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名前がわかる!花が可愛い雑草を色別にご紹介|夏編

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山田智美

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花が可愛い夏の雑草|青

暑い夏に似合う爽やかなブルーの花です。青と言う色は自然界に少ないと言われています。青い花も種類が少ないので、道端で出会えると余計に嬉しくなります。

ツユクサ

学名:Commelina communis 科名:ツユクサ科 分類:一年草 花期:6~9月 梅雨が明けた頃、草むらに繁茂するツユクサ、漢字では露草と書きます。花は2~3cmくらいの小さなものですが、少しだけ紫がかった青の美しさに、目を奪われます。草むらの中で他の葉の陰に隠れるように咲いているツユクサを見つける喜びは、ちょっと表現し難いものです。  ツユクサの花は朝咲いて昼過ぎには萎れてしまうので、見たいと思ったら、午前中のうちにお散歩に出るのがいいでしょう。特に雨上がりの水滴が付いている花は早起きのご褒美に十分なくらいの美しさです。

  • 学名:Commelina communis
  • 科名:ツユクサ科
  • 分類:一年草
  • 花期:6~9月

梅雨が明けた頃、草むらに繁茂するツユクサ、漢字では露草と書きます。花は2~3cmくらいの小さなものですが、少しだけ紫がかった青の美しさに、目を奪われます。草むらの中で他の葉の陰に隠れるように咲いているツユクサを見つける喜びは、ちょっと表現し難いものです。

ツユクサの花は朝咲いて昼過ぎには萎れてしまうので、見たいと思ったら、午前中のうちにお散歩に出るのがいいでしょう。特に雨上がりの水滴が付いている花は早起きのご褒美に十分なくらいの美しさです。

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花が可愛い夏の雑草|グリーン

葉っぱと同化してわかり辛いけど、良く見ると可愛いグリーンの花。そんなグリーンの花を咲かせる夏の雑草の名前を紹介します。

ヨウシュヤマゴボウ

学名:Phytolacca americana 科名:ナデシコ科 分類:多年草 花期:5~7月 ヨウシュヤマゴボウは、グリーンから薄いピンク色のグラデーションが可愛らしい花を咲かせる雑草です。花はあまり目立たず、秋に熟して黒く色づく果実の方が印象深いかもしれません。 多年草ですが低木のように大きくなります。横にも枝を広げて生長していくので、自宅の庭で見付けたら、他の植物の邪魔にならないように気をつけましょう。気を付けると言っても気付いた時には大きくなっていることが多いので、邪魔であれば適宜剪定をしましょう。 このヨウシュヤマゴボウは、初夏のグリーンの花も秋に色づく実も可愛らしく、ちょっと切ってきて花瓶などに生けておくと一輪でも絵になります。花と実は生けて楽しめるのですが、葉は水が下がりやすいので、切花として生ける時は葉っぱは取ってください。 ヨウシュヤマゴボウもあらゆるところで見かけます。住宅街の道路脇、駐車場、民家の庭先、ダイナミックな場合はアスファルトを割って伸びていることもあります。 さらにヨウシュヤマゴボウは有毒植物と言われているので、根も果実も間違っても食用にはしないでください。

  • 学名:Phytolacca americana
  • 科名:ナデシコ科
  • 分類:多年草
  • 花期:5~7月

ヨウシュヤマゴボウは、グリーンから薄いピンク色のグラデーションが可愛らしい花を咲かせる雑草です。花はあまり目立たず、秋に熟して黒く色づく果実の方が印象深いかもしれません。

多年草ですが低木のように大きくなります。横にも枝を広げて生長していくので、自宅の庭で見付けたら、他の植物の邪魔にならないように気をつけましょう。気を付けると言っても気付いた時には大きくなっていることが多いので、邪魔であれば適宜剪定をしましょう。

このヨウシュヤマゴボウは、初夏のグリーンの花も秋に色づく実も可愛らしく、ちょっと切ってきて花瓶などに生けておくと一輪でも絵になります。花と実は生けて楽しめるのですが、葉は水が下がりやすいので、切花として生ける時は葉っぱは取ってください。

ヨウシュヤマゴボウもあらゆるところで見かけます。住宅街の道路脇、駐車場、民家の庭先、ダイナミックな場合はアスファルトを割って伸びていることもあります。

さらにヨウシュヤマゴボウは有毒植物と言われているので、根も果実も間違っても食用にはしないでください。

ノブドウ

学名:Ampelopsis glandulosa. 科名:ブドウ科 分類:つる性落葉低木 花期:5~7月 初夏から夏にかけて花を咲かせ、秋に実がなるブドウの仲間です。青や紫色のその種子は宝石のような美しさですが、これは虫が寄生している種子で、正常な種子は白っぽい地味な色をしています。ブドウの仲間ですが食用には出来ません。 自由に湾曲するつるは、切ってすぐ柔らかいうちにに丸く輪を作って吊るしておけば、きれいなドライのリースが出来上がります。 山野から公園、住宅街など、身近な場所で樹木やフェンスに絡みついているのを見かけます。

  • 学名:Ampelopsis glandulosa
  • 科名:ブドウ科
  • 分類:つる性落葉低木
  • 花期:5~7月

初夏から夏にかけて花を咲かせ、秋に実がなるブドウの仲間です。青や紫色のその種子は宝石のような美しさですが、これは虫が寄生している種子で、正常な種子は白っぽい地味な色をしています。ブドウの仲間ですが食用には出来ません。

 

学名:Ampelopsis glandulosa. 科名:ブドウ科 分類:つる性落葉低木 花期:5~7月 初夏から夏にかけて花を咲かせ、秋に実がなるブドウの仲間です。青や紫色のその種子は宝石のような美しさですが、これは虫が寄生している種子で、正常な種子は白っぽい地味な色をしています。ブドウの仲間ですが食用には出来ません。 自由に湾曲するつるは、切ってすぐ柔らかいうちにに丸く輪を作って吊るしておけば、きれいなドライのリースが出来上がります。 山野から公園、住宅街など、身近な場所で樹木やフェンスに絡みついているのを見かけます。

自由に湾曲するつるは、切ってすぐ柔らかいうちにに丸く輪を作って吊るしておけば、きれいなドライのリースが出来上がります。

山野から公園、住宅街など、身近な場所で樹木やフェンスに絡みついているのを見かけます。

エノコログサ(ネコジャラシ)

学名:Setaria viridis 科名:イネ科 分類:一年草 花期:5~7月 ほぼ四季咲きと言ってもいいくらい一年中咲いている雑草です。道端、駐車場の隅、空き地、公園の花壇、あらゆるところで見かけます。全体がグリーンなので、「THE 草」と言った見た目ですが、先端のグリーンのふわふわした部分は花穂です。梅雨が始まる頃には繁茂をし始め、夏には草丈30~40cm程度にまで生長します。エノコログサという名前の由来は、この花穂を犬の尻尾に見立てたところから付いたそうです。「犬ころ」が「えのころ」に変化してしまったんですね。  別名のネコジャラシは、エノコログサの花穂に猫がじゃれつくから。子供の頃、自宅の裏でエノコログサに子猫がじゃれついているのを見かけたことがあります。本当にじゃれるんだなあ、と感心しました。

  • 学名:Setaria viridis
  • 科名:イネ科
  • 分類:一年草
  • 花期:5~7月

ほぼ四季咲きと言ってもいいくらい一年中咲いている雑草です。道端、駐車場の隅、空き地、公園の花壇、あらゆるところで見かけます。全体がグリーンなので、いかにも草といった見た目ですが、先端のグリーンのふわふわした部分は花穂です。梅雨が始まる頃には繁茂をし始め、夏には草丈30~40cm程度にまで生長します。エノコログサという名前の由来は、この花穂を犬の尻尾に見立てたところから付いたそうです。「犬ころ」が「えのころ」に変化してしまったんですね。

別名のネコジャラシは、エノコログサの花穂に猫がじゃれつくから。子供の頃、自宅の裏でエノコログサに子猫がじゃれついているのを見かけたことがあります。本当にじゃれるんだなあ、と感心しました。イヌとかネコとか色んな名前があるものです。

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果実が可愛い夏の雑草

花ではありませんが、果実の可愛さがたまらない雑草の名前を紹介します。

ナワシロイチゴ

学名:Rubus parvifolius 科名:バラ科 分類:多年草 花期:4月 果実:6~7月 野生のイチゴは総称として野イチゴとまとめられてしまうことが多いのですが、このナワシロイチゴは他の野イチゴとは分けて扱いたい存在です。 透き通るように赤く光る果実は、一粒一粒が大きく、まるで宝石のようです。葉もイチゴの葉ならではの3~5枚葉ですが、葉の先端が丸みを帯びていて、柔らかく可愛らしい印象を受けます。他のモミジイチゴなどは葉の先端がきゅっと尖っているので、葉だけでも印象がまったく違います。 ナワシロイチゴは食べてみると種が大きく、口の中で違和感を覚えますが、食用よりも観賞目的で見付けると嬉しくなってしまう植物です。 日本の山野やあまり人が入り込まない野原、公園の隅などに自生しています。

  • 学名:Rubus parvifolius
  • 科名:バラ科
  • 分類:多年草
  • 花期:4月
  • 果実:6~7月

野生のイチゴは総称として野イチゴとまとめられてしまうことが多いのですが、このナワシロイチゴは他の野イチゴとは分けて扱いたい存在です。

透き通るように赤く光る果実は、一粒一粒が大きく、まるで宝石のようです。葉もイチゴの葉ならではの3~5枚葉ですが、葉の先端が丸みを帯びていて、柔らかく可愛らしい印象を受けます。他のモミジイチゴなどは葉の先端がきゅっと尖っているので、葉だけでも印象がまったく違います。

ナワシロイチゴは食べてみると種が大きく、口の中で違和感を覚えますが、食用よりも観賞目的で見付けると嬉しくなってしまう植物です。

日本の山野やあまり人が入り込まない野原、公園の隅などに自生しています。

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身近な場所で見かける、花が可愛い夏の雑草をご紹介しました。気になっていた植物は見つかったでしょうか。雑草と言われている植物も、可愛らしい花や実をつける種類がたくさんあります。

これを機に雑草をもっと身近に感じていただけるといいな、と思います。道を歩く際の楽しみが増えますように。

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植物が好きで好きで、植栽設計、ガーデナー、生花店勤務を経て現在は、フリーランスの花屋「花や蜜」として活動中。「てのひらに森を」がテーマの花屋です。森の中にいるような、見ているだけで力が抜けていくようなお花を作り続けたいと思ってます。街中で突然お花を配る、「花ゲリラ棘」というゲリラ的花配り活動も不定期決行しています。

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