとても良いです。主茎も太くなり、葉もほとんど害虫の食害を受けていない良い状態です。

 白菜に比べてカリフラワーの生育は順調です。主茎も太くなり、葉もほとんど害虫の食害を受けていない状態です。しかも、日差しのあまり当たらない北側のベランダでもカリフラワーの生育が順調なのはとても嬉しいです。

ブロッコリー

カリフラワーほどではありませんが、ブロッコリーも順調に生育しています。害虫の被害がないのが本当に嬉しいです。

カリフラワーほどではありませんが、ブロッコリーも順調に生育しています。この柔らかそうなブロッコリーの葉はじつは食べられます。もう少し大きくなってから葉も収穫して食べるのが今から楽しみなんです。

キャベツ

普通のキャベツよりも、赤キャベツの方が大きく生育しています。葉の食害は多少ありますが、やはり白菜ほどではありません。

普通のキャベツよりも、赤キャベツの方が大きく生育しています。葉の食害は多少ありますが、やはり白菜ほどではありませんね。

プチヴェール

ケールと芽キャベツを掛け合わせたプチヴェールも、葉の数が順調に増えています。プチヴェール は初期生育の良し悪しがその後の収穫量に影響が出るためとても重要です。

ケールと芽キャベツを掛け合わせたプチヴェールも、葉の数が順調に増えています。プチヴェール は初期生育の良し悪しがその後の収穫量に影響が出るため、今の生育状態がとても重要なんです。

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秋冬野菜の追肥のタイミング

続いて、秋冬野菜の追肥のタイミングについてご紹介します。

※品種にもよりますので、一般的な追肥のタイミングとお考え下さい。

白菜の追肥

1回目は、本葉が7~8枚の時に追肥を施します。

2回目は、1回目の追肥から2週間後にもう一度施します。

その後は、肥料がなくても元気に生育します。初期生育が重要なので、今の時期の生育がとても大切です。

生育後期にあまり生長しないときは、肥料不足を疑うよりも、初期生育が足りなかったからと思われます。この時期の白菜は、しっかり育てましょう。

 

カリフラワー・ブロッコリーの追肥

植え付けてから2週間ごとに追肥を施します。

 

キャベツの追肥

1回目は、本葉が10枚位の時に追肥を施します。

2回目は、芯が立ち上がり始める頃で、だいたい植え付けてから1か月半ごろの時期に施します。

 

プチヴェールの追肥

本葉が6~8枚ほど、又は草丈が20~30cm位まで生育したころから追肥を始めます。  その後は2週間ごとに追肥を施しましょう。

本葉が6~8枚ほど、又は草丈が20~30cm位まで生育したころから追肥を始めます。

その後は2週間ごとに追肥を施しましょう。

 

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秋冬野菜を育てるポイント(土寄せ・摘葉)

秋冬野菜を育てるポイントの中でも、今回はブロッコリーの土寄せとプチヴェールの摘葉(てきよう)についてご紹介します。

ブロッコリーの土寄せ

葉の大きさに比べ、茎が少し細いブロッコリーは、追肥のタイミングで株元へ軽く土寄せすることが倒状を防ぐポイントになります。  なぜなら、秋冬栽培は台風など強風の影響を受けやすく、倒伏することによって根がむき出しになり乾燥して根を痛めてしまいます。こうした土寄せを日々行うことで元気な作物を育てることができます。

葉の大きさに比べ、茎が少し細いブロッコリーは、追肥のタイミングで株元へ軽く土寄せすることが倒状を防ぐポイントになります。

なぜなら、秋冬栽培は台風など強風の影響を受けやすく、倒伏することによって根がむき出しになり乾燥して根を痛めてしまうからです。こうした土寄せを日々行うことで強風にも耐える元気なブロッコリーを育てることができます。

プチヴェールの摘葉(てきよう)

20~30cmほど生長したプチヴェールの茎を見ると、わき芽が出来始めています。このわき芽の日当たりと風通しを良くして、プチヴェールの生育を促すために下葉を徐々に取り除きます。

20~30cmほど生長したプチヴェールの茎を見ると、わき芽が出来始めています。このわき芽の日当たりと風通しを良くして、プチヴェールの生育を促すために下葉を徐々に取り除きます。

 

摘葉のポイントは、プチヴェールのわき芽部分を傷つけないように1cmほど離れた部分をハサミで取り除きましょう。切り取った部分は、そのまま置いておくと、数日後乾燥してあとポロリと落ちます。

摘葉(てきよう)のポイントは、プチヴェールのわき芽部分を傷つけないように1cmほど離れた部分をハサミで取り除きましょう。切り取った部分は、そのまま置いておくと、数日後乾燥してあとポロリと落ちます。

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その他の秋冬野菜の生育状況

9月上旬に種まきや植え付けを済ませたその他の秋冬野菜の1ヶ月ほど経過した様子をみていきましょう。

ラディッシュ

栽培している環境が北側のベランダのため、日差しが弱く半日陰の環境になっていますのでラディッシュの生育がとても緩やかです。

栽培している環境が北側のベランダのため、日差しが弱く半日陰の環境になっていますのでラディッシュの生育がとても緩やかです。

 

パクチー

パクチーもやっと本葉が出てきたところです。ちなみに、パクチーの苗は倒れやすいので苗をまとめて育てていきますので、間引きをするのはまだずっと後です。

パクチーもやっと本葉が出てきたところです。ちなみに、パクチーの苗は倒れやすいので苗をまとめて育てていきますので、間引きをするのはまだずっと後です。

 

カブ

同じ日にプランターの縁を1周するように種をまいたのに発芽にばらつきがあります。観察してみると日の当たる方が発芽しています。みなさんがカブの種をまくときは、必ず日差しが当たる環境で種をまきましょう。

同じ日にプランターの縁を1周するように種をまいたのに発芽にばらつきがあります。観察してみると日の当たる方が発芽しています。みなさんがカブの種をまくときは、必ず日差しが当たる環境で種をまきましょう。

 

ほうれん草

まだ小さいですが葉の形がもうすでにほうれん草ですね。みなさんの育てているほうれん草は発芽しましたか?  じつは、ほうれん草の種は硬実種子といって硬い殻に覆われています。そのため、種は1晩水につけておくと発芽しやすくなります。または「ネーキッド種子」といってあらかじめ硬い殻を取り除き、中の種を取り出す加工をされた種が売られています。ほうれん草の種が発芽しない時は、みなさんがまいた種袋を一度確認してみましょう。

まだ小さいですが葉の形がもうすでにほうれん草ですね。みなさんの育てているほうれん草は発芽しましたか?

じつは、ほうれん草の種は硬実種子といって硬い殻に覆われています。そのため、種は1晩水につけておくと発芽しやすくなります。

または「ネーキッド種子」といってあらかじめ硬い殻を取り除き、中の種を取り出す加工をされた種が売られています。ほうれん草の種が発芽しない時は、みなさんがまいた種袋を一度確認してみましょう。

 

葉玉ネギ

オニオンセットともいわれる、玉ねぎの子球から育てた葉玉ねぎ。1ヶ月もたつと上の画像のように芽がかなり伸びますが、生育せず詰まっているような場合は、子球の先端を傷を付けないようにむくと芽が出やすくなります。

オニオンセットともいわれる、玉ねぎの子球から育てた葉玉ねぎ。1ヶ月もたつと上の画像のように芽がかなり伸びますが、生育せず詰まっているような場合は、子球の先端を傷を付けないようにむくと芽が出やすくなります。

 

水菜

冬の寒さにも強いですが、日当たりの悪さにも意外と順応して生育します。種をばらまきの方法でまいたので、だいぶん密集してきました。この後間引きながら収穫をし、間引き菜はサラダにしました。水菜を今後大きく育てるためには十分な株間が必要になりますので、適宜根元から収穫していきましょう。

冬の寒さにも強いですが、日当たりの悪さにも意外と順応して生育します。水菜の種を「ばらまき」の方法でまいたので、だいぶん密集してきました。間引きながら収穫をし、間引き菜はサラダにしていただきました。

水菜を今後大きく育てるためには十分な株間が必要になりますので、適宜根元から収穫していきましょう。

 

ニンジン

ニンジンはなかなか芽が出なくて、いつも冷や冷やします。9上旬の種まきは品種にもよりますが、種まきとしてはギリギリの時期です。ニンジンの種は好光性種子の種子なので、発芽には光が重要です。発芽していない時は日差し不足または、種まきの際の覆土のかけ過ぎを疑いましょう。

ニンジンはなかなか芽が出なくて、いつも冷や冷やします。9上旬の種まきは品種にもよりますが、種まきとしてはギリギリの時期です。加えてニンジンの種は好光性種子なので、発芽には光が重要です。発芽していない時は日差し不足または、種まきの際の覆土のかけ過ぎを疑いましょう。

 

ジャガイモ

ジャガイモもニンジン同様、9上旬の植え付けはギリギリの時期です。ジャガイモも暖かい気温が続くうちにめい一杯日差しを当ててて生育させましょう。上の画像のジャガイモは順調な生育です。ちょうど1ヶ月ほどで芽かきをした後に、追肥と土寄せをしました。

ジャガイモもニンジン同様、9上旬の植え付けはギリギリの時期です。ジャガイモも暖かい気温が続くうちにめい一杯日差しを当ててて生育させましょう。上の画像のジャガイモは順調な生育です。ちょうど1ヶ月ほどで芽かきをした後に、追肥と土寄せをしました。

 

いかがでしたか?

今後一番気になるのは、あの害虫の被害を受けた白菜がどうなるかです…絶対にヨトウムシを見つけなければ!!

みなさんも家庭菜園の害虫対策・追肥など、秋冬野菜の栽培を頑張ってくださいね。

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