春の球根花の種類と飾り方|お部屋に春を呼び込む花のインテリア
山田智美
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春はかわいらしい球根の花がたくさん流通する季節。球根花の楽しみ方はお庭や鉢植えだけではありません。室内で楽しめるおすすめの春の球根花17種類と飾り方や生け方のコツを紹介します。
目次
春の球根花おすすめ10種
アネモネ
アネモネは、ビロードのような花芯と透けるような繊細な花びらが魅力の春の球根花。花の色は、白、ピンク、青紫、赤紫などと豊富で、一重咲きから八重咲きまであります。一本飾っておくだけでインテリアのアクセントになる花です。
スイセン
スイセンは、何といっても香りの良さが魅力の春の球根花。早咲きのニホンズイセンは12月頃から流通をはじめ、後を追うように次々と他の品種も出回ります。白や黄色といった明るい花色と香りで、お部屋に春を連れてきてくれます。
チューリップ
チューリップは、春を代表するような球根花。ふっくらとした花のフォルムを楽しめる一重咲きは、何色かまとめてロリポップキャンディのように飾るとかわいさ爆発です。たっぷりとした花びらの八重咲きは、花が開いてからの色っぽさがたまりません。春が待ちどおしくてたまらないときは、チューリップをお部屋に飾って春の気分を楽しみましょう。
バイモユリ
バイモユリは、楚々とした野草のようなたたずまいが可憐な春の球根花。花びらの内側にある紫褐色の網目模様が花から透けて見える様子や、アール・ヌーヴォーの絵画のような葉の曲線が魅力です。バイモユリの曲線美をインテリアに取り込んでみませんか。
ヒヤシンス
ヒヤシンスは、球根の水耕栽培でもお馴染みの、香りの良い春の球根花。ヒヤシンスをお部屋に飾れば、花の姿だけでなく、香りからも春を感じることができます。球根から育てるタイミングを逃してしまったとしても大丈夫。ヒヤシンスは切り花でも流通しています。
ヒヤシンソイデス
ヒヤシンソイデスは、淡いブルーや白の釣鐘型の花を咲かせる春の球根花。イングリッシュブルーベルやスパニッシュブルーベルという名前でも流通しています(以前はシラーに分類されていたので、今でもシラーという名前で販売されていることがあります)。ヨーロッパの絵本を眺めているような気分に浸れる花です。
フリージア
フリージアは、香水のような華やかな香りが魅力の春の球根花。真直ぐな茎に連なるように花を咲かせます。1本飾ってあるだけで、春の香りが部屋いっぱいに広がります。
フリチラリア・インペリアリス
フリチラリア・インペリアリスは、ヨウラクユリという和名を持つ春の球根花。オブジェのような独特のフォルムと大きな花、オレンジや黄などの鮮やかな花色が存在感を放ちます。1本だけでインテリアのアクセントになる花です。
ラナンキュラス
ラナンキュラスは、たっぷりとした花びらが魅力の春の球根花。その昔、バラが咲かない季節にバラのような華やかな花を……といって改良されたという話もあるほど存在感のある花です。ラナンキュラスは初夏には姿を消してしまうので、この豪華で華やかな花を楽しめるのは春だけです。
リューココリーネ
リューココリーネは、ガラスのような繊細な花びらとすっと伸びた華奢な茎が美しい春の球根花。ほのかに甘い香りがするのも魅力です。ラインが美しい花なので、茎まで見えるようなガラスの花瓶に生けて楽しんでみてはいかがでしょうか。
球根付き切り花7種
小ぶりな球根花は、球根付きで流通しています。球根が付いている花は、通常の切り花よりも長く楽しめるのが魅力。水耕栽培と同じような感覚で楽しむことができます。
オーニソガラム
小ぶりなオーニソガラムは球根付きで流通しています。手のひらサイズの小さな球根花は、ちゃんと茎を伸ばして、星のようなかわいらしい花を咲かせます。
クロッカス
クロッカスは、早春に咲く春の球根花。1つの球根から、香りの良い小ぶりな花を数個咲かせます。お部屋の中に春を運んできてくれるような花です。
原種チューリップ
原種チューリップの中でも小型の品種が球根付きで流通しています。両手のひらにすっぽりと収まってしまうようなサイズがたまらなくかわいく、気が付くと毎年購入しています。きゅっと閉じたつぼみで購入しても、咲く頃には茎が伸びることを意識して、深さのある器に生けると安定します。
ミニアイリス
ミニアイリスは、矮性の球根アイリスです。アイリスの見た目そのままでサイズが小ぶりなので、わーとか、きゃーといった声が出てしまうほどのかわいらしさです。室内で飾りながら、茎が伸び、次々と花が咲く様子を眺めるのも楽しみの1つです。
ミニスイセン
ミニスイセンは、小さいサイズのスイセンです。原種系のバルボコやテータテート(ティタティタやテタテイトとも呼ぶ)などが球根付きで流通しています。小さく愛らしいスイセンは、お部屋の中で春を実感できる花です。
プスキニア
プスキニアは、小ぶりなサイズがかわいい春の球根花。野花のような楚々とした雰囲気が魅力で、隠れファンも多い花です。ちょっと小瓶に生けておくだけで、春の野原のような雰囲気を楽しめます。
フリチラリア・メレアグリス
フリチラリア・メレアグリスは、パイソン柄を髣髴とさせるような模様が印象的な春の球根花。花色は紫褐色や白があります。独特の柄とフォルム、透けるような花びらは、手の込んだオブジェのようで、いつまでも眺めていたくなる花です。小ぶりながらも存在感があるので、インテリアのアクセントにおすすめです。
ムスカリ
ムスカリは、ブドウを逆さにしたようなフォルムがかわいらしい春の球根花。庭植えや鉢植えでも楽しめますが、球根付きの切り花でも流通しています。つくしのような小さな状態で購入しても、ぐんぐん茎を伸ばして花を咲かせる様子がかわいらしく、室内で春の息吹を感じることができます。
球根花の生け方のコツ
水は少なめ(浅水)
球根花を生ける際のコツは、花瓶の水を少なめにすること。これを浅水と言います。なぜ水を少なくした方がよいのかというと、球根花は葉茎に含まれる水分量が多いため、茎が腐りやすいという特徴があるからです。その分、みずみずしい花が長持ちするというメリットもあります。
球根花を生けるなら、茎が1~3cm水に浸かっていれば十分です。浅水と併せて、こまめに水を交換するようにするとバクテリアの発生を防ぐことができるので、水が腐りにくく、長持ちします。
▼球根花の水の量について解説しています。
球根付き切り花の生け方のコツ
球根付きの切り花を花瓶に生けるコツは、球根の下の根が水に浸かる程度の浅水にすることです。水耕栽培するような生け方です。球根は栄養と水分を蓄えているので、水浸しにすると、水分過多で腐ってしまいます。球根の下から生えている根が水に浸かっていれば、根から必要な水分を吸い上げるので問題ありません。
▼球根付き切り花の生け方のコツがわかります。
球根花の飾り方
球根花をガラスに飾る
球根花は、茎のラインがきれいなものばかり。ガラスの花瓶に生けると茎まで見えるので、その美しさが引き立ちます。また、ガラスの花瓶は水の量も目で確認できるので、浅水で管理したい球根花を生けるのに適しています。
球根花を小瓶に生ける
球根花を1本ずつ小瓶に生けてみるのもおすすめです。それぞれ長さを変えてみたり、少し離して並べてみたりすると、景色に動きが出ます。3本くらいを小瓶に生けて飾れば、野原で咲いているかのようなかわいらしい仕上がりになります。
球根花をモスを使って生けてみる
花瓶の底にモスを敷いて飾る方法です。この方法は、球根が水浸しになることなく、根の部分だけが水に浸かるように管理できるので、とっても便利。さらにモスを敷くことで自然感も演出できるので、お部屋にいながら森の中のような雰囲気を楽しめます。
▼モスを使った生け方について詳しく説明しています。
球根花は、春の到来を視覚的に実感させてくれます。特に切り花はまだ寒い早春から流通するので、お部屋の中で一足早く春を楽しむことができます。球根花を飾って、インテリアに春を呼び込んでみませんか。
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