コノフィツム(メセン)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- コノフィツム(メセン)
- 学名
Conophytum
- 英名
- Conophytum
- 科名
- ハマミズナ科
- 属名
- コノフィツム属
- 原産地
- 南アフリカなど
コノフィツム(メセン)の特徴
コノフィツムとは、多肉植物の総称、メセン(女仙)の代表的な属の一つです。個性的で特異な容姿と興味深い生長過程もあり愛好家が多い種類です。
メセン(女仙)の由来は、サボテン(仙人掌)が男らしさあふれる植物に対して、メセンはつるつるしていて様々な模様を装い、女性のような仙人掌に似た植物という意味から名がついたと言われています。
コノフィツムは南アフリカやナミビア原産のハマミズナ科コノフィツム属の多肉植物です。現地では岩砂漠地帯で生活しています。茎と葉が一体化しているのは、動物の食害を避けるために現地の環境に擬態していることからです。足袋のような姿の足袋型、丸い丸型、鞍型などで分けれます。秋に菊に似た花を咲かせます。花色は黄色、ピンク、オレンジ、白などがあります。
生長期は冬で、春以降に休眠します。表皮がカサカサになり秋頃に皮を破り、中から新芽が出てきます。
コノフィツム(メセン)の詳細情報
園芸分類 | 多肉植物、メセン |
---|---|
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | やや弱い |
コノフィツムは冬が生長期
コノフィツムは冬型の多肉植物なので夏は休眠期になります。春頃に表皮が茶色くカサカサになってきたら休眠のサイン。水やりはここからストップして休眠させます。
梅雨〜夏の高温期はできるだけ涼しく風通しの良い場所で管理し休ませます。
コノフィツム(メセン)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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成長期 | ||||||||||||
生育緩慢期 | ||||||||||||
休眠期 |
コノフィツム(メセン)の栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所に置きましょう。コノフィツムは、11月から4月の冬に生長する多肉植物です。休眠している夏場は完全に断水し、涼しい半日陰で管理します。生長期の冬場は日光によく当ててやりましょう。秋くらいから、花芽をつけて開花することもあります。ひょろっと細長く育つ場合は日光不足による徒長になります。
また、コノフィツムは風通しの良いところを好みます。風通しが悪いと、調子を崩したり病害虫の原因になります。
用土
水はけの良い土が適しています。多肉植物・サボテン専門店での取り扱いの専用土や市販の多肉植物の土でも栽培可能です。
コノフィツム(メセン)の育て方のポイント
水やり
コノフィツムは脱皮をする多肉植物です。脱皮が始まったら、水を与えるのをやめましょう。夏場は完全に断水し、涼しい半日陰で夏越しします。お盆過ぎに昼夜の気温が下がり、過ごしやすい気温になってきた頃から少しずつ様子を見ながら水やりを再開させます。
コノフィツムの水やりのタイミングに関しては、管理している環境により異なります。日頃からこまめに観察をしたり、温度計で気温の変動を確認することも大事です。
シワが目立ち、水を与えても吸う様子もなくしおれているような場合は、根腐れや株が痛んでいる場合があります。鉢から抜いて根の状態を確認してみるとよいでしょう。
種類によっては完全に断水をしない
小型の種類は株も小さく根も弱いため、休眠期に完全に断水すると乾燥に耐えられず枯れてしまうことがあります。夏の高温期は乾燥しやすいので様子をみて土を湿らせる程度の水やりをしてください。
肥料
生長期に緩効性化成肥料2か月に1回ほど少量与えるとよいでしょう。休眠期には施しません。
病害虫
ネジラミに注意しましょう。根っこに楕円形の白い虫のようなものが付きます。植え替え時に、根っこの様子も確認しましょう。もし、付いていたら根をよく洗って薬剤につけてから乾燥させます。十分に乾燥させたら、植えましょう。
コノフィツムにとってナメクジも天敵です。這われてしまうと表皮に後が残ってしまい美観を損ねます。ナメクジは夜間に活動するので雨の後や梅雨時期、湿度が高い日などは要注意。見つけたら捕殺してください。鉢底などに潜んでいることもあります。鉢底や暗い場所も確認をしましょう。
コノフィツム(メセン)の詳しい育て方
選び方
ぷっくりとハリのあるもので、傷がついていないものを選びましょう。徒長(とちょう)していない個体を選びます。徒長している(あきらかに他のと比べて伸びきている)ものは、弱い個体になっている可能性もあります。
植え替え・鉢替え
植え替えや株分けは生長期の10月から3月の間で行いましょう。
花
コノフィツムの花は1年に1度咲きます。花が咲き終わった後、花がらが株に張り付きシミのようになることがあります。そのまま放置せず、花がらは早めに摘み取りましょう。
冬越し
寒さには強い方ではありますが、霜が降りるや降雪の予報がある場合は早めに屋内へ取り込むなどして極端な寒さに当てないように。よく日の当たる窓辺などで管理してください。雪が降るくらいの気温の場合は凍ることもあります。一度凍ってしまうと傷んでしまい枯れてしまうこともあります。